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近づく距離 =後編=

2008/10/30
おはようございます!

木曜日ですね。明日頑張ったらお休みですよっ。

今日は夫が土曜の代わりの休みを取ったので、視線が痛い。
最近やけに帰りが早くて、活動時間が制限されていて辛いー。

いるとテレビつけたりして煩いので集中できないんですよね(酷


こんなこと書かれているとか思わず暢気にねこを膝に乗せて
休みの朝を満喫しています。

一日テレビ見てお菓子食べて寝てるに違いないと思う(子供か!

明日はハロウィンだからハロウィン仕様でお送りするが
まったくハロウィンじゃないベタ甘を目指してみた!そして初じゃないのか?
という手柴だ一瞬だけ登場だ☆


さて、本日置き土産。後編ですね。爽やかにラブホに行く二人。

堂郁 恋人前 年齢フリー テーマ:本店へ再び。 痛みの理由の続編です。

糖度:★★★★☆ キュン度:★★★☆☆ ドキドキ度:★★☆☆☆




「おい!!笠原!」
「あ・・はい」
「大丈夫か?どうした」
「す、すみません――貧血、かも」

酷い寒気と眩暈、僅かな吐き気。
視界が暗くて周りがよく見えない。

ただ、分かるのは温かくて強い堂上の腕に支えられている事だけだ。

「貧血って・・・お前。腹痛ってもしかして月の不調か?」

ああ、バレちゃった。
バレるよね――。


郁の周期は比較的規則正しい方でたまにだが休みを出すことがある時期だ。
野営などの野外訓練の時は上官である堂上に報告することもあるのだから
分かってしまうのも当然だろう。

「すみません」
「阿呆。謝ることじゃないだろう。気分悪いか?」
「ちょっと――。あの、少し休んで落ち着いたら帰るので、今日はここで解散と言う事で」

なんとか搾り出した言葉に堂上がどんな顔をしたのかは見えなかった。
ただ、酷く低い声で、解散してどうするんだと問われる。

「教官を付き合わせると申し訳ないから。教官はご飯食べたりして、先に戻って下さい」
「バカか!お前は。部下が目の前で倒れそうになってるのに置いて帰れるか!」
「でも、」
「でもじゃない!帰るかどうかは俺が決める。俺は帰らん。帰るのはお前を女子寮に送る時だ」


嬉しいけど、申し訳ない。

そんな気持ちがあるのに、身体の不調は最高潮で、一人で立って歩くのは難しい状況だった。

朝もロクに食べてなかったしなぁ。

抱えられる様にして近くにあったバス停の椅子に誘導された。

「病院行くか?」
「ただの、貧血です・・・」
「しかし、酷い顔色だ」
「少し休んだら、多分大丈夫ですから」


そうは言って見たものの、実際は10分20分座っていれば落ち着く。
と言う状態は通り越している様な気がした。

ひやりとしたものが、頬に触れる。
なんだろうと思っていたらひやりとしたものが次々に頬を濡らした。

「少し降り出したな――」
「雨、ですか」
「寒くないか?」
「ちょっと、寒いですけど。大丈夫です 」


堂上は少しの間何かを考えた後に言いにくそうに眉間に皺を寄せた。

「笠原」
「はい?」
「横になった方が楽か?」
「へ?そりゃ、そうですけど――。でも今はちょっと電車はきついです」
「いや、そう言う事じゃない。横になれそうな場所に心辺りがある」

そんな場所があったっけ?
カラオケボックスなどだろうか?

広い部屋ならば横になることも可能そうだ。

「でも、お金勿体ないし」
「阿呆、金の心配はいい。ただ、雨も降ってきたしな、お前の顔色ちょっと休んだ位で戻りそうもないぞ」
「あー。やっぱり分かっちゃいます?」
「分かるわ!!」

郁はポリっと頭を掻く。

「ちなみにどこに?」
「・・・ホテルだ」
「は?ホテル、ですか?」
「2時間も寝たら少しは楽になるんじゃないか?」


2時間、ホテルと言われて思い当たるのはその手のホテルだけだ。
未だかつて一度も足を踏み入れたことのない領域。

これから先もあるとは到底思えない場所に、よりにもよって堂上が誘ってくるとは。

いや!!違う!あたしを休ませたいっていう心遣いだから!!!


その気持ちを読んだのか、読む必要もないのか、堂上は別に連れて行ってはやるが
俺は時間まで外にいるから心配するな。とそう呟いた。

郁が首を傾げると、堂上は思い切り溜息をつく。

「当たり前だろう。つきあってもない男と一緒の部屋にいて、ゆっくり休める訳ないだろうが」
「教官。そこまで考えて?」
「これ以上ここにいたら雨が酷くなって冷える一方だ。他に時間で休める所思いつかないしな」
その手のホテルは手続きも普通のホテルに比べて楽なんだよ。

と言い訳のように付け足された言葉に郁は笑った。


堂上が邪な気持ちで言ってる訳ではないことくらい分かる。
体調の悪い郁を心底心配してくれているのは表情からも充分に伝わる。


「連れてってもらってもいいですか?」
「――分かった。立てるか?」

伸ばされた堂上の腕に縋って立ち上がる。
先ほどよりは少しだけましになり、支えてもらえば歩けそうだった。

「なんとか、歩けそうです」
「なら良かった。お前こんな日に限ってスカートなんかで来るな」
「は?なんでスカート?」
「そんなスカートじゃ、背負えないし、抱き上げられん」


背負えない、抱き上げられない。
そう言われて、カァっと郁の頬が赤くなった。

す、スカートでよかったぁ。

万が一抱き上げられたりしたら、必死で抵抗してしまうのは間違いない。
普通の女の子みたいに、軽くないから・・・。


「笠原?」
「あ、大丈夫です――」


肩を借りて歩く、ゆっくりと気遣いながら堂上は歩いてくれた。

10分も歩かない内に目の前に生まれて初めて間近に見る、ホテルの入口があった。
行くぞと肩を抱かれると、それはもう恋人同士のようで。

傍からみれば、これからこの中で致す二人にしか見えない――

そう思うと、違うと分かっていても恥ずかしくて堪らなかった。

ズクズクと痛む腹部を押さえながら、堂上に促されるまま部屋に入る。
部屋の中心にあるのは大きなベッドで、一瞬痛みを忘れた。

「すご・・・」
「あー、まあ。そのあたりは気にするな」
「思ったよりは普通なんですね」
「そうか?まあ、普通じゃないのもあるから好みだな」

いいから、さっさと横になれと堂上に促されて、郁はすみませんとベッドに潜り込んだ。
柔らかいスプリングが効いたベッドは一人で寝るには広すぎて落ちつかない。

「なんかほしいものはあるか?買ってくるぞ」
「いえ!もう充分です、ホテルのお金も払います。いくらですか?」
「いい。俺が連れてきたんだからな」
「でもそれは、あたしが身動き取れなそうだったからで!」

ガバっと起き上がると、クラリと視界が回った。
上半身をふら付かせると、堂上が郁の背中を抱く様に支え、ベッドに寝かせる。

「アホウ!貧血のクセに派手に起き上がるな」
「す、すみません。つい」
「まあ、気力があるならいいが。二時間後に迎えに来るから、ゆっくり寝ておけ。何かあったら携帯な!」
「きょ、教官はどこに行くんですか?」
「その辺でブラブラしてる」

堂上は腕時計で時間を確認すると、郁の頭をクシャっと撫でた。
郁は思わずその腕を掴む。


こんな所に、たった一人で置いていかれるのは不安だった。
2時間後にきてくれるという堂上の言葉は嘘などではないと思うのに
このまま、ここに一人きりで放置されて、トボトボとホテルから一人で出る事になったら
それは酷く辛いことのように思えた。


「ちゃんと迎えに来るから心配いらん」
「・・・居てもらったら駄目ですか?」
「お前が休めないだろ」
「あたしは、一人でココに残されるより、教官がいてくれた方がいい、です」


縋るように見上げる。
未だ腹部はズキズキ痛むが、横になったのと温まってきたのがよかったのか
痛みは幾分楽になってきている。

「お前が、そのほうが休めるなら構わんが――」
「そのほうが、安心できます」


しばらく迷った後堂上は分かったと頷いた。

「そこの椅子にいるから、何かあったら声かけろ」
「あ、甘いものの代わりにっ」
「なんだ?」
「今日のご馳走の約束の代わりに、手を握っててもらってもいいですか?」
「そんなんじゃ寝れないだろう?」
「あったかいと落ち着くんです・・・だめ、ならいいです」

郁はすみませんと、堂上の手を開放した。
そして布団の上に力なく、自分の腕を放り、静かに目を閉じた。

「お前が、そうしたいならいい」


その小さな呟きと共に郁の右手を堂上がしっかりと握った。

「寝るまで握っててやるから、さっさと寝ちまえ」
「倒れそうな部下に寝ちまえって」
「倒れそうなんだから寝てろって言ってるんだ。優しい上官だろうが」


痛みと眩暈で郁は目を閉じる。
こんな時間に寝られない。そう思ったのに、瞼を下ろした途端に
睡魔は静かに訪れた。



トクン、トクン、と脈打つ自分の心臓の音を子守唄にして
堂上の手の温もりを道しるべに夢の世界へと誘われた。




fin.



◇オマケ 『夢の後に』◇


ぼんやりと目を覚ますと、見覚えのない天井だった。
やけに広いベッドに寝ている。


辺りを見回して、気づいた。

そうだ、教官と!!

慌てて体を起こす。
グイっと腕がひっぱらられる感覚があって視線を動かすと堂上が眠っていた。

郁の手を握ったまま。


「きょう、かん?」


返事はなく、その瞼は固く閉ざされていた。
スゥスゥと規則正しく響く寝息に、堂上が眠っていることが分かった。


「教官が寝てるの初めてみるかも――」


起こさないようにその顔を覗き込む。
起きているときより少しだけあどけない。


「いく――」


堂上の唇から零れた言葉に、郁は硬直した。


今、郁、って言った?

ち、ちがうよね!行くぞとか行くなとかいくらだとかそういう!
そういうやつだよね!!!


そう思いつつも、郁は堂上の寝顔に頬緩める。
教官が眠っていてくれるこの瞬間だけ。
ほんの一瞬だけ、浸らせてほしい。そう願って答えた。


「はい。なんですか?教官」



届くはずのない言葉。

叶うはずのない想い。

返事があるはずがないのは百も承知だった。

それなのに、堂上から漏れでた言葉。
かすれて小さく、聞き取れなかった。

「――き―だ」




きょう、かん?



今、なんて?


そんな想いは、堂上の腕時計から鳴り響くアラームに断ち切られた。

「ん・・・?」
「あ、おはようございます?」
「い、――笠原?」
「すみません、つき合わせて」
「いや、寝てたか」

堂上は起き上がると、郁の手を慌てて離しベッドから降りた。
そのまま大きく伸びをする。

「うっかり寝ちまったな。昨夜遅くまで本読んでたんでな」
「温もりってあるとうっかり寝込みますよね」


子供の頃を思い出して、そう言ったつもりだった。
けれど堂上は軽く目を瞠った後、切なそうに笑う。

「身体大丈夫か?」
「あ、はい!そういえば、全然ラクになってます」
「そうか。ならいい。帰れそうか?」
「はい。大丈夫そうです。ほんと、すみません――色々」


郁は慌ててベッドから出て服装を確認した。
思ったより皺が寄っていないのが幸いだった。

堂上と視線が絡む。

じっと見つめられて、心臓が高鳴った。


「な、なにか?」
「お前。鏡を見て来い。頭グシャグシャだぞ」
「へ?」

郁は慌てて自分の頭に手を載せて確認する。

「わ。ほんとだ!まっててください!すぐですからっ!!」
「落ち着け、まだ時間はある」

郁は慌てて洗面所に駆け込んだ。
そして、何か思い出した様にひょっこりと洗面所から顔だけを出した。

「本当にすぐですから!!まっててくださいね?」

その言葉に堂上が柔らかい笑顔で笑う。
「心配しなくても、待っててやる。さっさと見て来い」



堂上の表情で郁の頬が一気に熱くなる。
真っ赤に染まった顔を堂上に見られないように、郁は慌てて顔を引っ込めた。



ドクドクと鼓動が早まる。
ささやかなサイズの胸を服の上から押さえて、壁に寄りかかった。



教官、その顔――反則っ・・・・!





と言う訳で!

ちょっとセクハラ?これで何回目のラブホネタ?!
ラブホは二人きりになるシチュに欠かせないんですよねーーーーーーーーーーー。

って言い訳だ、ああいいわけだとも。
でもOTOMEモードのときに怪しさは欠片も出さなかったつもりだ(笑)

思いがけず、教官の寝顔を見てドキドキ。
教官の寝言?を聞いてドクドクと言う感じで!!!


――き―だ。

ってなんでしょうね!!!

柿だ!とかね。
秋は柿だね教官(笑)

たまにダダもれちっくな教官は如何ですか?(ニコッ


この二人に未来があるのか?!永遠に同じ辺りを回ってそうだ。

まだまだ先が読みたい人がいるなら、挙手~。
二人でこーゆーシチュ読みたいって言うのがあったら書いてくれたら
盗ませていただくかも(笑)
07:00 図書館SS(堂郁)

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