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雨の日の午後

2008/12/05
皆様、おはようゴザイマス!


金曜日だ!金曜日だ!!!
嬉しい!嬉しすぎる!今日が早く終わって、明日がゆっくりと過ぎますように。

なんと明日の土曜日は、とある方主催の集中訓練なるオフ会にお呼ばれしています。
私は人数の多いオフが苦手なのですが、どうしても行きたくて勇気だした!
コレが最初で最後かもしれない!
先日からドキドキが止まりません。

詳しくはオフレポでお伝えしたい~という訳でここでは控えめに。

昨日はギャグ、今日はしっとり置き土産。

とある雨の日に一人午睡を楽しみながらした妄想です♪


堂郁 夫婦 年齢フリー テーマ:雨の日の休日。

糖度:★★★☆☆ 穏やか度:★★★☆☆ 大人度:★☆☆☆☆





休日の午後、昼食を終えて、リビングでお茶を飲んでいると
ポツポツと窓を打つ雨音が聞こえてきた。

「あー、やっぱり降って来たか~」
「朝から曇ってたしな。それに、天気予報も午後からの降水確率は80%だったぞ」
「そうなの?さすが篤さん。休みの日でもお天気なんて見てるんだね」
「まあ、癖みたいなもんだがな。突然出動って事もあるからお前も天気くらいチェックしとけ」

ポンと篤の掌が郁の頭の上に乗せられた。
郁がはぁーいと返事をすると、はいを伸ばすなと笑いながら髪をクシャクシャに掻き混ぜられる。
「キャー。ちょっと!篤さんギブギブ!髪ぐちゃぐちゃになるから」
「後で直したらいいだろ、お前の髪気持ちいい」

篤は手早くグシャグシャにした郁の髪を手櫛で梳いた。
その温かいくてゴツゴツとした指先が心地よくて、郁はうっとりと目を瞑る。

視界が閉ざされると、静かなリビングに強くなり始めた雨音だけが静かに響いた。

「なんか、こういうのいいね」
「ん?」
「うっとうしくて雨なんて嫌いだったけど、こうやって二人で過ごしてると雨もいいなーって」
「まあ、部屋の中にいりゃ実害ないからな」
「もー情緒ないなぁ!」
「お前に情緒について指摘されるとは、俺も落ちたもんだ」

ククっと笑う篤を郁はジロっと睨む。
しかし篤の甘さと優しさを宿した視線を捉えてしまえば、頬を膨らます以上の事ができなくて
いつも郁の完敗だ。

「ほんっと篤さんて、ずるいなぁ」
「またそれか、お前は事あるごとにずるいの連発だな」
「だってホントだし」
「お前にとって嫌なずるさじゃないのなら、甘んじて受けるがな」

肩を抱き寄せられると、互いの温もりが伝わる。
肌寒い空気の中で抱き合うのは心地よい。

「大分肌寒くなってきましたよね」
「そうだな、そろそろ暖房もいるかもしれんな」
「篤さん、コタツ買います?」
「あー。どうするかな。お前コタツ派か」
「実家にはなかったけど、ちょっと憧れてて」
「まあ、なんだかんだで官舎冷えるしな。コタツ買ってみるか?」


二人でスタートした新婚はまだ数ヶ月。
初めて迎える冬がすぐそこに来ていた。

「コタツじゃない場合はファンヒーターとかかな」
「灯油は、定期的に基地内で販売されるからな。それもいいとは思うが」
「エアコンは割高だから却下だよね。あーでもやっぱりコタツは捨てがたいなぁ」
「お前絶対コタツがあったらそのまま寝て風邪ひきそうだな」
「えー?そんな事ない・・・と思うんですけど。どうかな」

自信がない。全く自信がなかった。
郁がうーんと唸っていると頬に柔らかいものが触れた。

キスされたとすぐに分かる。
結婚したとはいえ、突然こうしてされるささやかなスキンシップは郁がもっとも苦手としているのは
心構えをする時間がなくてダイレクトに心臓に響くからだ。

一瞬で頬に朱を走らせると、篤が面白そうに笑う。
その顔はまるで
「悪戯に成功した子供みたい」
「予想通りの反応をするお前が子供みたいだ」
「突然されたら、こうなるって分かっててやるからタチが悪い。篤さんは」
「その反応が見たくてやってるんだから仕方ない」

何の衒いもなく言い返す篤に郁はグッと言葉に詰まった。
絶対今度仕返ししてやるっ。

心の中で誓ったはずが、例のごとく漏れていたらしく、聞こえてると笑われて
郁の顔は更に赤くなった。

「ま、楽しみにしてる。俺が赤くなるくらいの事ともなれば、俺にとっては好都合な事になりそうだしな」
「うわっ。スケベッスケベッ!!」
「スケベで結構。新妻に言われるとは夫冥利に尽きるってもんだ」

抱き寄せていた、掌が怪しく動き始めるに至り、郁は抗議の声を上げた。
「ちょ、まだ昼間だし!昨夜もしたっ」
「何も予定のない午後に、新妻と愛情を確かめ合って何が悪い」
「悪くはないけどっ。絶対今しても夜もするつもりだもんっ」
「新婚とはいえ、数ヶ月も一緒に暮らすと成長するもんだな」

嬉しくないーと叫ぶとあっという間に視界が回った。
覆い被さる篤と目が合う。

「篤さん、あたしちょっと眠いんだけど・・・?」
「したあと昼寝すればいい、付き合うぞ」
「しなくてもお昼寝は出来ると思うんだけど」
「しても出来ると思うぞ」

止める気はないらしい篤の笑みに郁は小さく唸った。

「結婚する前は一緒にいてもしない日もあったのにー」
「結婚前に逃げられちゃ適わないからな。そこは抑えるとしたもんだろ」
「うそー。じゃあ騙された?あたし」
「心外だな。人聞きが悪い」
「普通は結婚した途端、エサをやらなくなるもんなんでしょ?」

いつだったか結婚前に女子寮の先輩から聞いた話だ。
男は釣った魚にエサはやらない。

あんたも、遠慮しないで堂上一正が手を抜くみたいなら家出くらいして見せた方がいいよ。と。

自分が手を抜くことがあっても堂上が手を抜くことはなんとなく考えられなかった。
ある意味予感は的中・・・したのかな?

「俺は自分が釣ったものにはしっかり責任をとって愛情を注ぐタイプだ心配いらんぞ」
「心配はしてないっていうか逆!逆の心配です!そこら辺は全力じゃなくても」
「俺はなんでも全力しか出さない主義だ」
「篤さんー」

いよいよ本格的になってきた掌と唇の動きに、郁が悲鳴に近い声で篤を呼ぶ。
篤は嬉しげに郁の首元を吸い上げた。

「んっ」
「どうしてもしたくないならやめる」
「そういうのがずるいんです。したくない、って訳じゃない事知ってるくせに」
「勘違いかもしれないだろ、気が乗らないと思ったら言ってくれなきゃ分からん」
「乗ってなくても乗せちゃうくせに」

郁が唇を尖らせれば、篤は啄ばむように唇に何度もキスを落とす。
いつも、こうやって篤のペースに巻き込まれて押し流される。

けれど、それがちっとも嫌だと思えないのが恥ずかしくて堪らない
篤が触れるだけで簡単に郁の中で灯る疼くような熱さ。

いつからこんな風になったのかもう思い出せなかった。

「せめて、ベッドにしてください・・・。ここだと背中、痛い」

郁の願いは簡単に聞き届けられた、抱き上げられて寝室に運ばれる。
この瞬間もいつも堪らなく恥ずかしい。

「自分で歩けるのに」
「こういう時はお姫様だっこって相場がきまってんだ」
我慢しろと熱い息を吹きかけられれば、それだけでビクンと反応する自分の感覚の良さが恨めしい。

今朝交換したばかりのシーツはサラサラと心地よい。
12月に入った今時分は布団が恋しい季節だ。

昨夜も遅かった。

そして、その前の週の仕事も忙しかった。
心地よく滑る、篤の掌とぬくもりに思わず郁はうとうとまどろんだ。

「おい、郁?」
「ごめん、篤さん・・・眠い」

ゴシゴシと目を擦ると篤がフッと吐息を零すように笑った。
「昨夜遅かったしな。先週お前忙しかったもんな、そういえば」
「うー・・・ごめん。起きたら、するから」
「阿呆、謝る必要ないだろ。俺は別にヤル為にお前と結婚したんじゃないぞ」
見くびるな。と呟かれて郁は眠い目を丸くしてから笑った。

「そんなこと、思ってない」

思える訳がない。

郁が体調を崩せば、郁自身が気づくよりも早く篤が気付く。
郁が多忙になれば、篤が率先して、家の中の事をしてくれる。

触れる時も、郁が調子が悪いと思っている時には絶対無理強いをしない。
強引に見えて、全然強引な事がない。


いつも、いつも、その瞳には優しさと愛情が滲んで見える。


「今日は、大人しく一緒に寝るか」
「篤さん、頭撫でて――」

子供のようなおねだりも、笑いながら応えてくれる。
今みたいに――


郁は、ゆっくりと髪を梳く指先の感覚に集中した。

パシャパシャと雨の中を誰かかが歩く音が聞こえる。


洗いたてのシーツは、カモミール成分の入った洗剤効果で甘いリンゴの香り。



薄暗い12月の公休日の午後。

甘い香りに包まれて、愛しい人の体温に包まれて眠る。

とびきり、極上の時間――






あたし、凄く幸せだ。



思わず頬を緩めたまま、郁は静かに眠りの世界に誘われた。





fin.




雨の日って、すごく落ち着いた気分になります。
私は意外と雨の休日が好きです。

SSを書くときも実は雨の日の方がはかどります。
じっと座っていても苦にならないんですよね。
ネコみたいに。


晴れた日はなんだか落ち着きなく何かしたくなったり。
天気って本当に不思議です。

我が家ではこんな甘いことは一切ありませんが
堂上さんちならこのくらいの甘さはデフォルトと信じています。

この妄想をしつつした午睡は最高でした。

皆様も、寒い雨の日に一人午睡なんて贅沢は如何ですか?(笑)

ちなみに堂上さんは釣った魚も釣る予定の魚も
それはそれは丁寧に面倒をみそうだと思った!!!そう思いませんか?(爆笑)
07:00 図書館SS(堂郁)

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