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日常の欠片 =その後=

2009/03/02
おはようございます。

あっという間に月曜日。
土日はどうしてこんなに忙しいのだろう。

昨日もお肉をもらいに行ったら終わってしまったよーーーよーよー。
でもお肉は美味しいから貰わない訳には!(どんだけなんだっ)

結局九時半に寝てしまった我が家ですが、何やら私は夢見が悪く
会社の夢ばかり見てしまいました。
安らぎタイムにも出勤なんてっ(涙)

うまくいかないものですね――。


本日はですね、先週の土曜日にげんこ文庫/わんこ文庫の日記に乗せた
ミニSSのその後だったりするんです。
なぜここで?!と思われるかもしれませんが、妙にながーくなったら向こうの日記には
いかんかなと思いまして(笑)

もう読まれた方はご存じとは思いますが、未読の方のために簡単なあらすじですが
恋人同士の二人ですが隊の事情でしばらく外泊ができない状況でして
しびれを切らした堂上さんが小牧さんの甘言に乗って(オイ!)
一見ラブホに見えないスタイリッシュなホテルに郁ちゃんをだまして連れ込む。
というお話でございました。

最近はご休憩のできる普通のホテルもあると信じた郁ちゃんの帰寮後の物語です。

向こうの日記が終了したら、回収してきますがとりあえず今そのSSを読みたい★
という方はげんこ文庫/わんこ文庫の日記へ! 2/21(土)分に掲載しています。



堂郁 恋人 年齢フリー テーマ:だまし討ちホテルのその後







「ただいまー」
「あら、お帰り」
そういえば今あんたんとこお泊まり厳禁だったわねぇ。
堂上教官もお気の毒様。

笑う柴崎の言葉に郁の頬がわずかに赤く染まる。
先ほどまでのことを思い出したからだ。

「何よ真っ赤になっちゃって――」
そこで柴崎は言葉を言葉を切って意味ありげな笑みを浮かべた。
「ついに初体験?」
「な、なにがっ?!」
「何がって決まってるでしょうが。ラ、ブ、ホ、テ、ル」

語尾にハートマークがつきそう甘い声に極上の笑顔。

あんたなんでそんなに嬉しそうなんだ!!

と思わず突っ込みそうになって、今は突っ込むよりも誤解を解く方が先決であることに気づいて郁は深呼吸した。

「行ってないから!」
「手塚はごまかせてもこの柴崎さんの目は誤魔化せないわよ。しかし、あの人があんたをねぇ?」

よっぽど極まってたのねなどと笑われては、堂上の沽券にも関わる。
「ほんとにラブホテルなんて行ってないからっ」
「でも致してきたんでしょ」
「そ、それは――」

郁が思わず言葉に詰まると柴崎がそれ見たことかとおかしそうに飲みかけのマグカップを傾けた。

「それともアレかしら、屋外プレイとか?」
それはそれで初体験には違いないわねと続いた言葉の意味が一瞬理解できずに郁はぴたりと手を止めた。


屋外、プレイ?


そんなスポーツじゃあるまいし、屋外って――

そこまで考えて一気に状況が飲み込めた。
堂上と自分のそんな行為を屋外で想像したら体中の血が沸騰しそうなほどに恥ずかしい。

「ちっがーーう!」
「でしょうねぇ。あんたのあーんな可愛い顔やこーんな可愛い声をあの人がみすみす通行人なんかに披露するとも思えないしねぇ」
あんな顔やこんな顔ってあんた見たのかっと怒鳴ると柴崎は見なくてもわかるのよと余裕たっぷりの笑みを浮かべたまま頬杖をついた。

「で?」
「ホテルには行ったけど、断じてラブホじゃないから!」
「まだ言うか。ラブホじゃないのに昼間休憩できるホテルがどこにあんのよ」
「情報通の柴崎でも知らないの?最近はそういうホテルもあるんだって。なんか温泉地のホテルや旅館でもお昼ご飯とお風呂だけ楽しむランチコースみたいなのもあって、最近は東京にもそういうホテルがあるんだって教官が言ってた」

堂上から聞きかじった説明を柴崎に自信たっぷりで披露すると柴崎はふぅんといいつつ、今日行ったホテルの名前を聞いてきた。
ここまで話してしまえばもう隠し立てしても仕方がない。
後で堂上に聞かれるよりマシというものもある。

郁が堂上のつれていってくれたホテル名を口にすると柴崎が愛用のノートパソコンのキーを綺麗な指先で軽やかに叩いた。

郁が首を傾げて隣に座り込むと、柴崎が笑いをこらえながらノートパソコンの画面を郁へと向けた。


のぞき込んだ画面には今日行ったホテルの外装。
住所、連絡先。
そして部屋の写真と値段が公開されていた。

『大人の為の愛の隠れ家』
ラブホテルに見えない外装や内装が人気です!


という詠い文句と共に――。


ラブホテルに見えない、ということは
ラブホテルなのにそれらしないということで
詰まるところは――――

「えええええええええええええええええ!?」

「あんた、まんまとだまされたのよ」
「うそっ」

しかしこのホームページを見る限り今日行ったあの場所はいわゆるラブホテルで間違いないらしい。
「でもでも」
「まああの人の気持ちも分かるわよ。あんたんとこってここ最近一ヶ月くらいは外泊禁止出てるじゃないの。それもこの先も解除されるタイミング微妙だしねぇ?」
相手、30代前半の男よー。
しかも可愛い彼女は仕事中もデート中も無防備に可愛いところを見せてくるとなれば我慢にも限界があるでしょうよ。などと続けられた言葉に一部反論の余地はあれど、これが前にも言われた男性の機微ってやつなのだろうかと郁は頭を抱えた。


そういえば最近こんなホテルあるんですねと聞いたときの堂上の反応は少し歯切れが悪くなかっただろうか。
奥歯にモノが挟まったような……。

「言ってくれたらいいのに――」
「あんた言われたら入口からダッシュで逃げるでしょうが」

柴崎からこぼれた呆れたため息と言葉に郁は脳内でそんな状況をシュミレーションする。
確かに、もしあの場でラブホテルだと言われたら恥ずかしさで逃げ出していた可能性が高い。

つまり堂上の作戦は郁に対するものとしては成功だったといえるだろう。

「黙ってつれて行かれたくなかったら今度からはラブホもオッケーですって言ってあげることね」

イタズラっぽく笑う柴崎は満足げにノートパソコンを自分の方に引き寄せて蓋をとじた。


郁は横から柴崎のマグカップを奪い冷えた紅茶を一気に飲み干すと、柴崎が慌てて
からになってしまったマグカップを奪い返す。

「ちょっと!!」
「淹れ直すから」
「ったく、ラブホくらいどって事ないでしょうが」
「そ、そういもん?」
「今時女子高生でも行ってる子はいるでしょうよ」

女子高生でもという単語に郁がギョっとすると柴崎は、あんたの高校時代はさぞかしピュアな青春だったんでしょうねと笑いつつ財布片手に立ち上がった。

「どこいくの?」
「冷たいのが飲みたくなったから自販機。誰かさんが折角冷めた紅茶飲みきっちゃったし。
まあ、ゆっくり吟味するつもりだから長電話とかするなら今の内?みたいな」

じゃーねと財布を持った手をあげて出ていった柴崎を呆然と見送った後、郁はしばらく携帯を見つめながら何度も深呼吸をした。


堂上にだまされた事がショックじゃないと言えば嘘だ。でも、それほどまでに欲してもらえるのは嬉しい。
二人きりの空間で時間を過ごせることも魅力的だ。外泊禁止令が解かれるまで全く二人きりで過ごせないのは郁としても悲しい。

一言、今日の所また行きましょうと言えばいい。

郁は思い切って堂上の登録を呼び出し通話ボタンを押した。


                     ◆◆◆


結局郁は最後まであの場所がラブホテルだとは気づかないままだった。

騙したことを詫びようとタイミングを計ったが楽しそうにしている郁がショックを受ける所を想像して思わず躊躇した。
「最低だな、俺はーー」

ほんの数時間前、腕の中で「教官、好きです」と譫言の様に繰り返していた郁を思い出せば胸の中は罪悪感でいっぱいだ。

本当の所を話して謝ろうと携帯を手に持ったとたん
堂上の携帯がふるえだした。
液晶の知らせる着信は、たったいま連絡しようとしてた郁である。

驚きはしたが、いい機会ではある。
堂上は通話ボタン押した。

「はい」
「あ、えとえと、笠原です」
「ああ。俺もちょうど電話しようと思ってた」
「あ、そうなんですか?以心伝心みたいですね」

無邪気な郁の言葉に堂上の胸がズキリと痛む。

「今日のーー」
「郁、そのことだが言わなきゃならんことがある」
「・・・・・・教官?」
「あのホテルな、」
一気に言ってしまおうとした堂上の言葉を郁が遮った。
「分かってます!!分かってるから、いいです」
「お前、分かってないだろうが」
「さっき柴崎にポロっと話しちゃって全部分かったから」
だから、大丈夫ですと続いた郁の口調は怒っている様子でも悲しんでいる様子でもない。

「郁、すまん。騙す様な真似して」
「えっと、それってあたしもごめんなさいだから一緒ですよ」

郁のごめんなさいの意味が分からず堂上が首を傾げると
見えるはずがないのに、まるで堂上の仕草が見えたかの様に電話口の向こうで郁の小さな笑いを零した。

「教官の事いっぱい我慢させてたのに気づけなかったし」
「そんなもんはお前が謝ることじゃないだろうが」
「また連れてってくれますか?」

予想しなかった郁からの言葉に堂上は耳を疑った。

郁はあの場所がそういうことをするためのホテルだと知った上でまた連れていってくれと言ってるのだ。

「もう、行かない」
自分の為に郁に無理をさせたくない。
今日だってあんなにも余裕がなかったのに、こうして望みを叶えたのに胸にあるのは罪悪感ばかりだ。

「あたしが行きたくても一緒に行ってくれないんですか」
「お前に無理をさせたくないって今更言っても大概嘘くさいな」

自嘲気味に笑うと受話器の向こうで小さく深呼吸しているような音が聞こえた。

「最初は恥ずかしいですけど、でもあたしも教官と二人になったり、たまにはそういうのも――してほしいです」
「本当にいいのか」
「今日騙した分はケーキで手を打ちます」
「店の全部買ってやる」

堂上がそう告げると受話器の向こうで何人分あるかなと笑い声が聞こえた。

「あたしと柴崎の分だけでいいです」
「なんでまた柴崎」
「さっき奴の紅茶とっちゃったんで」

冗談まじりの笑い声に堂上が了解と返すと、電話口の向こうでただいまーという小さな声が聞こえた。

「柴崎戻ったのか」
「はい」
「じゃあ、また明日な」
「はい明日」


ほんの少しの沈黙のあとツッという短音とともに電話が切れた。
以前電話を郁に切るように言ったら嫌がられた。なので話し合いの結果、かけた方が切る。という事に決めた。


通話主がいなくなった電話口からはツーツーと電子音が静かに響いている。

おやすみ、郁


告げ忘れた言葉を添えて堂上も通話を切った。


fin.










というわけで、結局アッサリ柴崎さんがバラしてしまったという。
でも郁ちゃんは堂上さんの馬鹿っとならないところが・・・かわいいですよね。
ウムウム。

堂上さん、たくさんケーキを買ってあげるといいよ。

ラブホもオッケイだけど、それっぽい外装はまだNGってことかと
スタイリッシュ的ホテルをいくつか早速探す堂上さんがいるといい。

そんで、外泊が解除された後もさわやかにラブホに誘うように(微笑)
今度はもっとそれらしいところにもチャレンジしてみるか?
とかうまく誘導するんだ。
郁ちゃんは真っ赤になりながらも、ハイとかって堂上さんとめくるめく大人の世界に
旅立つといいな。
07:00 図書館SS(堂郁)

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