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寄贈品:『夫婦喧嘩は犬も食わない』

2008/10/19
皆様、おはようございます。

本日は、朝から寄贈品の公開です!

いつも素晴らしい作品を提供してくださるS様 こと 紗乃様から頂きました。
紗乃様は昨日、素敵なブログをOPENされました!!

カイヤナイト*藍晶石*

OPENされたてなのでこれから、になると思いますが、素晴らしいブログになると思われます。
皆様も素敵な作品を読む機会を増やすチャンス!という事で激励して差し上げて下さいませね♪

そして、今日の作品も素敵だった!と思われましたらぜひ愛を叫んで来てください♪
※私の駄文を開設祝いに引き取っていただいておりますのでよろしければそちらも訪問ついでに
  ご興味があれば読んでみてくださいませ。いつもと似たり寄ったり、だ!(笑)



という訳で、昨夜に引き続き郁ちゃんの妊婦さんモノで!

堂郁 年齢フリー 夫婦設定(妊婦さん) テーマ:北海道ご当地グルメ&可愛い夫婦喧嘩


アハハと笑っちゃう可愛いくて幸せな一品です。朝にピッタリ!
その後、もう一度昨夜掲載のあみみ様のイラストなんて見ちゃったらうふっとなります。
ぜひ、紗乃様のSS→あみみ様のイラスト コースで再度お楽しみ下さい☆


夫婦喧嘩は犬も食わない




珍しく二人揃っての公休日をのんびり過ごそうと、リビングで思い思いに読書に勤しんでいた。
郁の妊娠を切っ掛けに、ここ最近の堂上の読む本は妊娠出産、はては育児に関する物ばかりになっている。郁も読んではいるが、もっぱら雑誌タイプの簡単な物ばかりだ。
ふと付けたままにしていたテレビに堂上の目が向いた。
平日の昼間とあってバラエティーや主婦向けの情報番組が映っている。
話題がここ最近のご当地グルメ。
思わず嫌な思い出と共に、堂上はある重要な事柄に気付く。
「郁」
「何ですか?」
堂上に声をかけられるまで、読書に集中していた郁が不思議そうに返事をする。
「子供が生まれた後、ミルクはともかく、離乳食は俺が全部作るからな」
「は?なんですか?急に」
疑問符ばかりが浮かんでいる郁を尻目に、堂上が読んでいる本のあるページを見せ、宣言する。
「子供の味覚は離乳食の時が大事なんだ。それで一生の味覚が決まるんだぞ!
 お前の大味じゃ子供の味覚が心配だ!」
「ちょっ、それって酷くないですか?」
「<アレ>が美味しいと言ったお前の味覚が信じられるか?」
<アレ>とは何を指すのかわかったのか、郁がさらに納得いかない表情をする。
堂上も思い出した途端、口に広がったなんとも言えない味まで思い出し、渋い顔をする。

そう、結婚後初の大喧嘩にまで発展した出来事を…!


夫婦喧嘩は犬も喰わない! =ご当地グルメ編=
古今東西ご当地の有名食材を使った料理やお菓子は昔からありました。
昨今、町興しとか色々意味合いも含めて盛り上がり、
とんでもない代物が生まれていたりするのだった。


「篤さん、見て見て!」
勢いよくダイニングに飛び込んできた新妻の声に、堂上は夕食の支度の手を止め振り返る。
「お帰り、随分早かったな?」
そこには満面の笑みを浮かべた郁が沢山の荷物を抱えていた。
「篤さん、見て!」
言葉と共に、ダイニングテーブルに広げられる鮮やかなパッケージのお菓子たち。
「どうしたんだ?それは…」
今日は高校時代の友人と会うと嬉しそうに出かけたはずだが…。
「友達の北海道土産なんです」
「北海道?」
確かによくよく見ればどれにも北海道の文字や形が入っている。
「行くって聞いていたから、買ってきてもらうようにお願いしてたんです」
ニコニコと嬉しそうに開け始める郁を尻目に、お菓子の内容を見て黙る堂上。
北海道と言えば、堂上でも知っている「白い恋人」とか「生チョコ」だとか、全国的に有名なお菓子があるはずなのにその姿はまったくなく、あるのは…

生キャラメル(味噌)
ジンギスカンキャラメル
ハイチュー(夕張メロン味)
特大ポッキー(鮭!) などなど

(なんだ?味噌味?にジンギスカン、夕張メロンはともかく、鮭?)
食材としては知っているが、お菓子の味となるとまったく見たこともない名前ばかりが並ぶ。
いわゆるゲテモノ、キワモノばかり。
「……これは、その、友達の好み、なのか?」
戸惑いがちに堂上が聞くと
「私がお願いしたんです。中には面白がって買ってきてくれたものもあるけど」
その返答に堂上は愕然とした。
一緒に暮らして郁の作った料理も食べているが、基本見た目は悪いが味は良いので慣れていないだけかと思ったが。
(もしかしてオ……、いや、まだ決まったわけじゃない)
「陸上の大会とかで北海道行くたびに買ってきてたんです」
嬉しそうな郁の台詞にキワモノ好きは確定した。
「俺はノーマルなのだけで良い…ないのか?」
椅子に座りながら堂上が疲れたようにつぶやくと、郁がむぅっという顔をした。
「食べもしないで言わないでください。絶対美味しいんだから!」
言いながら、手にしていた味噌味の生キャラメルを食べて!とばかりに差し出す。

しばしのにらみ合いの末
根負けしたのは堂上の方だった。
しぶしぶと口に含み食べてみると………
「想像していたよりうまいな。味噌っていうより、アーモンド?か、なにかみたいだな」
思わず堂上が賛同すると郁が嬉しそうな声を上げる。
「でしょ!でしょ!」
「言われなきゃ味噌だとはわからんな」
もう一粒口に含みながら、堂上はまじまじとパッケージの内容を確認する。
「篤さん、これも美味しいよ」
賛同してもらえたのが嬉しかったのか、郁が次々とお菓子を堂上に差し出す。
食べさせて貰いながら、結構良い物もあれば、いまいちだったり、悪くはないが普通に食材として食べたかったものまで色々だ。そんな感じで郁と味について色々話をすると結構盛り上がり、味はともかくこれはこれで悪くないなぁと堂上は思い始めていた。

そんな時
「これ、一番好きなんです」
郁がにっこり笑って差し出した物をなんの疑問も持たず口にいれた
瞬間

「~~~~~~~~っ!」
急に堂上は立ち上がり洗面所に駆け込んだ。
その様子に郁はぽかんとなった。
「……い~く~」
げっそりとした様子で戻ってきた堂上の姿に、さらに郁はおろおろする。
「え?え?どーしたんですか?篤さん」
「……何、食べさせた?」
「え? えっと、ジンギスカン、キャラメル…です」
(ジンギスカン!?)
食べた事がないとは言わないが、
「お前、これが美味しいのか?」
「美味しいって言うか、面白い味じゃないですか。だから好きなんです」
そう、確かに美味しいとは言ってない、好きだと言っていただけだ。
だけど口に入った途端に広がった何とも言えない味に堂上は渋い顔をする。
「当分俺が料理する」
「え?急にどうしたんですか?」
「これが面白い味と言えるお前の味覚が信じられん」
「なっ」
「完全に直る訳じゃないが、きちんとした味の物を食べていれば味オンチはそれなりに直るはずだ
 だからしばらく俺が作る」
堂上のあまりの台詞の郁が切れる。
「人を勝手に味オンチにしないでくださいっ!」
「これを食べてそんな風に言える方がおかしいだろうがっ!」
「篤さんの方がおかしいかもしれないじゃないですかっ!」
「俺は正常だっ!」
「私だって正常ですっ!」

売り言葉に買い言葉、互いの負けず嫌いも重なり、隊をも巻き込んだ大喧嘩に膨らんだのは言うまでもなく
ちなみに隊員に喧嘩の原因の元を食べて貰ったところ、大半が堂上の意見に賛同した。
だが、稀に郁の意見に賛同する者もいて、その人物の味覚の正確さから不味いのではなく、個人の味覚の限界範囲の差となったことで決着はついた。
だが、郁だけではこんな意見は出なかっただろう事実も郁が拗ねる原因となり、結果として結婚前の一ヶ月にも及ぶ大喧嘩の再来となりはて、最後は堂上が折れ、誤り倒したことでこちらも決着がついた経緯がある。
その副産物として堂上の「一つだけ言う事を聞く」が出来上がったのは余談だ。


****


「そんなの篤さんみたく、味覚の限界が狭い子供になるかもしれないじゃないですか!」
「お前のは味覚の範囲が広いんじゃなくて、大味なだけだろう 
味オンチと紙一重なんだ。子供の事を考えろっ!」
「ひっど~いっ!差別です!」
二度ある事は三度ある。
三度目の大喧嘩再来か?と思えた瞬間

「あ…」
「どうした?郁」
喧嘩していても奥さん大事の堂上が郁の様子に顔色を変える。
「あ、篤さんっ!今、今、蹴ったっ!」
「なに?」
「今、この子お腹蹴ったっ!」
「ほんとうかっ?」
堂上が急いで郁のお腹に触れても動きはなかった。
むぅ、と動かないお腹の中の赤ん坊に渋い顔をする堂上を見つめ、郁がくすくす笑い出した。
「郁?」
「怒られちゃいましたね」
「あ?…あぁ、そうだな」
郁には珍しい優しい笑顔に、堂上も言いたい事がわかったのか、苦笑をしながら郁を抱き締めた。
「喧嘩するなってお腹にいても止めてくれるんですね」
「俺たちの子はこれで苦労するのかな?」
「ええぇ~、苦労じゃないですよ」
郁の答えに堂上が怪訝そうな表情をする。
「多分一緒になって騒ぐんじゃないかなぁ」
郁の答えに堂上も違いない!と大きくうなずいた。

子はかすがい
夫婦円満の秘訣です。

Fin





新しい日々への扉に関連する創作という事で有難く頂きました。

相変わらず可愛くて幸せな中に、北海道が混じっていてワハハとなりました。
私、北海道出身なもので!

大変個人的ですが、とても懐かしく拝読いたしました。
ジンギスカンキャラメルは食べる勇気がなかったけどいつも見かけたな☆とか

子供の味覚を心配する篤さんも素敵です。こんな旦那さんならいいのに!

お腹でポンて喧嘩を止めてくれる辺り、篤さん似の子かなとか(笑)
生まれてきてから、『おとーしゃ、おかーしゃ、けんか、めーっよ!』

とか怒ってくれたらこのときのこと思い出してまた二人でふっって笑うのかなとか
妄想広がった!お子様モノが書きたいっ!!!!

紗乃様、ありがとうございます。そしてブログ開設おめでとうございます。
応援しておりますので!これからも素敵な作品を書いてください♪
07:16 寄贈品

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