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病院の窓辺から

2008/09/24
おはようございます!

今日は水曜日だから明日明後日と頑張ったらお休みですね!
今日は旦那が仙台へ日帰り出張だ~と早朝から張り切って出て行きました。
ほんの少しだけは早起きして見送ったけど、眠い事眠い事。

ゴハン無理だからと買い与えておいた菓子パン齧って行った。
新幹線で寝れていいねぇと羨ましがったら、新幹線て意外と寝れないんだよね。と。

私なら爆睡できそうだと思った、普通の電車だけど先日ノカミツレデートの時も危うく
往復ともポックリいって乗り過ごしそうになったからな!

cubeさんのところでもカミツレレポが掲載されたのでお時間あればぜひ巡回を☆
私が褒められてる(??)から読んでおいて下さい!!(爆笑)



まったりと、といいながら一本書けたんで、また更新。
窓辺シリーズ

ちょっと前の窓辺より前の設定になりますが
病院の窓辺から一本。

なんかまあ似たり寄ったりのベッタリ甘い仕上がりです。
ヤマオチもないので、お暇であれば♪


今日もがんばって、いってらっしゃい!&いってきます!


堂郁 夫婦設定+子供 年齢フリー テーマ:おめでとう見舞いの1ページ





コンコン


控えめなノックの後、ゆっくりとドアが開いた。
ひょっこり顔をだしたのは、待ち人である柴崎だった。

「いらっしゃい」
「おじゃましまぁ~す」

と笑顔で入ってきた柴崎の後に小牧・手塚が続いて入ってきた。

「皆で来てくれたの?」
「丁度タイミングがあったんで、一緒に来させてもらったんだよ」

と笑う小牧の手には小さな花束。

「無事の出産おめでとう。笠原さん」
「ありがとうございます、小牧一正。可愛い花束!」
「たくさん貰ってると思うけどこういう時はやっぱり花かなと思って。隊からの有志のお祝いは別で用意されてるしさ」
「え?!そうなんですか?そんなの。いいのに」

いつの間にか引っ張り出した椅子に柴崎がストンと腰を下ろす。
「初めての隊内結婚者に子供が生まれたのよ~?普通は派手に祝うとしたもんでしょ」
「柴崎、なんか篤さんみたい」
「そう?で、パ・パさんはどこ?」

ニコリと微笑んだ瞬間に小牧がブホッと盛大に吹き出した。
「な・・なに・・それ。パパって――」
「え~?だってこーんなに可愛い赤ちゃんのお父さんになったらもう『パ・パ』じゃないですかぁ」
とおどけた瞬間にバタンとドアが開いて不機嫌そうな堂上が袋を片手に立っていた。

「お前ら、人がいないと思って言いたい放題か?」
「そんな事ないですよ、どちらまで?」
「買い物だ。お前らが来るまでに戻るつもりだったが、ちょっと手間取ったんだ」

堂上は不機嫌そうな顔のまま郁のベッドサイドへと歩き、手に提げた袋を備え付けの引き出しに入れた。
「ここに入れとくぞ」
「あ、うん。ごめんね。篤さん」
「いい、多分ちゃんと買えた――と思う」

歯切れの悪い堂上の様子に手塚が首を傾げる。

「買い物なら、言えば俺達が来るときに買って来てやったのに。なんでわざわざ」

その言葉に郁が顔を真っ赤にして口をパクパクと開く。
堂上は相変わらず渋い表情のまま溜息をついた。

「いや、あの・・・。ちょっと頼みにくいって言うか・・・えっと」

戸惑う郁の様子に柴崎、肩を竦めた。

「あんた本当に朴念仁ね?産後の女性の身の回りの品なんて、女友達か夫くらいにしか頼めないでしょ普通」

その言葉でもまだ不思議そうな顔をしつつも、そういうもんか?と頷く手塚の様子に小牧が苦笑した。
「頼みにくいものがあるんでしょ。そういうのはさり気なく察してあげないと」

「ところで、かーわいいですね。堂上一正。赤ちゃん」

と柴崎が眠る子供にそっと手を伸ばした。
ぱちりとその目が開かれる。

「あー。泣くかな?」

郁の予想に反して子供はじぃっと柴崎を見詰めたまま微動だにしない。
まだ目はほとんど見えてないはずなのに何かを感じるのだろうか。
きょとんと柴崎を見上げている。

「あらーお利口さん。笠原似?」
「髪の感じとか、輪郭とかあたしに似てるって言われるけど目元とかは篤さん似じゃない?」
「んー。そうね?この辺とか。あ。耳とかまさに!」
「でしょう!?」

郁と柴崎が盛り上がっている傍らで取り残された男達は堂上の出してきたウーロン茶に手をつけた。

「こういうときはやっぱり女性のパワーに圧倒されるよね」
「まぁな。本能だろ」
「しかし、何がそんなに面白いんでしょうね?」

柴崎が子供を抱いたままくるりと振り返る。

「手塚、あんたも抱かせてもらいなさいよ。滅多に抱けないわよ」
「いや!俺はいい!」
「遠慮しなくてもいいぞ。手塚」
「いえっ、そういうことじゃなくて!!」

慌てて立ち上がった手塚に柴崎がニヤリと笑う。
「怖いんでしょ?」
「そうなの?手塚」

小牧が笑いながら手塚のカップを無理やり取り上げた。

「折角だから抱かせてもらっておきなよ。いい機会だし」
「いや。本当に俺は。落としたら怖いし。首がもげんだろ?!」
「ちょ!!不吉な事言わないでよ!!」
とんでもない発言に郁がガバリと身体を起こす。

「だーいじょうぶ。こうやって首を支えてあげればいいのよ」
「いや、本当に俺はいい。小牧一正に!」

思わず立ち上がりそうになった手塚の腕の中に、柴崎が子供をそっと差し出す。
反射で受け取って、手塚は硬直した。

「首の後ろにちゃんと手を添えなさいよ」
「駄目だ!早く受け取ってくれ」

慌てふためく、手塚の腕で異変を察知した子供がフニャリと顔を歪めると
途端にギャーァーと大きな声で泣き始めた。

「あー。泣いちゃった」
「だから、言ったじゃないか。ほら、笠原!」

慌てて手塚が郁の方に子供を差し出そうとしたのを堂上が笑いながら受け取った。

「ほら、泣くな」

まだ父親になって数日とは思えない手つきで堂上が子供をあやすと
次第に泣き声は小さくなり、ピタリと収まったかと思うと再びスヤスヤと眠り始めた。

その様子に柴崎が驚いたように目を丸くした後に笑う。

「手馴れてますね。堂上一正」
「何日目だと思ってるんだ。だっこくらいはできる」
「いやぁそれにしても、ピタっと泣き止むもんだね?」

と小牧も半分感心したように堂上の腕の中の子供覗き込んだ。
郁も笑いながらウーロン茶のカップを傾けた。

「ね?あたしじゃ駄目でも篤さんだとピタッと泣きやんだりするんだよ」
「どっちが安心か本能で解ってるんでしょ、さすがあんたの子だわ。野生のカンはしっかり遺伝してるわね」
「ちょ!失礼な!!野生って!!それに、何よそのあたしより篤さんのが安心て」
「そのままの意味よぉ」とおどけた柴崎に郁が食って掛かる。

子供を抱いたまま、堂上が視線で郁をたしなめた。
「郁、落ち着け」
「うー・・・。はい」

その様子に小牧がクククッと声を堪えて笑う。

「まるで子供二人だね。すっかりお母さんかと思ったのに。笠原さん」
「ちゃんとお母さんですよー。でも篤さんの方がお母さんみたいだって病院の人からも言われる――」

はぁと溜息をつくと、再び堂上の腕の中の子供が泣き始めた。

ぎゃぁ~~~ん。
ぎゃぁぁ~~~ん。

「あらら、本泣きね」
「んー多分お腹へったのかな」

と郁がチラリと時計に視線を移した。
堂上が抱いている子供を郁の腕に渡すと柴崎が荷物を持って席を立った。

「じゃあ、今日はこの辺で。また来るわ」

その言葉を待たずに小牧も腰を上げる。
手塚だけが突然の事に首を傾げた。

「ほら、手塚。いつまでもボケっとしてないで帰るわよ」
「なんだ。来たところだろ?急だな」

その間も、子供はギャアギャアと郁の腕の中で泣き続けている。
手塚は泣いてるぞと郁に一言告げたが郁は困ったように笑った。

「バッカね!ほんと。あんたがいたら赤ちゃんがいつまでも泣き止まないでしょ」
「なんだ?どういう意味だ」

未だ状況の理解できない手塚の肩を小牧がポンと叩いた。
「おっぱいの時間なんだってさ。俺達がいるとできないでしょ?」

おっぱい。

それは子供に母乳を上げるという意味ではあるが、突然出てきた思いもかけない単語に
手塚の頬が赤く染まった。

郁は流石に照れはないようで、冗談半分で『見てく?』と手塚をからかった。
その言葉に堂上が渋い顔をする。

手塚は慌てて椅子から立ち上がると、真っ先にドアに向かった。
その様子に小牧が笑いながら後に続く。

「それじゃあ、またね!」
「うん。ありがとうね。またゆっくり来て」
「もちろんよ。それじゃ失礼しま~す」

と柴崎は優雅に礼をしてパタリとドアを閉めた。


人の少なくなった部屋に子供の泣き声だけが響き渡る。

ぎゃぁあ~~、あぁぁぁ~ん

「ハイハイ。ごめんね。お待たせ。篤さん、消毒取ってくれる?」
「ああ。ホラ」

郁はパジャマの前を肌蹴ると消毒を施してから、子供に含ませた。
待ちかねたというように子供が郁の胸に吸い付く。

夢中でチュバチュバと吸い付く姿に郁が笑う。

堂上もベット脇の椅子に腰を下ろすと、その様子を目を細めて見守った。

「こんな小さい胸でもミルクちゃんと出るから不思議だよねぇ」
「大きさは関係ないって看護師さんも言ってたろ」
「んーそうだけどさ」
「この子にとっては、お前の胸が一番なんだろ」

その言葉に郁は目を丸くしてから微笑む。
そして、この子だけ?といたずらっぽく聞くと堂上がテレを隠すように横を向く。

しばらくすると、充分お腹が満たされた子供が吸い付くのをやめて
郁に向かって手を伸ばした。

「ご馳走さま?」

ぎこちなく伸ばされた子供の小さな掌が、1サイズは大きくなった郁の胸に触れた。

「じゃあ、げっぷしてねんねしようねぇ」
「俺がやる」

それまでそっぽを向いていた堂上が子供に手を伸ばしたので郁は笑いながら子供を渡した。
堂上がぎこちない手つきでポンポンと背中を叩いてやると、子供はゲフッと小さな空気を吐き出す。

郁がパジャマの胸元を直している内に、堂上が子供を専用のベッドに横たえる。

「郁」
「んー?」
「冗談でも他のヤツの前でおっぱいあげるとか言うな」


突然、眉間に皺を寄せた堂上にそんな事を言われて郁は面を食らった。

「冗談だよ!」
「冗談でも、だ。女ならともかく。男は絶対に駄目だ」
「んもー。大した胸じゃないのに」
「大したもんじゃないとか言うな!」

いつか、どこかで言われた言葉。
二人で思い出して苦笑する。

「解ってるよ。篤さん以外の男の人には見せないから」
「できれば女にも見せて欲しくないけどな。それは仕方ないからな」
憮然とした表情で呟く堂上に郁が首を傾げた。

「この子が一生懸命、おっぱい飲んでる所は俺だけが見たいんだ」

まるで子供のような我がままに郁は目を丸くしてから笑った。
まさか、堂上がそんな事を思っているとは夢にも思わなかったから――

「篤さん、子供みたい!」
「そのくらいいいだろうが。ただでさえ隊のやつらが連日押しかけてだっこしてくんだからな」
「やきもち?」
「誰が父親かわからんだろうが」

なあ?と眠ったばかりの我が子の頬をつつく堂上を郁が微笑みながら見守る。

「ちゃんと解ってるよ。篤さんがだっこしてると凄く嬉しそうだから。この子」
「なら、いいがな」
「あたしもね?篤さんがだっこしてくれると凄く嬉しいから」

郁が両手を伸ばすと堂上は苦笑しながら、その腕の中に入り込む形で郁を抱きしめた。

「可愛いこと言うな。すぐ二人目作りたくなる」
「まだ、だめ。許可、出てからね?」

解ってる。と堂上は小さく呟くと、郁の柔らかな頬に唇をつけた。



換気のために開けられた窓から少しだけ吹き込む冷たい風。

貰ったばかりの花束のリボンが優しく揺れた。




fin.






というわけで、朴念仁的手塚と『俺が父だ!』という堂上さんでした。

すぐに二人目を作る行為がしたい。の間違えだなって突っ込まないでくださいね。(笑)
郁ちゃん母の余裕で受け取ってみたりして。

目指せベタ甘両親プロジェクト☆

07:00 図書館SS(堂郁)

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