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【不定期】朝のミニ連載小説 白い闇のなか 最終話

2008/12/02
皆さん おはようございます。

火曜日ですね。まだまだエンジンかかりきりませんが
頑張っていきましょう~。

昨日出勤した時に、司令塔と世間話をしたのですが

日曜日、旦那が1時から3時半まで昼寝した挙句に
夜、9時前にさっさと寝ようとしたので「もう起きてこなくていいよ」と
冗談で言ったら、「いえ、朝には起きさせていただきます」と言って寝た話をしたら

司令塔の家でそんな会話が冗談でもあったら、家庭内紛争勃発だと驚かれたー。

ええ?!とおもいましたよー。

我が家は冗談で塗り固められていてどちらかというと本気がドレか分からないくらいなので。
真面目、真面目、真面目、で砕けた冗談がいえないなんて!

思わず、「肩こりそうですね」なんて余計な本音がコロンと!
そしたら「肩凝るよ」って悲しそうに笑っていました。

皆さんのお宅ではダークジョーク炸裂したりしませんか?!と思った。

我が家は出かける夫に「今日まで有難う!」と笑顔で手を振ったりもする。
勿論ジョーダン。

他にもちょっとかけないくらいはダークなギャグのパレードで。
皆さんもそこまででもなく程よくジョークを炸裂しているのだと思っていたので
少し驚きました。

という事は突然飛んだり。踊ったり、歌ったり、かじりついたりはしないんですね?
とは訊けなかった(当たり前だ!



置き土産もついにエピローグです。
長い間ありがとうございますーーー!


堂郁 恋人設定(プロポーズ直後くらい) 年齢フリー テーマ:郁ちゃん記憶喪失

シリアス度:★☆☆☆☆  糖度:★★★★★ 大人度:★★☆☆☆



                     ◆◆◆


腕の中で崩れ落ちた郁の身体を堂上はゆっくりとシーツに横たえた。

荒い呼吸の繰り返す、胸元までそっと布団をかける。

滲んだ目尻の涙を唇で吸い取った。


加減ができなかった。

今更後悔しても遅いとは分かっていても、初めての様に恥らいながらも
自分との夜を全てその身体は覚えていた。

自らの反応に戸惑う郁に何度も待ってと縋られた。

けれど、待てなかった。

何もかもが愛しくて、欲しくて、夢中だった。

あんなにも大事にしたいと、優しい夜の思い出をと思っていたにもかかわらず
即物的な自分に溜息しか出てこない。

力を失った郁の身体を抱き寄せながら、堂上は郁の胸元で揺れる指輪を眺めた。

まだ、記憶を失ってからは一度も郁の指に嵌められていない指輪。

もう一度嵌めて欲しいと告げても、郁は受け入れてくれる。
今はそう思えた。

郁が目を覚ましたらもう一度、伝えるつもりで郁の名前を呼んだ、その時だった。
郁の目尻からボロボロと涙が溢れ出す。

そして、名前を呼ばれた。

記憶を失ってからは一度も呼ばれなった名前。

「篤さん、篤さん!篤さん!!」

堂上は郁を揺り起こす、郁と何度も呼ぶ。

今呼べば郁の記憶が戻ってくるかもしれないと直感で分かった。

必死に揺り動かすと、きつく閉じられていた郁の瞼がパッと開いた。


「郁?どうした?怖い夢をみたのか?」
「ち、がう――」
「なら、どした?」

胸元を隠すように布団を引き上げながら郁が身体を起こした。
堂上もそれに合わせて体を起こす。

「あたし、思い出した。篤さん」
「・・・本当か?」

郁の言葉に心臓が止まりそうな程驚いた。

記憶が、戻った――?

なら、あの日から今日までの記憶は消えたのか?

「全部、思い出した、と思う」
「今日はいつだ?所属と階級は?」

郁が苦笑しながら告げた所属と階級は紛れもなく堂上の認識と一致した。

いくつか郁から確実に欠けていた記憶についても郁はよどみなく答えた。

「これが、最後な。お前にとって俺はどういう存在だ?」
「・・・。あたしをお嫁に貰ってくれるって約束してくれた人、です――」

郁が涙を目尻に溜めたまま、笑った。

堂上は不覚にも目頭が熱くなった。
郁を抱き寄せる、と郁が心配かけました。ごめんなさいと囁く。

何度も郁の名前を呼び、郁はただ「はい」と何度もそれに答えた。

触れるだけのキスをして抱きしめた。


「篤さん、あたしの手・・・――離さないでくれてありがとう」

一度は離そうとした。

けれど離せる訳はなかった。


その声も、仕草も、微笑みも、誰にも渡したくなかった。

全てはただ堂上自身のエゴでしかなかった。

それなのに――

「ありがとう、と言ってくれるんだな」
「当たり前。篤さんがあたしを諦めたら、あたしはもうずっとこんなに大切なものを忘れたままだったかもしれない」
「お前は自力で思い出しそうだとは思ったけどな」
「それは、あるかもしれないけど、それはもしかしたらもっとずっと先だったかもしれない」
取り返しがつかないくらい、ずっと、ずっと先。

そのずっと先の時に互いの隣にいるのは互いではなかったら?


それは恐ろしくて悲しくて想像すらしたくない。


「お前が離してくれといっても離せなかった。そんな自己中心的な男だぞ。俺は」
そんな俺で本当にいいのか? そう問えば郁は不本意な顔を見せた。

「あたしは、堂上篤がいいんです。他の誰でも、篤さんの代わりはいません」
「なら、もう一度約束、させてくれ」

堂上は郁の首の後ろに腕を伸ばし。

小さな金具を外した。
シャラリと金属音が鳴り、堂上の掌にあの日の指輪が落ちた。


堂上は身体中から溢れる想いを視線に託す。

堂上の眼差しを受けて、郁が困ったように笑った。

「そんなに熱く見つめられると恥ずかしいんですけど」
「阿呆。お前は情緒がなさすぎだ」

堂上が差し出した掌に郁が左手を置いた。

その薬指にスルリと指輪を滑らせる。

「郁、お前と人生を重ねたい」

郁は恥ずかしそうに笑うと、堂上の頬にキスをくれた。

「篤さん以外の人と重ねられる自信ありません」

互いに引き寄せられる様に唇を合わせた。





                     ◇◆◇


郁の記憶は失う前のまま、ほぼ戻っていた。
懸念していた記憶喪失期間の記憶についても失われる事はなかった。
夢のような感じだがきちんと覚えているらしい。


嵌ったばかりの記憶の隙間を埋めるように
互いの名前を呼び、互いの肌を何度も求めあう。



二人が、初めて身体を重ねたその場所で

狂った時間が再び同じ場所から同じ速度で流れ始める

郁の左手に光る静かな輝きとともに――。



Fin.







という訳で、無事に終着地点に到着いたしました。

長らくのご乗車有難うございました。
郁ちゃんは無事に記憶を取り戻し、いわゆる失っている間の記憶もお持ちの様子です。

色々あってもハッピーエンド!これが鉄則ですもんね。
堂上さんも幸せを噛み締めていてくれたらイイ!


川の水が流れる様にどこまでも二人の時間がゆっくりと流れるといいと思った。


これにてリクエストを頂いた『郁ちゃんの記憶喪失物語』は閉幕です。
皆様の愛情をたくさん頂いて、無事に最後までご案内する事ができました。
本当にながながと有難うございました。


皆様が、皆様の大切な人と幸福で穏やかな時間を過ごされる事を祈りつつ締めさせて頂きます。
07:00 図書館SS(堂郁)

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