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も・し・も =エピソード8=

2008/06/13
おはようございます!

やったー金曜日!

13日の金曜日ですね(笑)

帰って来たらアニメを見て、旦那は飲み会で遅いので心行くまで図書戦三昧!
晩ご飯はテイクアウトだ!

皆さんたくさんのリクエストありがとうございます。
考えながらぼちぼちと検討しますので、気長にお待ちくださいね☆

さてさて、本日はもしもシリーズです!

堂郁 恋人前 年齢フリー もしも、当麻事件がなかったら!カミツレデートのその後




「まだ二時過ぎだし、せっかく休みでこのまま帰るのも勿体無いだろ。
 映画でも観るか?」

わー何かそれすごい普通にデートみたいなんですけど!
けど----
堂上が郁と過ごす休日を切り上げるのを惜しいと思ってくれるのなら、それは嬉しかった。
また返事をできずにこくんと頷く。

「趣味は?」
「えと、派手なヤツ、アクションとか爆発とかCGとかすごいの」
「お前らしい」
笑いながら堂上が携帯で上映情報を検索した。


************************************************************

しばらく携帯で検索をしていた堂上が
「あー丁度良さそうなのがあったぞ。コレとかどうだ?」

とテレビで何度もCMが流れていたアクション映画のタイトルを読み上げた。

「あ、それCMでやってやたつ!」
「まあまあ好みに合いそうだが。もう観たか?」

そういわれてぶんぶんと首を横に振る。

「俺もだ、じゃあこれ行ってみるか?」
「は・・はい!」

時間も今から行けば丁度いいはずだ。

そういって堂上は伝票を取り上げてレジへと向かった。
当然割り勘にするものと思っていたら堂上は二人分まとめてと
申し入れたので郁は慌てて割り込んだ。


「あ、あたしの分払います!」
「今日はいい、案内料だ。俺の頼みで引っ張り出したしな」
「そんな!あたしもずっと堂上教官とここにくるの楽しみだったし!」

会計を済ませた堂上がコートを羽織ながら小さく笑った。

「土壇場になると素直だな。お前」
言いつつ郁の頭を叩く。

「じゃあ、次の映画は割り勘だ」
「はいっ!」



二人で並んで歩きながら、これから観る映画がどんな感じか
予想を言い合う。

他愛もない会話が嬉しく、妙にウキウキと浮き足立ってしまう。

ほんとに・・デートみたい。

そう思っていたら、左側を歩いていた堂上が突然右側に移動した。

「なにかありました?教官」
「いや。ちゃんと前見て歩けよ」といわれて首を傾げる。


堂上の右側をバイクが走り抜けて行った。


「もしかして・・車道側だったから場所変わってくれたんですか?」

そう思わず尋ねると、堂上はシレっとした顔で
女に車道側を歩かせる訳に行かないだろと言った。

「あ・・ありがとうございます。でも、大丈夫ですよあたし」
「アホゥ。俺が嫌なんだ。ほっとけ」

また女の子扱いされた事で、嬉しくて僅かに頬が赤らむ。

「ほら、さっさと歩かないと間に合わなくなるぞ」

そう言われ、郁は動かす足を速めた。



程なく、目的の映画館に辿り着く。

既に案内が始まっているが、上映までは10分あった。

チケットを購入する段になって、別に今日は奢ってもいいんだぞ。と
堂上に言われて、郁は丁重に辞退した。

「そんなに奢ってもらう訳には行きません。自分の分ちゃんと出します」

そういうと堂上はそうかと苦笑した。


自分の分のチケット代を渡して二人分買ってもらう。

そんなに混んでいなかったので、真ん中のいい席を選ぶ事ができた。

「なんか飲むか?」
「あー・・えっと。じゃあコーヒーでも飲もうかな」
「わかった」

とレジに向かいそうになった堂上の腕を掴んで止める。

「あ、いいです!自分で!」
「お前なぁ。別にいいだろ、このくらい」
「でも!」
「女の特権だと思って黙られて奢られといてくれ。
 コーヒー一杯まで割り勘じゃこっちの立場がない」

そう眉を顰められるともう何も言えなくて
郁はすみませんと頭を下げた。


コーヒーを二つ持ったまま堂上が先を歩いていく
その後を頬を赤くしながらついていった。


場内では既に予告が始まっており、邪魔にならない様にそっと指定の座席に座る。


隣は片方には男性が座っていたがもう片方は空席だった。

堂上は何も言わず、男性の隣に座った。
そして隣が空席になっている方の席を指差して座る様に示した。


郁は座ってみて初めて、隣と意外と距離が近い事に驚いた。
今まで意識した事がなかったが、結構コレって緊張しない!?


すぐ近くに堂上の顔がある。


堂上の横顔は既に画面に向けられており
次々と切り替わる予告を真剣に見ている。

郁も画面に集中するように努めたがどうにも隣が気になって仕方がない。


チラチラと堂上の顔を見ていたら
小声で顔を寄せられてどうかしたか?と聞かれた。

耳に息がかかり、かぁっと頬が熱くなる。

ブンブンと首を振ってなんでもないことを伝えると
具合悪かったら言えよ。といわれてコクっと頷いた。

そのまま堂上の視線が画面へと戻される。


郁は映画館が暗い事に心から感謝した。

そうでなければもう真っ赤になっている顔がバレバレだったはずだ。



その後の事はもう、なんだかぼんやりして覚えていない。

映画を観たのに、覚えているのは堂上の横顔と囁かれた時の声と吐息だけ。


テロップが流れ、ザワザワと人が帰り始める。

郁と堂上は館内が明るくなるまでその場に留まっていた。

「まあまあ良かったな」
「あ!ハイ!!そうですね!!」

内容など殆ど覚えていなかったが悟られない様
思わず大きな声で返事をしてしまった。

「お前、上映中じゃないとはいえ少し声抑えろ」

そう笑われて、また顔が赤くなった。

「ほら、行くぞ」

そう言って空のコーヒーカップを二つもって堂上が出口へと向かう。

「あ、すいません!カップ!」
「いい。いちいち礼やら詫びやらいらんぞ」
「でも、上官にそんな事させたら部下の立場がないっていうか・・」

そういうと堂上が眉間に皺を寄せる。

「プライベートで上官も部下もないだろうが。朝も言ったがプライベートで
 上官権限振り回す様な心の狭い男じゃないぞ俺は」
「あ、そういうつもりじゃないんですけど」

そういいながらもどんどん出口に向かっていく堂上の後を追う。


外に出ると、もう夕方で陽が傾き始めていた。


時計を見るともうすぐ5時という所だ。


「さて、どうする?そろそろ戻るか?」

もう、終わっちゃうんだ・・・・。
何だか楽しくてあっというまで、まだ帰りたくない。

でも、これ以上堂上を引き止める訳には行かない。
理由もない。

そうですねと言おうとしたら、堂上の手が伸びてきて頭を撫でられた。

「そんな顔すんな・・・。ちょっと散歩でもするか?」

そういわれて、思わずはい!と頷くと堂上が苦笑した。

「本当にお前は土壇場になると素直だな。参る」

その言葉に郁は首を傾げる。

「参るってなんですか??」
「いい、解らなくて。ほら、なんか見たい物とかないのか?女は買い物とか好きだろ」
「あ!じゃあ、近くにある紅茶のお店にいきたいんですけど!」
「紅茶の店?飲むのか?」
「違います、茶葉が売ってるんですよ」
「そういう店があるのか」
「そうですよたくさん種類があるんです。たまーに贅沢していいのを飲むんです。美味しいですよ!」
「じゃあ行って見るか。案内してくれ」


郁はこっちなんですと、嬉しそうに歩き出す。

そのはにかんだような笑顔に堂上も自然と顔が綻んだ。


5分も歩かない内に目的の店に到着した。

「教官。ここです」
「なんだ?コレ全部紅茶か?」

棚一面に置かれているたくさんのケースに堂上が驚いた様に目を丸くする。

「紅茶だけじゃなくて緑茶とかほうじちゃとか色んな種類があるんです」
「すごい数だな。驚いた」

堂上は正直に感嘆した。
お茶といえば緑茶や紅茶や麦茶。そういう一般的なお茶しか縁がなかったからだ。

「そういえば、カミツレの茶があるくらいだからな、色んな花の茶があるのか?」
「そうですね。ローズとかジャスミンとか色々ありますよ」

二人で店内を見て回る。

香りを確かめる為の茶葉が少し入っている丸いケースが所狭しと並んでいる。

「マスカット・・・?」
「マスカットティーですね。爽やかな香りですよ」
「マスカットは果物だろ?甘いのか?」

堂上は首を傾げながら蓋を開けて香りを嗅いだ。

「マスカットのガムみたいだな」
「甘くはないですよ。アップルティーみたいな感じです」
「なんだかこう、甘くないのに甘い香りなのは飲んだ時変な感じじゃないのか?」
「そうですか?結構美味しいですよ」

郁はいくつか蓋を開けて香りを確かめていく。

「あ、コレにしようかな~」
「どれだ?」
「キャラメル?」
「キャラメルティーです。美味しいんですよ」
「・・・本当にキャラメルの香りだな・・これは」

そういって堂上はあまりの甘い香りに眉を寄せた。

「お前はどういうのが好きなんだ?」
「え?別に結構なんでも大丈夫です。あ、でもミントっぽいのはあんまり」
「こっちのセットはなんなんだ??」

別の棚に置かれているセットを指差して堂上が尋ねる。
郁はああ、と笑うと
「これプレゼント用ってやつです。お誕生日とか何かのお祝いとか用のブレンド」
「そんなのまであるのか・・・」
「こっちのは買った事ないんですけど。缶とか可愛いですよね!」

郁はじゃあ決まったのでちょっと買ってきますとレジへ向かった。



しばらく、店内の見学をしていたら、袋を提げた郁が戻って来た。

「お待たせしました!」
「もういいのか?」
「はい!今日帰ったら早速飲もうっと!」

そういいながら二人で店の外に出る。

ふと見ると、堂上の手にも同じ店の袋が下がっていた。

「あれ?教官も何か買ったんですか?」
「・・・。ああ。土産だ」

その言葉に郁は首を傾げた。

「誰にですか?小牧教官?」
「アホか。小牧にこんなもんやって喜ぶ訳・・・。ない事もないか・・」
「違うんですか?まさか手塚のわけないし・・」
「お前にだ。ほら」

そういって堂上は持っていた袋を郁に差し出す。

郁は驚いて目を瞬かせた。
「え?!でも、一緒に来てるのにお土産って!」
「カミツレの礼だ」
「ご馳走になったじゃないですか」
「あれは案内料でこれは今日一日付き合ってもらった礼だ」

そういって堂上は袋を郁の手に強引に持たせた。

「でも!」
「いいから。俺が持って帰ってもしょうがない。柴崎とでも飲め」

そういうと、堂上はさっさと歩き出す。
郁は慌てて後を追った。

「ありがとうざいます!!すごく嬉しいです!」

そういうと堂上はピタリと足を止めて振り返る。
良かったなと笑って郁の頭に手を乗せた。

その笑顔に思わず郁の顔が赤くなる。

「・・お前なぁ。ちょっと手を置いたくらいで反応しすぎだ」
「え!?あ、ヤダ!赤いですか?」
「真っ赤だな」

そう笑うと堂上はまたスタスタと先を歩いていった。


切符を買い、駅のホームで電車を待つ。

「教官。今日・・・ありがとうございました」
「なんだ?礼を言うのはこっちだろうが」
「いえ、お茶もご馳走になってお土産まで・・」
「別に大したもんじゃないだろ。気にするな」


これで・・電車に乗ったら基地に帰るだけ。
約束はもう終わったのだ・・・。

そう思ったら急に悲しくなった。

もう、用事がなきゃ二人で出かけるなんて事ないよね。

またどこか行きたいのに・・・・。
でも、何の理由もなくまたどこかに行きましょうなんて誘ったら変だよね。

教官も迷惑かもしれないし・・・。

どうしたものか悩んでいたら
郁の脳裏にあるアイディアが閃いた。

「堂上教官!」
「なんだ?」
「あの!今日のコレのお礼にあたしも何か返したいです」
「別に気にする事ないぞ」
「いえ!考えておくので、今度お時間もらってもいいですか?」

郁は頬を赤くしながらチラリと堂上の様子を伺う。
堂上は眉間に皺を寄せながら別に気にする事ないぞともう一度同じ言葉を言った。

郁はガックリと肩を落とす。

そして、ホームの前に掲げられている看板をみて
もう一度、堂上に声をかけた。

「水族館!」
「なんだ・・突然」
「水族館行きたいんですけど・・。一人じゃ行きにくいから・・もしよかったら・・」

そう途中まで口にしてあまりにも唐突過ぎる上
お礼しますといっておいて、自分の希望に付き合わせるような発言をしてしまい
失敗したと郁は途中で言葉を切った。


「すみません・・いいです」
「何なんだお前は、勝手に誘っておいて返事も聞かずに勝手に折り畳みやがって」

堂上は呆れたようにため息をつく。

「いや・・あの。いくら行きたいからって上官に失礼でした・・」
すみませんと蚊の鳴くような声で謝り郁はうつむいた。

その頭を堂上の手がポンポンと叩く。

「プライベートで上官は関係ないと言ってるだろ。別にいいぞ。予定がない日なら」

その言葉に郁はパッと顔を輝かせた。

「本当ですか!?」
「ああ。別にその辺の水族館だろ。さすがに福島やら和歌山やらまでは行けんが」
「その辺でいいんです!有難うございます!」

水族館代はご馳走しますからと言おうとして堂上が先手を打ってきた。

「ただし、条件がある」
「・・条件・・ですか?」
「お前がご馳走するというのは一切ナシ。それなら行ってもいい」
「え?なんでですか?あたしがお願いしてるのに」
「年下の女に奢られるような誘いには乗れない」

そういわれて郁は困ったように口を噤んだ。

「どうする?やめるか?」

そう意地悪く笑われて、迷った末
郁はじゃあ・・割り勘でもいいですか?と小さな声で返した。

堂上は満足した様に頷くと
上等だ、と郁の頭をクシャリと撫でた。

案内放送が流れ、ホームに電車が入ってくる。


扉が開き、二人で電車に乗り込んだ。

************************************************************************

堂上とは寮の玄関まで一緒に戻り、お疲れ様でしたと言って別れた。

思わずにやけてしまう顔をなんとか引き締めながら
部屋のドアを開けると柴崎がもう戻っていた。

「あら、お帰り。結構おそかったのね?」
「あーうん。映画とかも観たから」
「そう、どうったの?初・デ・エ・ト♪」
「デートじゃない!」
「えー?ちゅーくらいしたんじゃないの?」
「するか!」

郁はそう怒鳴ると、真っ赤になりながら
着ていた服を部屋着に着替え始めた。

「ねえ、コレって紅茶?」
「うん。そう」
「ここの美味しいのよね。ねえ?笠原」

と女でも見とれるような綺麗な顔で笑われため息をつく。

「いーよ。飲んで」
「さすが笠原。太っ腹♪ってなんで袋二つ?」

そういわれてボッっと赤くなる。
その様子に柴崎がニヤリと笑った。

「ははーん。一つは買ってもらったとみた!」
「な!なんで解んの!?」
「あんたの思考がダダ漏れだ・か・ら」

といいつつ二つとも袋を開ける。


明らかに自宅用のラッピングとプレゼント用のラッピング。

「あ。これ・・・・・・」

郁は堂上からもらったお茶のケースを手に取った。
それは、お祝いとか用で買った事がないと話した可愛い缶に入ったお茶だった。

「さすがにそっちは申し訳なくていただけないから、こっち飲みましょ」

そういって柴崎は嬉々として、お茶のパッケージを開封した。

郁は堂上から貰った缶をそっと机に飾ってみた。
自然と顔がにやける。

自分の話を聞いていて、買ってくれたのだ。

申し訳ないと思いながらも嬉しくて堪らない。

「ちょっと!そこの乙女!お茶もう入ってるわよ!」

と柴崎に声をかけられて飛び上がった。
「いつまでもニヤけてないでこっち来て座ったら?」
「別にニヤけてない!!」
「ハイハイ。その真っ赤な顔で言われても説得力ゼロよー」

そういって、特別な時にしか使わないカップに注がれた紅茶を
郁の方へ差し出した。

座ってカップを受け取る。

柴崎がカップを郁の目の前に差し出してきた。

「ハイ。カンパイ」
「?カンパイ」

そういってそっと紅茶のカップをぶつけた。

紅茶に口をつけるとキャラメルの甘い香りがした。

「んー。いい香りね」
「うん。美味しい」
「ねえねえ、ところで、堂上教官からなんかなかったの?」
「なんかって?」

突然の柴崎の質問の意図がわからず郁は首を傾げる。

「だ・か・ら告白・・とか!」
「えええ!!ある訳ない!あり得ない!」
「何よ。ありえなくないでしょ」
「あり得ないわ!今日だって教官はただカミツレに興味があっただけで・・」
「カミツレに興味があっただけで映画に行く必要はないんじゃないの?」
「うー。そうかもだけど。気を使ってくれただけだよ」

自分で言ってて悲しくなってきた。
郁はしょんぼりと俯く。

柴崎はお茶を口に運びながら、まあ進歩じゃないと笑った。

「うん・・そうなんだけど」
「でも次のキッカケがないとねぇ。さて純粋乙女はどうするのかしら?」

そういわれて顔がボッと熱くなる。

「えと・・今度・・水族館行くことになった」
「へー。意外。いきなり恋人っぽいトコ指定なのね?やるわね堂上教官」
「違う!あたしが・・行きたいから一緒にどうかって誘ったの」
「あんたから?これまた意外。やるわねぇ」

とニヤニヤと笑う。

うるさい!!と怒鳴りながらもやっぱりいきなり水族館は飛躍しすぎだったかもと
郁は頭を抱えた。

どうしよう、ただでさえダダ漏れっぽいのに
教官の事好きとかばれたら!!!

せめて、もっと恋人っぽくない所にすればよかった?!


ああーどうしようーーーーーと頭を抱えて呻く郁を
柴崎は意味あり気に笑いながら見つめていた。







という訳で、当麻事件がなかったら。です。

こちらもコメントから頂きました。
いつまでもデートごっこするんですかね(笑)

告白はどうなるのか??
07:14 図書館SS(堂郁)

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