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再掲載:寝言

2009/05/27
皆様おはようございます。

水曜日ですね、真ん中へ到着です。
今週で五月も終わりなんてあっという間ですねぇ。

なんと恐ろしいことに六月には連休がないのですよっ。
どこを休めばいいですかね(オイ!)

そんなたわけた事を言っていないで働きに行かねばなりませんねー。
皆さん。一緒に頑張りましょうね~~。

とかってに巻き込んでみたり。


本日はげんこ文庫/わんこ文庫の時の回収品になります。
これも個人的にお気に入り。

郁ちゃんは寝言が凄い。
寝言でだだもれている。
むしろ寝言が駄々漏らしているのではないかと(笑)

堂郁 恋人設定 年齢フリー テーマ:そこは、ダメ★







知らない場所、薄暗い部屋。
あたし――なんでこんな所にいるの?

「郁――」

堂上教官の声なのに教官じゃないみたい。
ああ、そっか。あたし教官と――――

「郁、いいな?」

いいか?じゃなくて??
って、ちょっとまってまだ心の準備がっ

「だ……だめっ」
「今さらやめられるか」
「教官、そんなところはだめですーーーーーーーーーーーーーーーー!」


『うるさいっ』


う、うるさいって酷い!

『叫ぶなっつってんでしょー』

え?あれ?教官?声が……


『だーかーらーぁ。とっとと目ぇ覚ましなさい! 笠原!』

「へ? あれ?」
「おはよー」


その声はまぎれもなく柴崎の声で、カーテンを開けて覗きこんでいるのも柴崎だ。
それも恐ろし不機嫌そうな顔。

「おはよう?」
「目が覚めたかしら?」
「う、うん。あたしもしかして」

また、やっちゃった?と恐る恐る尋ねると柴崎は眉間に皺をよせたままコックリと頷いた。

寝言、だ。
「ギャーーーーーーーーー!」
「叫びたいのはこっちだっての!」


寝言なんてしょっちゅうだ、でも今日の夢は今でもはっきり覚えている。
数日前初めての夜を過ごしてから頻繁に見てしまうあの夜の夢で。

つまり、寝言もそういう言葉の数々で!
穴があったら入りたいとはまさにこのことだ。

郁は真っ赤になって布団にもぐり込んだが、柴崎が力任せに布団を剥いだ。
「遅刻するわよ。メシッ行かない気?」
「い、行く!行く」

朝ヌキで訓練なんて死ねと同義だ。
郁はごめんと両手を合わせて柴崎に謝ると食堂ランチ1で許してあげるわと
いつもよりもずいぶんと遠慮気味のセリフが飛び出した。

手早く着替えて柴崎と共に、朝食に向かう。
多少混んではいたが隅の方はまだ空いていたので朝食のトレイを持って
空いた席に移動すると珍しく堂上と小牧がそろって朝食中だった。

「ゲッ」

思わず郁の口から零れた言葉にざわめきの中築ける堂上は地獄耳なのだろうか。
おかずに伸ばした箸を止めて、ジロリと郁を睨んだ。

「なんだ、ゲッって。朝っぱらから失礼なやつだな。お前は」
「いや! な、なんでも」
「おはよう笠原さん。何でもなくてそれだとますますだねぇ。仮にも恋人に」

隣でクスクスと笑う小牧はちょうど食事を終えた所らしい。
湯呑でお茶をすすっている。

さっきまで見ていた夢が目の前の堂上と被る。
唇や指先の動きに視線が釘付けになっていると堂上が怪訝な顔で見上げてきた。

「座ったらどうだ。さっさと食わんと遅刻だぞ」
「え?! あ、ほんとだ!」

乱暴にトレイを置いて座ると既に柴崎はシレっと食べ始めていた。
慌てて郁も頂きますとハシを伸ばすが、堂上が気になって気になって
とてもじゃないが食べる気がしない。

「郁、何なんださっきから落ち着きない」
「いえ……なんでも」

視線があっただけで真っ赤になった郁を不審に思ったのか堂上の手が突然
郁の額に当てられた。
「ギャッ」
「熱はないな」
「ありませんよっ。ピンピンしてますっ」
「だったら何ださっきから挙動不審すぎる」
「そ、それは――」

どうしようなんて言えばいい?!
チラと隣の柴崎を見ると意味ありげな笑みを浮かべている。

「ちょっと夢見が悪かったのよねぇ? 笠原?」

救護室に駆け込んだら爆弾庫だったくらいの勢いで話を振られて郁は口に入れていたご飯を噴き出した。
当然のごとくそこらに飛び散った米粒が、ひとつ堂上の頬にも見事に着地。

堂上は飛び込んできた米粒を指先で取り除きながらジロリと郁を睨みつける。

「郁っ!」
「ご、ごめんなさいっ」

慌てて近くにあったふきんで吹き出してしまったご飯をぬぐっていたら、柴崎がニッコリと笑った。

「ああ。笠原だめじゃない。そんなところ、ダメー? でしょ」

こいつぅ!
「柴崎ぃ!」
「ブハッ。何?そんなところダメって。凄い意味深」
小牧が何かを感づいたように笑いを押し殺すと、柴崎がカタリと箸を置いた。

「堂上教官」
「なんだ?」
「あんまり、笠原に凄い事されると同室のあたしも困りますんでほどほどに」
「なんのことか意味が解らん」

ご存じだと思いますが、笠原寝言が凄いんですよ。

その言葉に今度は堂上が硬直した。

「郁、お前まさか――」
「ご、ごめんなさいっ」
「どこだか知らないんですけど? そこはダメらしいですよ」
「ギャー! やめてやめてやめてー」

郁が真っ赤になって立ち上がると小牧が盛大に噴き出した。
柴崎は食事を半分残したまま、笑顔で立ち上がった。

堂上に至っては眉間の皺を最大限に深めて硬直中である。

「それじゃあ、お先に」

柴崎の後に続くように小牧も席を立ってしまった。
言い訳しないとと思うのに言葉が出ない。
はずかしくて顔があげられずにいると大きなため息が聞こえた。

「お前、その寝言なんとかならんのか。柴崎に筒抜けか」
「何分……寝てるので」
「夢に見るほど嫌だったのか」


ボソリと呟いた堂上の言葉に郁は驚いて顔を上げた。
頬杖をついている堂上はふてくされた顔で郁を見ている。

「ち、違いますっ。いやだったんじゃなくて――。その、慣れてない事で恥ずかしかったから」
もにゃもにゃと言い訳をすると、堂上の掌がポンと郁の頭に乗った。

「解った。今回の駄々漏れは勘弁してやる、ただしドコがダメなのかは夜じっくり聞かせてもらうからな」
外泊出しとけととんでもない言葉を置いて堂上も席を立った。


郁が堂上の言葉の意味を理解した頃には、もう出勤しなければいけない時間で
あんなに混んでいた食堂も静けさを取り戻しつつあった。

「え、ええええええええええええええええええーーーーー?!」



真っ赤な顔で立ち上がった郁はほとんど食べられなかった食事を返却して部屋へ走った。




fin.






というわけで、郁ちゃんにとっては衝撃だったあの夜の後。
そりゃもう盛大に夢を見て、寝言を叫んだことでしょうとも。

いやドコがダメかは存じませんが。

もしくは堂上さんも余りにも嬉しくて何度もリピートで夢を見ながら
次を待ち続けたに違いない!!!(笑)
夜にはドコがダメなのかをじっくりと問いただされると良い♪

ここか?
そ、そことか。

こっちか?
そ、そこもだめです!

全部ダメ、ダメだったらどこを触ればいいんだ阿呆!却下だ!

と結局ドコソコ全部触られてしまうわけなのです(微笑)
あれこれR指定が必要?私のあとがきに……。
07:00 図書館SS(堂郁)

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