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フライング =おまじない=

2009/03/04
皆さんおはようございます!!!


今日は水曜日ですね!真ん中です。折り返しですよー。
通販の準備は完了しました。あとは来週送るだけです。
それまで何も起りませんようにと毎日祈っています(苦笑)

今日はすごく寒いので起きるのが大変でした。
でも雪は積もってなかった。道路はOKそうです、凍結注意だな★

皆さんはタイマー予約で部屋あっためて起きたりするのでしょうか。
我が家は夫タイマーで部屋をあっためておいてもらいますが
僅か10分だしもともと暖房が大したことないので毎朝寒いです。
早々に外出着に着替えるくらいには(オイ!)


さて、本日は以前チョロっとコメントでリクエストを頂いた
堂上さんがフライングというお話をば。

ちまっとしたフライングですけどもね!

堂郁 恋人前 年齢フリー テーマ:水戸の県展付近。堂上さんフライング的おまじない






県展の警備で水戸に入って数日。
訓練は好調とは言い難くとも日々進歩はしている。

ただ女子寮での郁に対する風当たりがきついというのは
聞くまでもなく、普段通りふるまってはいるが
それなりにきつい立場に立っているというのは誰の目にも明らかだ。


『何かあったら携帯な』

そんな一言を渡すくらいしかできないのがもどかしい。
相当の事がなければかけてくることはないだろうと解っている。
解ってはいてもそれ以上、してやれることが思い浮かばなかった。


男子寮側では数が多い事もあり問題のある事態はほとんど起きていない。
ジャンケンで負けて買い出しに行かされるという日常的生活だ。

買いだしてきたビールとつまみをぶら下げてもうすぐ寮の入口というところまで来て
ふらりとでてきた人影に堂上は思わず足を止めた。

ジャージ姿でフラリと出てきたのは郁で、格好からそう遠くへ行く訳ではないと解る。
消灯まではまだ時間があるので、出てきても問題がないといえばない。
しかし状況が状況だけに何かあったのだろうか。

気づけは寮に戻るはずだった足は静かに郁の後を追っていた。
郁が歩いてきたのは温室。

あのカミツレの咲いている温室だ。


「こんな時間に?」

何の用だろうか。
温室の中に入れば流石につけてきたことが郁にばれてしまう。
どうしたものかと入口からそっと覗くと郁はカミツレの中に埋もれるように座り込んでいた。


泣いているのか?
そう思ったら居ても立ってもいらなかった。

静かに入口をくぐると、ガサリと持っていた袋が鳴って
郁が慌てて目元を拭って立ち上がる。


「堂上きょうかん?」
「ああ、こんな時間にどうした」
「教官こそ、って。買い出しですか?」

あまり照明のない温室は薄暗くて郁の顔色までは見えない。
ただその目元が僅かに充血しているのは間違いなさそうだ。

「ジャンケン負けたんでな」
「カミツレも買い出しのリストにはいってたとか?」

笑う郁の方に何気なく歩いていくと郁はもう一度先ほど座り込んでいた場所にしゃがみこんだ。

「お前はどうした。こんな時間に、こんな所に」
「……。花を」

カミツレの花を見たくてと呟く声はいつもの覇気が感じられない。
夜だからなのか、何かあったからなのかそんな事もすぐに解ってやれない。

「何かあったか?」
「……。少し。でも大丈夫です」
「なんで携帯に連絡してこない」
「そんな連絡するほどの事はないです。ちょっとした幼稚な嫌がらせです」

腹立ったからって殴ったらまずいですしねぇと笑う郁は明らかに怒ったというよりも
傷ついた顔をしている。

たとえ自分に非がないと明らかに解っていたとしても
人は人に否定されると、思った以上に辛い。


事前に覚悟を決めていても、その衝撃が消える事はない。


郁は今一人で戦っている。
決して辛いとも悲しいとも言わず、ただ押し流そうとしてくる流れに逆らって立っている。

ただ静かにカミツレを眺める横顔は涙を流していないのに
泣いているようにしか見えなかった。

抱き締めて大丈夫だと、俺がついてると言ってやりたい。
堂上はビニール袋を地面に置くと郁の隣にしゃがみこんだ。


「苦難の中の力、か」
「カミツレはこんなに可愛いのに勇ましいですよね」
「お前みたいだな」


なんとなく零れた言葉に郁が驚いたように目を見開いた。
あたしは見た目も勇ましいから、全然カミツレじゃないと苦笑する郁の頭をポンポンと優しく叩いた。

しばらくそうしていた後、郁がふっと何かを思い出したような笑いを零した。
「なんだ?」
「子供のころの事、少し思い出しちゃって」
「そういえば、地元だもんな。どんな事だ」
「悲しい事とか辛いこととかあって泣いてると、お母さんがおまじないをしてくれるんです」
「どんなおまじないだ?」

郁は笑いながら自分のおでこを人差し指で指し示した。
「ここにチュってしてくれるんです。そしたら不思議と元気が出て」
がんばれるんですと笑う郁の懐かしそうな顔に思わず理性が緩んだ。


「俺でも効果があるかはわからんが――」

そういうなり郁の額に唇をつけていた。
ゆっくりと唇を離してから後悔した。

付き合っているわけでもないのに明らかにただの上官として行き過ぎた行為だ。
セクハラで訴えられても、反論の余地はない。

ただ郁は薄暗い温室の中でもわかる程に真っ赤になりながら
今堂上が唇をつけたばかりの場所を掌で覆っていた。

「堂上教官?」
「すまん、行きすぎだったな」
「……、あたしのこと心配してくれたんですよね」
嬉しいですと笑う顔にズクンと心が震えた。

抱き締めたい。

キスをしたい。


そんな衝動に蓋をして、堂上は軽く握っていた拳をきつく握り直した。

「俺のまじないで良ければいつでもしてやる」
へこんでもいい。いいが一人で抱え込むな。

そう告げると郁は小さく頷いた。

そして元気よく立ち上がる。いつも郁だった。

「あたし負けません。教官のおまじないで元気出ました」

もう一個おまじないしてほしいんですけどとためらいがちに自分の頭を指差す郁に
笑いながら堂上は掌を載せた。

「特別だぞ」


そう、特別だ。

お前だけの、特別。


ポンポンと優しく郁の頭を叩くと郁が嬉しそうに笑った。






fin.








県展のカミツレ畑でフライングしたらどうなるという話。
(これはアニメ版のイメージですね)
流石に唇を奪う堂上さんでは無かろう!と思ったのでデコチュでどうでしょう(笑)

後で郁ちゃんは部屋に戻ってギャアアってゴロゴロしたりするといい。
デコチュってデコチュって。

ううううあああああ!と転がってくれるといいな(笑)
そして野々宮ちゃんとかに、ど、どうかしたんですか?笠原さんと
物すっごく驚かれるとイイ☆

フライングはいいですよね。
堪え切れないぜ的な堂上さんを勝手に演出してみました。
07:00 図書館SS(堂郁)

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