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も・し・も =エピソード8 水族館編 後編=

2008/06/20
おはようございます。

金曜日おめでとう!

帰ったらアニメです!どんなだったか楽しみです☆

さて、一週間ながったらしいサンドイッチ話にお付き合いありがとうございました。


パァッとベタ甘で締めたいと・・・思うんですが甘く仕上がってますかね?

もう味覚オンチになっていて味が解りません・・・。

堂郁 恋人前 年齢フリー も・し・も 当麻事件がなかったら。 その後の後編です。





郁はついに目的のカワウソコーナーに到着し大はしゃぎだ。

「カメラ持ってくればよかったなあ」と思わず呟く。

「そこら辺で売ってるぞ。買うか?」


そう問われて、それもいいかもと思ったが
思わず堂上ばかり撮ってしまいそうな気がする・・・・。
しかも写真なんて証拠が残る物を万が一誰かに見られたら
堂上に迷惑がかかってしまう。


「しっかり目に焼き付けるから大丈夫です!」

と笑って見せた。
堂上も納得してくれた様で、心行くまで見とけ。と笑った。


結局、カワウソ・ベンギンコーナーでかなり長い時間
観察をしてしまった。

水族館を出ると既に1時半になる所だった。

「流石に腹減ったな。メシにするか」
「ハイ!」
「この辺ならなんでもあるぞ。何が食いたい?」
「えっと・・・なんでもいいです!」
「なんでもか。さり気なく難しいな。」
「え?そうですか?」
「朝の喫茶店じゃ、飯って感じじゃないしな」

そう言いながら、堂上はサンシャインのパンフレットを捲り
いくつか店をピックアップしてこの辺りでどうだ?と郁に尋ねた。

結局ほどほどのイタリアンの店に入りパスタを食べた。

「結構美味かったな」
「凄く美味しかったですよ。久しぶりだから殊更に!」
「それは良かった。しかしパスタだけじゃ足りないんじゃないか?」

何か追加で頼むか?と聞かれて郁はいい難そうに
後で喫茶店に行く約束だからコレくらいで丁度いいですとはにかんだように笑う。

その笑顔に堂上もそうかと笑顔を返した。

「さて、どうする?展望台とプラネタリウムとナンジャタウンか?」
とからかわれて郁は頬を膨らませる。

「えっと・・・さっき歩いたゲームセンタ-!覗いてみたいです」

チラリと堂上の様子を伺うと、ゲームセンターか。と少し難しい顔をする。
やっぱり堂上くらいの年齢だともうゲームセンターとか抵抗があるかもしれない。

ダメだったらいいですと言おうとしたら、堂上の方が先に口を開いた。
無駄遣いするんじゃないぞ。

すっかり子ども扱いで不本意ではあったが、OKしてもらえたので素直に頷く。

「やったぁ。じゃあ行きましょう!」
早速伝票と取ろうとして先に堂上に取られる。

そして堂上はさっさとレジで会計を始めてしまった。

「教官!今日はワリカンて約束・・」
「お前、今俺の分払うつもりだったろ」

そういわれて、郁は驚いた様に眼を丸くした。
「なんで解ったんですか!?」
「お前の考えそうな事なんて丸わかりだ」
「えええ!?」
「ほら、会計終わったぞ。ゲーセン行くんだろ」

そういってさっさと店を出た堂上を慌てて郁が追いかける。

「いや、だとしてもあたしの分払ってもらう理由には!」
「早い者勝ちだろ。お前が先に協定違反しようとしたんだからな。おあいこだ」

郁はうーと唸ると、教官ズルイですと足を止める。
堂上もつられるようにして足を止めた。

郁の表情に感じるものがあったのか堂上は
俺に奢られるのは嫌なのか?と真剣な顔で聞いてきた。

「嫌・・なんじゃなくて・・。悪いです。自分の分は自分でってずっとそうしてきたから」
「俺がお前に奢りたいといっても、ダメなのか?」

その言葉に郁はじっと堂上の顔を見つめる。

それって・・どういう意味なんですか?と問えば
何か答えが返ってくるのだろうか。


少し迷って、郁はダメじゃないです。とそれだけを呟いた。

「コレだけ階級が違って給料も違うんだ、ちょっとくらい奢った所で痛くもなんともない」
「でも、彼女・・でもないのに・・申し訳ないです」

そういうと堂上は苦笑する。

「お前はたとえ彼氏にでも遠慮なく奢ってもらったり物買ってもらったりするようには見えんぞ」
「それは!そうですけど・・」
「上官が部下に奢るくらい普通だろ。俺だって先輩には結構つまらんもん奢って貰ったりしてたぞ」

そういわれてしまうと、もう何もいえない。
これ以上ごねるのも時間が勿体無いと思い
郁はご馳走様でした。とペコリと頭を下げた。

堂上の手が郁の頭をクシャクシャと撫でた。


「じゃ、決着した所でいくか」

そういうと堂上は右手に荷物の袋を持ち、左手で郁の右手を握って歩き出す。


手・・繋いでくれるんだ。

それは勢いでもなんでもなくて、とても自然な動きだった。
郁もギュっと堂上の手を握り返す。

少し強かったのか、どうかしたか?と堂上が振り返ったので
フルフルと頭を横に振った。




*********************************************************************

堂上に手を引かれてゲームセンターへと足を踏み入れる。

たくさん店があるので全部見て回りたいと言ったら堂上が呆れた様に眉を顰めた。
「どこもあるものなんて同じだろうが」
「そんな事ないですよ!チラっと見たけどあっちの店とこっちの店は景品が違います!」

そう宣言するあたり、郁の目当てはクレーンゲームなのだろう。
昔、意地になってやったことがあったなと思いながら
堂上はウキウキと品定めを始めた郁の後を付いて回る。

ふと、郁が足を止めたのはミリメシと呼ばれる軍隊の携行食を景品にしたコーナーだ。
非売品というだけあってかなり人気らしい。

「教官!コレ!ミリメシだって!美味しいのかなぁ」
「そう美味いもんじゃないだろ?図書隊の携行食だって似た様なもんだろが」
「でも、気になりませんか?」
「いや・・それならこっちの方がまだ気になるな」

そういって堂上が示したのはうまい棒が束になって入っているクレーンゲームだった。
あまりにも意外で郁が吹き出すと、堂上が眉間に皺を寄せた。

「こういうのはたまに食うとうまいんだよ」
「いや、わかりますけど!なんか教官が一本10円のうまい棒食べてるとか想像できなくて
 しかも、買ってるところなんてますます想像できない!」

と郁がお腹を抱えて笑い出したので、堂上は不機嫌そうに笑いすぎだとそっぽを向いた。
「す・・すみません。なんかしらない教官を見れてツボだったっていうか」
「もういい。ホラ、ミリメシやるのかやらんのか!」
「やっぱやめときます。うまい棒やりましょう!あたし結構取りますよ!」

そう宣言して郁は小銭を投入した。

一回目は失敗したが二回目に見事に落とした。

30本いりだったので100円の得というところだ。

「お前、上手いな」
「これでも学生の頃鍛えましたから!!」

そういうとうまい棒を備え付けの袋に入れて堂上に渡した。

「これは教官に!寮で味わってください。30回楽しめますよ」
「アホか!こんなにいらんわ!」
「えー?じゃあどうするんですか?」
「後で二人で分ければいいだろ。半分ずつでいいか?」


一つの物を分け合うのってなんか特別っぽくて嬉しい。
郁は頬を赤くしながらコクコクと頷いた。


その後、堂上の希望で射撃ゲームをやった。
軍隊のミッション形式になっているそれは銃も結構な重量があり本格的だ。

郁はあっという間にゲームオーバーになってしまい
2回コンテニューしたが、結局ゲームオーバーになり諦めた。
画面に集中する堂上の横顔をじっと見つめる。

なんか、よく考えるとこういうシーンをじっと見るってなかったなぁ。
戦闘中にそんな事してるヒマないし。
射撃訓練は大体、教えてもらってる側だから・・・。

やっぱカッコイイなー。
本物とゲームって違うって言うけど教官は本物もゲームもうまい。

その直後堂上のキャラが撃たれてゲームオーバーとなった。
ジロリと堂上がこちらをみたので郁が首を傾げる。

「どうしたんですか?」
「どうしたじゃないわ!カッコイイとか言うな、気が散ってやられただろうが!」
「え!?えっ!?あたし・・口に出してました!!?」
「ダダ漏れなんだよ!お前、サトラレでもあるまいにそんなに悟らせるな!」

やだ、と真っ赤になって郁が頬を両手で押さえた。

ヤダはこっちのセリフだアホ!と怒鳴られて郁は二歩後ろに下がった。

場違いな怒声に周りの注目を集めてしまい、堂上は慌てて郁の手を引いてその場を後にした。

屋外に出ると涼しくて頭が冷えた。

どうやら中は熱がこもっていてかなり暑かった様だ。
一息ついて振り返ると、郁はまださっきの発言にこだわっている様で
俯き加減のまま堂上を見ない。


「ほら、いつまでウジウジしてる。もういいから、次行くぞ」
「でも・・・・・」
「別に悪口じゃないんだからいいだろうが。何だかしらんがさっきの感想は有難く受け取っとく」


郁の腕を引きながら、堂上は次はどうする?と聞いてきた。

時計を見ればもう4時近い。

お茶でも飲むか?と聞かれて朝の約束を思い出す。

「教官!星の喫茶店!」
「じゃ、そろそろ行ってみるか」
「はい!行きます!」

と郁は元気よく歩きだす。その嬉しそうな様子に堂上の顔が思わず綻ぶ。

歩いてすぐに喫茶店に到着した。

若い女性客が多い様で、堂上は少したじろいだが約束したからなと
少し渋い顔をしながらも一緒に入ってくれた。


喫茶店はグラスまで星型というこだわりようで、郁の興奮は凄かった。
結局悩んだ末、郁は蟹座とかいうパフェを頼み
堂上はアイスコーヒーを頼んだが、それもまた星型のグラスで来て笑った。

「こうどこからどこまでも星っていうのは何だか面白いな」
「ほんと、凄くかわいいです!灰皿まで星型ですね」
「しかし、お前そのパフェ全部食えるのか?」
「お昼少な目だったから余裕ですよ!」

とおいしそうにパクパクと食べ進める郁に堂上は呆れ顔で呟く。
「女ってのは恐ろしいな。それだけ甘いものをパクパクと。夕飯食えなくなるぞ」
「甘いものは別腹ですよ!」
「そこら辺が理解に苦しむな。酒は別腹ってのと同じか」
「・・あたしはそっちが理解できませんけど、多分同じじゃないですか?」

甘くて美味しいパフェを頬張っていると
堂上が見たことないような優しい顔でこっちを見ていたので思わず郁の顔が赤くなる。
「な・・なんですか?」
「いや。美味そうだなと思ってな。見てるこっちまでついな」
「あ、えっと一口食べてみます?」

と言って郁はおいしそうな部分をスプーンに掬い取り
ずいっと堂上の口元に差し出した。

驚いた様に目を見開いて固まった堂上を見て
郁も自分が何をしようとしたのか思い至り、硬直した。

「す・・すみません。つい。なれなれしかったですね・・」
「いや。急に差し出されたからビックリしたただけだ」

そういうと堂上が口を開けたので、郁は真っ赤になりながら
そのままスプーンを堂上口の中に差し入れた。


やだ・・あたし。何か物凄く恥ずかしい事してない?!
絶対バカップルって思われてるよね。

教官呆れてるんじゃないのかな。


「ど・・どうですか?」
「・・甘いな。まあ、美味いが一口で充分だ」

そういって口直しなのかブラックのアイスコーヒーを飲み込む。

郁は堂上に差し出したスプーンをじっと見つめて
このまま食べ続けるべきか盛大に悩んだ。

しかし、拭くというのも失礼な話だ。

出来る限り気にしていない風を装って、美味しいのにとそのまま
パフェを掬って自分の口に運ぶ。

堂上が頬杖をついてニヤニヤとこちらを見ているので
何ですか?と郁が問う。

「いや。間接キスだな・・と思ってな」
「ちょ!なに言ってるんですか!」
「何って別に本当の事だろうが。お前大胆なんだな。意外だ」
「そ・・それは!スプーン拭いたりしたら失礼だと思って・・それで!別に間接キスしようと思って
 食べますかって言ったんじゃなくて、」

と郁は赤くなりながらしどろもどろに説明をする。
最後はゴニョゴニョと何を言っているのか解らない状態になりそのまま俯いた。

「すまん。冗談だ。別に間接キスくらいどってことないだろが
 隊でもボトルの回しのみとかしょっちゅうしてるだろ」
「そうですけど、それとこれは違うっていうか・・」
「悪かった。お前が必死に気にしてる事隠そうするから突っつきたくなった」

そう素直に謝れるとこれ以上何もいえない。
堂上はいつも余裕いっぱいで、自分は惚れた弱みというやつなのか
ドギマギしてばかりだ。

「ほら、さっさと食べないと溶けちまうぞ」

とアイスのとけかかったパフェを指差されて
郁は慌ててスプーンを動かした。




喫茶店の会計は、郁が先手を取り初めて堂上にご馳走できた。
といっても堂上はコーヒーしか頼んでいないので大した金額ではない。
それでも店を出た後、堂上は不機嫌で郁は戸惑った。

「あのー。教官。そんなに怒らないで下さい」
「別に怒ってない」
「眉間の皺がすごいです」
「今日の約束はお前が奢るはナシって言わなかったか?」
「う・・そうですけど。ワリカンて言ったのに教官だって奢ったじゃないですか」

ご馳走してもらってばかりでは悪いと思ったのに
堂上はそれが嬉しくなかった様で、郁は肩を竦めて俯いたまま
トボトボと堂上の後ろをついて歩く。

少し歩いた後、ピタリと堂上が足を止めたので思わずすみませんと謝った。
「あほ、奢って謝るやつがどこにいる。今回だけはお前の気持ちを汲んで甘んじて受けるが
 これきりだ。頼むからそんなに気を使ってくれるな。」
郁がハイと頷くと、堂上がポンポンと優しく郁の頭を叩いた。

「ありがとうな。コーヒー美味かった」
「はい。コーヒーくらいですみません」
「もっといいもんご馳走になったからな、充分だ」

いいもんて何ですか?と首を傾げた郁に
堂上はまあ気にするなと言って歩き出した。


もう時計は6時近い。

「そろそろ戻るか?」
「はい。そうですね・・・・・」


郁は残念そうに頷いた。

流石に夕飯まで食べてご馳走争いになるのは避けたかった。

既に帰宅ラッシュの時間に差し掛かっている。
駅の構内にも人がかなり増えていた。

堂上に手を引かれて目的のホームへと向かう。

車内は混んでおり、自然堂上との距離が近くなる。
堂上は郁をドア横の隅の位置に立たせて
自分がその前に立った。

万が一込み合った場合のガードを考えての配置なのは
もう聞かなくても解った。

堂上が至る所で女の子扱いしてくれるのが嬉しく
郁はただ赤くなって俯く。

でも結局俯いても自分の方が背が高いので
堂上が本気で顔を見ようと思えば丸見えの位置だ。

あえて見ないようにしてくれる気遣いに感謝した。

微妙な込み具合のまま、何とか地元の駅まで帰り着いたのが
7時ごろ。

すっかり暗くなっている。

もう手を繋がれる事はなかった。

歩く堂上の後ろを郁が半歩後れてついていく。

車内からずっと沈黙していた堂上が口を開いた。

「今日は結構楽しめた。たまには水族館もいいな」
「私も!凄く楽しかったです。ありがとうございました」
「まあ、俺でいいなら他に行きたいところがあれば付き合ってやる。いつでも言え」

その言葉に郁は思わず立ち止まる。
それに気づいて堂上も振り返った。

「また・・誘ってもいいんですか?」
「別に構わないぞ。突拍子もない所じゃなければな」
「でも、迷惑じゃないですか?」

170cm級大女でも一応女だし・・と言おうとしてその言葉は飲み込んだ。

「迷惑だと思ったら自分で話題振らないだろ。普通」
「・・それはそうですけど」
「男同士で行く所なんてたかが知れてるからな。新鮮で面白い」
「本当ですか?」
「ああ。だから行きたいところがあるなら言え。まあ俺とあえて行く必要はないと思うが」
「いえ!教官と行きたいです!」

思わずそう宣言してから、郁は我に返る。

いや、それはそのあたしも男の人と出かけるのって新鮮ていうか
初めてって言うか。
いつか彼氏が出来た時の参考にもなるし!

と咄嗟の言い訳を捲くし立てて、握りこぶしを作ってから
郁は自分がやらかしてしまった事に気づいてへこんだ。

「俺との散歩がお前の『未来の彼氏』とのデートの参考になるかは解らんが
 まあ、何事も勉強と慣れだからな」

と堂上にサラリとながらされて落胆する。

未来の彼氏になって欲しいのは堂上教官ですと言ったらどんな顔するんだろ。
困ったみたいに眉間に皺とか寄せられたら、もう顔見れない・・・。

まだ・・もう少し。


郁は、思い切って口を開いた。

「じゃあ今度はナンジャタウンに行って展望台行ってプラネタリウムっていっても
 付き合ってくれますか?」

堂上は目を見開いてから笑った。
「お前、それは欲張りすぎだろ、せめて二回に分けろ。泊まりで行くつもりか」
「と・・・泊まりって!!ち・・違います!そうじゃなくて」
「解った解った。じゃあボリュームから行くとナンジャタウンはそれだけで一日じゃないか?」
「そういうところなんですか?」
「まあ夜展望台に行くのは出来るがそれなら晩飯コースだな。念のため門限の延長もいるし」
「あ・・そうですよね。流石にそんな遅くまで教官を連れまわす訳に行かないし
 展望台は諦めます・・」
「逆だろ。普通。年頃の女を遅くまで連れまわすのが問題だろうが」
「いや、あたしは規格外なんで別に」
「規格外でも女だろ。まあ、お前がいいなら展望台付きでも構わんぞ」
「い・・いつだったら開いてますか?」


この間は日にちを決めなかったので今回は思い切って日にちも尋ねると
堂上はお前せっかちだなと笑いながらも次の公休はちょっと他の予定があるから
それ以外でお前の都合のいい日でいいと言ってくれた。

「あ、じゃあメール・・してもいいですか?プライベートのメールはダメですか?」
「別にいいぞ。決まったらメールしろ」

堂上はほらと持っていてくれた袋を郁に手渡した。
郁は受け取ってから、堂上が荷物を持ってくれていたことを思い出して
慌てて頭を下げる。

「あ。ありがとうございました!」
「いい。重くもなんともなかったからな。うまい棒15本は貰っとくなと言って
15本を郁の袋に入れてくれた。


寮の玄関まで一緒に戻りそこで前回と同じようにお疲れ様でしたと別れた。


堂上が男子寮に戻っていく背中を見送ってから郁は女子寮へと入っていった。



****************************************************************************

堂上は自室に戻ると、ビールを冷蔵庫から取り出し
郁がクレーンゲームで取ったうまい棒を一本あけて齧った。

一本食べ終わったところで着替えようとしたら
ドアをノックする音が聞こえ小牧が顔を出した。

「堂上。いい?」
「ああ。どうした?」
「いやもう戻ったかなと思ってさ。今帰り?」
「丁度戻った所だ」
「ふーん。結構めかしてるね。どこ行ってたの?デート?」
「アホ!誰とデートするんだ」

小牧は部屋に上がりこむと勝手に冷蔵庫からビールを取り出して
貰うねと座り込む。

堂上がジャージに着替えるのを見ながらゴクリとビールを飲んだ。

「俺もさっき帰ってきたんだけどさ。基地前の道路でお前と笠原さんに良く似た二人が
 仲睦まじく会話してるのが見えたんだよね」
「見たなら見たって言え!遠まわしにつつくな!」
「別にお前と笠原さんを見たなんていってないだろ似てたって言ったんだよ」

と笑いながらビールを呷る小牧をジロリと睨んだ。

「どこいってたの?」
別にどこでもいいだろうと堂上は座りなおしてビールを呷る。

「それ、堂上にしては珍しい物買い込んでるね。その袋って池袋のゲームセンターじゃないの?」と
言い当てられて堂上は盛大にビールを吹き出した。

「なんで解るんだ!?都内にどれだけゲーセンがあると思ってる!」
「いや、この間毬江ちゃんと行ったから。特徴ある袋だし。解っただけ」
「お前デートでそんな所行ってるのか?」
「目的は違ったけど毬江ちゃんがかわいいぬいぐるみがあるって言うから入ったんだ」

郁が目をつけていたのはミリメシ。
毬江のぬいぐるみとは雲泥の差だ。
そう考えると郁が自分を規格外と言うのも解らないではない。

だがそれがまた郁らしくて笑えるから自分もなかなか重症だ。


「しかもさ、机の上のソレ。サンシャイン水族館のじゃない。バレバレだよ堂上」

と突っ込まれて、堂上は思わずお前は探偵か!と怒鳴り返した。
しかし小牧は一行に気にする様子もなくビールを傾ける。

「笠原さんと付き合ってるの?」

直球で聞かれて堂上はビールに咽た。

「アホ!付き合ってない。」
「付き合ってないのに、二人で出かけてるんだ?しかも水族館。」
「別に関係ないだろ!」
「まあ関係ないっちゃないけど。この間も二人でお茶のみに行ったんでしょ」
「なんで知ってるんだ!」
「もう寮中で地味に噂になってるよ。笠原さんとお前が付き合いだしたって」

堂上は怪訝な顔で小牧を見る。
小牧は肩を竦めるとビールをまた一口飲んだ。

「俺は知らないよ。どうせお前の事だから二人で寮の玄関とかまで帰ってきたんじゃない?」

と図星を指されて硬直する。

そういうのって意外と見られてるんだよね。と小牧は苦笑した。

「まあ、牽制できたんだからいんじゃないの」
「何の牽制だ」
「笠原さん。付き合ってることになってれば群がる男も減るだろ」
「・・余計なお世話だ」
「素直じゃないね。横から取られても知らないよ」

最近、笠原さん可愛くなってきたからね。
同期の奴らも必死だよ。現金なもんだよね。と笑われれば堂上とて内心穏やかではない。


確かに、最近のあいつは妙に女らしい面が出てきてる。
無防備なだけに目立つのでこっちはハラハラし通しだ。

今日も思わず、俺と付き合うか?と言いそうになったが
それは理性で押さえた。

もし、郁が断ってくればこのささやかな楽しみもなくなってしまう。
郁が自分に好意を抱いてくれているのは解っている。
ただ、それが『男』に対する好意なのか『好ましい上官』に対する好意なのか
今ひとつ計り切れない。

さっきだって、未来の彼氏とのデートの参考にとか発言していた。
つまり未来の彼氏は俺じゃない。そういう事なんだろう。

内心ガッカリしたが、悟らせるほど子供ではない。
気にしてない風を装って流したが、その後は郁の方が落胆していた様に見えた。

あれはどういう意味なのか。


それに今更ではあるが『上官』が『部下』に手を出すというのも
堂上としては足を鈍らせるのに充分な理由だ。


恋人という関係ではないが、こうして二人で出かけるのは楽しく
もう少しこのままでいたいというのが正直な所だ。

ただ、関係がハッキリしない以上
次の約束というのはしにくい。

だから、今日の散歩で郁が行きたい所を示してくれたのは逆に嬉しかった。

今度にしろと、さり気なく次回に回す事が出来た。

郁は迷惑じゃないかとしきりに聞いていたが
こっちにしてみれば郁の方が迷惑なんじゃないかと思うくらいだ。

もし郁が次を誘ってこなければ、こちらから誘ってみるつもりだった。

そう遠くない日に実現するだろう三度目の『デートらしき散歩』に堂上は思いを馳せた。







と言う訳でデート風散歩でした。

何回デートしていつから付き合うつもりか解りません。

さて星の喫茶店は、ミルキーウェイという喫茶店です。
たくさんの方がご存知でした。

サイトはこちらです↓参考までに。
http://www10.ocn.ne.jp/~milky91f/

可愛いですよね。私ははり切ってパフェ食べておなかを壊し
ゲームセンターでも大量の小銭を落としました。(涙)


もう、庭じゃないかって言うほどあの辺りは散策したなぁ。
遠い昔の事ですが。(苦笑)

牛兵衛?とかいう焼肉屋さんに毎週通ったらあっという間に3キロくらい太って驚きました。

おっと私の池袋メモリアルはどうでもよかったですね。
さてさて・・次回に・・続くのか????


中編よりあまい!!とうい方は歯磨きですよ!(笑)
07:15 図書館SS(堂郁)

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