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も・し・も =エピソード8 水族館編 中編=

2008/06/18
おはようございます!

週の真ん中水曜日ですね!
ココが折り返し地点です☆

昨日はダークで失礼しました。
今日はブレイクで甘党警報発令中です。


堂郁 恋人前 年齢フリー も・し・も 当麻事件がなかったら。 その後中編です。

後編と思いましたか?残念中編でした。
ただまったり長いデート的散歩はまだ続きます!(笑)



サンシャインに到着してからも、気になる物だらけで。
あちこち目移りしてしまう。


「教官!プラネタリウムもあるんですね!それに展望台だって!!」
「ナンジャタウンてなんですか?!」
とはしゃぎ、堂上に笑われた。

「お前はいくつだ。今回の目的は水族館なんだろ?全部はムリだ」
「うー。そうですけど!行ってみたいなぁ」

と名残惜しそうにパンフレットを眺める。


「解った解った。じゃあ次の時な」

とサラリと自然に笑われて、郁の頬がかあっと赤くなる。

次って・・この次?
また二人で来てもいいって事?


その言葉を堂上に問いかけられないまま、水族館の入り口に到着した。

平日の水族館は思った以上にすいている様子だ。

堂上が郁の分のチケット代も払おうとしたので、ワリカンて約束ですと言うと
苦笑しながらもチケット代を受け取ってくれた。

パンフレットを受け取り中へと入る。


「あ!!教官カワウソがいるんですって!」
「カワウソか・・そういえばお前ちょっとカワウソに似てるかもな」と笑った。
「うーん。カワウソかぁ。」
「こうチョロチョロっとした動きとかな」
「なんか、あたし落ち着きない見たいじゃないですか・・。でも可愛いから許します。教官、早速カワウソみたいです!」
「まて、順路が書かれてるぞ。こういうのはちゃんと順路に沿ってだな・・、」

とまるで作戦を立てる上官の顔になった堂上に郁が笑った。
堂上は意味が解らなかった様でなんだ?と少し不機嫌そうな顔をする。

「今の教官。ちょっと仕事モードでしたよ」
「そうか?まあ、アレだ。くせみたいなもんだ。ほら、順路通り行くぞ」
「はい!」


無愛想にそういうと、はぐれるなよとまたしても堂上は左手で郁の右手を掴んだ。


好きな人と二人で水族館にこれるなんて。夢見たい。

郁はいつか漫画で読んだシチュエーションを思い出す。
確か二人でデートで来て、売店でネックレスとか買ってもらうんだよね。

で、水族館の近くに浜辺があってお散歩した後キスとかちゃうんだ。


いつかあたしも恋人と一緒に行きたい。そう思ってた。
恋人ではないけれど、好きな人と二人でこれた。

そう思うと、思い付きだったとはいえ水族館て言って良かったな・・・。
チラリと横で大きな水槽を見上げる堂上を伺う。


水槽の中にはたくさんの魚が気ままに泳いでいる。


「すごいですね。いわしの大群!」
「ああ。こういう弱い魚は群れを成す事で身を守るからな。」
「生存本能ってやつですね・・・」


堂上に手を引かれながらゆっくりと順路を回る。

ラッコのコーナーまで来て郁が歓声を上げた。

「あ!教官ラッコですよ!ラッコ!!すごい!!カワイイ~~~~~~」
「気持ちは解るが、あんまり大声だすな」

と堂上に笑われ郁は肩を小さくすくめた。

「すみません。可愛かったんでつい」
「いい。お前はアレだな。魚じゃなくて結局動物系が好きなんだろうな」
「あ・・そうかも?お魚って言うと食べるのが好きです!」
「アホ。仮にも水族館で魚食うとか言うな」
「そういえば、サンマとか泳いでるのみて美味そう!っていってる人とかいますよね」
「ああ、あれは気持ちは解るが泳いでるサンマは堪ったもんじゃないだろうな」

と二人で笑いあう。

ああ、幸せだ。

あたし、今物凄く幸せだ。


もし・・告白して振られたらもう一緒に出かけてなんてもらえないもんね。
一気にいって玉砕するより、この曖昧な関係のまま一緒にいられたら
そのほうがいいかも・・・・・。

一個でも多く、教官と楽しい思い出が欲しい。

たとえ、教官にそのつもりがなくても、一緒にいられるだけで嬉しい。
もう少しだけ、このままでいたい。

ラッコではなくいつの間にか堂上を見つめていた様で
堂上が怪訝な顔をした。


「どうした?ラッコ・・いいのか?」

郁は慌てて視線を逸らした。

「は、はい、もう満足です。先行きましょうか」


堂上に手を引かれて順路を辿る。

その手の温もりが心地よくて、この時間がずっと続けばいいと思った。



順路の一角にお土産コーナーがあるのに気づいて堂上が声をかけてきた。
「おい。土産コーナーあるぞ。ああいうの女は好きなんじゃないのか?」
「あ!ほんとだ!!折角だから記念に何か買おうかなぁ」

と足を止めると、堂上が手を離して、ポンと郁の背中を押した。

「ホラ、行って来い」
「もー!子供じゃないですよ!」
「ラッコみて大騒ぎするヤツのどこが大人だ。ホラ。さっさと見て来い」

そういわれて、郁は結構広いお土産コーナーを物色し始めた。


キャラ物のキーホルダーやストラップ。
どこでも同じ味のクッキーやチョコ菓子。

「教官、仕事場の皆に何か買いますか?」

と思わずデート気分で聞いてしまいハッとする。
自分と堂上が一緒に出かけているとわかればからかわれる事は必死だ。

やはり堂上は眉間に皺を寄せている。

「お前なぁ。そんなもん持ってったら誰と行っただのなんだのと突っ込まれて
 ボロが出るだろうが」
「そ・・そうですよね・・すみません。あたし・・楽しくてつい・・調子に乗りました」

とうな垂れると、堂上は謝る事じゃないだろ。
と優しく郁の頭を撫でた。

たったそれだけのことでしおれかけた気持ちが立ち直るから現金だ。

郁は気を取り直して、目をつけていたマグカップを手に取った。

「教官!このマグカップかわいいですよね。サイズも手ごろ」
「ああ、いんじゃないか。カップならどこでも使えるしな」
「記念にコレ一個買おうっと・・・。ラッコとペンギンどっちがいいかなぁ」

と郁は真剣にカップを見比べる。

あまりにも悩み続けているので堂上が呆れて両方買えばいいだろ。と言うと
そういうの贅沢です!と意外にも堅実な意見に驚いた。


「やっぱりペンギンにします!」

そういって、郁はペンギンカップを手にレジへと走っていた。

堂上しばらく郁が棚に戻したラッコのカップを見つめて笑うと
そのカップとクッキーが少しだけ入った小さな箱を手に取った。



郁が会計を済ませて、先ほど堂上のいた場所に戻ると姿がない。
きょろきょろとあたりを見回すと、レジのほうから堂上が戻ってきた。

「あ、教官。なんか買ったんですか?」
「ああ」

その下げられた袋かチラっと見えたのは小さな菓子の箱と
恐らく郁の買ったのとおなじマグカップらしき箱。

「そうジロジロ見るな」
「すみません!教官がこういうところでなに買うのか気になっちゃって」


誰に上げるんだろう・・・・。
妹さんかな。

堂上が歩き出したので、それに従って郁も歩き始める。

しかし、やはりきになってチラチラと袋に視線を送っていたら
堂上が立ち止まり、はぁっとため息をついた。

そして袋を郁に差し出す。

「え?なんですか?」
「これが気になるんだろ」
「いや。それが気になるっていうか・・あの・・誰に上げるのかなぁって。」

でもあたしには関係ないですよね!すみませんと
郁は慌てて歩き始める。

その腕を堂上が掴んだ。

「お前だ。お前。他に誰にやるっていうんだこんなもん」
「え?なんでですか???」

思いがけない答えに郁は目を丸くする。
堂上はこの間泣かせた侘びだ。ラッコも欲しかったんだろ。と苦笑した。

「この間って・・」
「水族館の話した時に、からかおうとして泣かせたろ。アレの侘びだ」

そんな些細な事まで気にしてくれていた事が嬉しくてまた泣きそうになる。

そして、泣いてる場合じゃない!と思い立って郁も慌てて自分の袋を探って

小さな紙袋を取り出した。


「きょ・・教官!コレ!」
「なんだ?」
「あの・・今日のお礼にって思って・・・いらないと思いますけど・・気持ちです」

堂上は紙袋を受け取ると、あけていいか?と断ってから中を確認した。


シンプルなコースターと小さなカワウソのストラップだった。

「あの!別に使ってくださいとかじゃないんで。気持ちだけ・・」
「ああ。ありがとうな。流石に携帯には付けられないが、部屋に飾っとく」

堂上が嬉しそうに笑ってくれたので郁もほっとする。

堂上はまた商品を元の通りきちんと小袋に戻し
大事そうにポケットにしまった。


「笠原、お前の持ってる袋貸せ」

そういわれて郁が首を傾げる。
言われるままに自分が持っていた袋を差し出した。

堂上は郁から受け取った袋を自分の持っていた袋の中に入れた。

そのまま歩き出す。

「教官?」
「邪魔だろ。持っててやる」

そういうとスタスタと歩き出す。

「でも!悪いです!」
「いい。俺の買った荷物のついでに持ってるだけだからな」

ほら、次お前の好きそうなコーナーだぞ。
カワウソ見たいんだろと促され、郁は思い出したように
堂上の腕を引っ張ってカワウソコーナーに向かう。

「おい、ちょっと落ち着け!館内を走るな!」
「走ってません!早足ですよ!競歩みたいなもんだから歩いてます!」

と屁理屈をいいながら、急ぐ郁の後を堂上はやれやれという様子でついて歩いた。




という訳で中編でした。

もうデートだろ!という突っ込みは受け付けてません(笑)

あくまでも「デート風散歩」です。

郁ちゃんがプレゼントしたカワウソストラップ。
堂上教官はどう思ったでしょう。

これはもう部屋に飾ってからかわれて欲しい物です。

まだまだ、糖蜜たっぷりの後編は明後日です!!
甘いものもっとだ!という超甘党の皆さんは挙手ですよ☆
07:14 図書館SS(堂郁)

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