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【不定期】朝のミニ連載小説 白い闇のなか 17話

2008/11/28
おはよーございます。

金曜日ですね!!!

今日は生憎の天気で、旦那はバスに乗る為にいつもより10分早く出て行きました。
昨日よりは寒くないのですがなかなか明るくならないので
薄暗いー。

シャッター開けると丸見えになるからハロゲンの明かりの中
カタカタと記事を書く私はちょっと怖い人だ(笑)

今日行ったらお休みだと思うと、今日の仕事はもうどうでもいいやなんて
思っていたらいけませんね!

最後の力で頑張りましょう☆


今日も金曜日の置き土産。
よろしかったらどうぞー

堂郁 恋人設定(プロポーズ直後くらい) 年齢フリー テーマ:郁ちゃん記憶喪失

シリアス度:★☆☆☆☆ ジレ度:★★★★☆ 糖度:★★★★☆ 大人度:★★☆☆☆




「郁」

名前を呼ばれて視線を彷徨わせる。
心配そうに覗き込む瞳に、大丈夫と伝える様に頷いた。

キスの合間に浮かんだ、数々の記憶の断片が郁の頭の中をぐるぐると回る。

ジンジンと痺れたような足。

そして下腹部にある甘い違和感。

堂上はクシャリと郁の髪を撫でて力の入らない郁の身体を抱き寄せた。

「すまん、押さえられなかった」
「あたしがしてほしいって言ったんだから教官は謝らなくていいです」
「しかし、お前にしたら初めてのキスだったんだろうが」
「不思議なんです――初めてなのに、初めてじゃないみたいで」


郁の呼吸が整うのを待って、堂上はもう一度帰るかと促した。

けれど、郁の身体の奥に灯された熱は 帰りたくない――と訴える。


迷った末に、郁は立ち上がった堂上の腕をきつく握った。

「帰りたく、ないです」


掴んだ堂上の腕がピクリと反応したのがわかった。

「落ち着け、郁。お前は、キスがあんなで混乱してるだけだ」
「違いますっ。今日は、教官がもし誘ってくれたら・・・二人で過ごすつもりで外泊出してきました」
着替えも持ってきていますとは恥ずかしくて言えなかったが、堂上は苦笑した。

「だから、外泊する時持ってくるバッグだったんだな」
「あたし、いつもコレでした?」
「ああ、なぜか外泊の時はそれなんだ。多分荷物の入る量の問題だと思うが」

そういえば、そうだ。
このバッグを選ぶ時一泊分が入って、それでいて宿泊用とわからなそうなものを選んだ。
丁度いいはずだ。

このバッグはその為に購入されたのだろう。

それを思うと郁は恥ずかしくて顔から火が出そうだった。
自分では悟られない様にしたつもりが、悟らせるキッカケを自分で出していたのだから。
そ知らぬふりをしていた事が相手に筒抜けだったという事だ。

言葉が上手く出なくて、郁は恥ずかしさのあまり、掴んでいた堂上の腕を放した。
そして自分の膝に戻そうとした郁の手首を今度は堂上が掴んだ。

「郁、もう一度聞く。誰かに何か言われたり、唆された訳じゃないんだな?」
「違います――」
「なら、もう一つ聞く。お前は俺と今夜一晩過ごす事の意味、分かって言ってるんだな?」

堂上の言葉に郁はコクリと頷いた。

そんな事が分からないほどには子供ではない。
堂上とならそうなってもいい。

むしろそうなりたいと、郁の心の中が訴えているのだ。


「泊まったら、俺は止める自信がない。時間をやるからもう一度考えろ」

郁が視線をあげると堂上は突き刺さりそうな程に真剣な眼差しで郁を見つめていた。

迷わず頷くと、堂上も真剣な顔のまま頷き返した。

掴まれた腕を引かれて郁はベンチから立ち上がる。

「今日は特別なイベントの日じゃないから、予約してなくてもなんとかなる」
ホテルの予約だとすぐに分かった。
恥ずかしさからどうしても俯きがちになる。

堂上の熱い手に引かれて、郁は歩き出した。


                       ◆◆◆


郁の持ってきたバッグが外泊用に使っていたものだというのは、今朝会った時点で分かった。
しかし、たまたま持って来てしまっただけだと、そう自分に言い聞かせた。

たかがバッグ一つで、期待をする自分がどれだけだと堂上は心の中で苦い笑いをかみ殺した。

純粋に動物園を楽しむ郁の姿に、やはり自分の思い過ごしだと確信する。
郁がそういう事を意識していて不自然な態度を出さないというのが
反応がストレートな郁にとってどれほど難しいかは承知していた。

夕食を食べて、いつもするように公園を散歩する。

人気のない公園に入れば理性を総動員しなければならないと解ってはいるが
それでも、こうして二人きりになれるチャンスは少なく
多少寒かろうが、堂上にとってはどうでもいいことだった。


楽しげに話す郁の様子がおかしいと気付いたのは
不覚にも郁が黙り込んでからだ。

さすがに疲れたかと、そう思った。
まさかあんな事態に陥るとは予想していなかった。

期待が全くなかったとは言い切れない。
しかし、それでも郁からキスを、まさか外泊を持ち出されるのは完全に織り込まれておらず
虚を突かれた形となった。


小牧や柴崎、特殊部隊の誰かに何かを言われたのかと思ったが
郁はそうではないという。

ならば、誰に遠慮する必要があるもんか。

自分の言動が恥ずかしかったのか、帰ろうとした郁を腕に閉じ込めれば
もう、理性など欠片程度しか残りはしない。

一度唇を重ねれば、もう止まらなかった。

執拗すぎるほど執拗に唇を重ねて、吐息すらも奪った。

押さえ込んでいた全てをぶつける様に郁の口腔に触れた。

やりすぎたと思ったときには既に遅く。

一気に肝が冷えた。

けれど、郁が告げた言葉は堂上が思っていたものとは逆で、先を求める言葉だった。

躊躇いながらも、我慢の限界は近く。
気付けば郁の手を引いて歩いていた。




どこに行くとも考えていなかったので、連れて来たのは郁と初めての夜を過ごしたホテルだった。

さすがに同じ部屋とはいかなかったが、それでも同じグレードの部屋を選んだ。

部屋に入るまでぎこちない会話しかしなかった郁が、部屋に入るなりシャワーを浴びてきますと飛び込んで行ってからかれこれ15分。

先ほどまで鳴り響いていたシャワーの水音もすっかり聞こえなくなった。

もう少ししたら、あの時と同じ郁がおずおずと出てくるのだと思うと
それだけで期待が身体を熱くする。

「ったく。どれだけ余裕がないんだ。俺は――」

自嘲気味に呟いた言葉を聞かれることはなかったが、呟いたすぐ後にガチャリとドアが開いて
あの日と同じ、浴衣に身を包んだ郁が予想通りおずおずと部屋に戻ってきた。

久しぶりに見るその姿に堂上は思わず見惚れる。
頬が、酷く熱い――


「お先でした」
「ああ、ゆっくりできたか?」
「はい。すみません遅くて」
「いや。いい。俺も入ってくるから、適当にしてろ」

何か思いついても、勝手に部屋から出るなよとクギを刺しそうになって
堂上は慌てて言葉を飲み込んだ。

なるべく郁の方を見ないようにその横をすり抜ける。

通り抜け様。フワリと石鹸だかシャンプーだかの香りが漂った。





ああついにホテルインですね。
双方の合意と予定が取れて、ってヤツだ!!!

帰りたくない、なんて可愛い声で言われたらそりゃ我慢も限界だ。
元々限界なのに(笑)
しかも着替えも持ってきてるなんて。
堂上さん見事に騙されたな!!と(笑顔

郁ちゃんて先のこと意識しすぎてガチガチになるパターンか
ついうっかりその場を楽しみすぎてその時がくるまですっかり忘れてるパターンの
どっちかだろうなーと思ったんですよね。

大体意識しすぎて失敗するパターンだから今回はうっかり動物園が楽しすぎて
お泊りの事を動物園ではすっかり忘れてたーというような(笑)

もう一回時間やるから考えろとか言っといて、やっぱやめますと言われたら
堂上さんの衝撃すごいだろうなと思ったら笑えてきたのは、私が鬼だから?(苦笑)

もしそうなったらクソッっていいながら自分の言葉に後悔しつつ
自室で涙と何かを拭うんだな。


あと二回、本編は二回、土日に神が降りたらプラスオマケが1回分になるはずです。

もうすぐ終点です~。お忘れ物のないようにご準備下さい~♪

また来週☆
07:00 図書館SS(堂郁)

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