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朝のぷち☆連続ドラマ小説 『新しい日々への扉』 16

2008/09/10
おはようございます!

水曜日ですね。私は今日からちょっくら資格対策教育に参加すべく
いつもより遠い会場に足を運びます!

出る時間も早いし、久しぶりの満員電車で東京に行くと思うと
気が重くて仕方ない(涙

しかし!これをやりきれば三連休!

皆さんも、今日のお勤め頑張ってきてくださいね。
私も頑張ります!


堂郁 年齢フリー 夫婦設定 テーマ:郁ちゃんの妊娠~出産をワンシーン方式?で

こういうテーマは苦手だって言う方はスルーしてくださいね。

これはあくまでもイメージ小説でありリアリティは追及していません。
そして基本苦情は受け付けません。
また、この作品は別冊2の前に書かれた作品である為、時系列が
原作と違っている点がありますが、今回は修正しません。ご了承下さい。


朝のぷち☆連続ドラマ小説 『新しい日々への扉』 第十六話




隊の食堂で食事を取っていると、聞きなれた声に呼ばれて郁は振り返った。

「柴崎!」
「元気そうね。順調?」
「うん。お陰様で!」
「今どのくらいだっけ?」
「えっとね。25週目かな」
「もうそんなになるの?意外と早いもんね。あと少ししたら産休か」

柴崎の言葉に、郁はうんと不安そうに頷いた。
「何よ。何か問題でもあるの?」
「ううん。そんなことないけど・・・」
「こんなに長く仕事休むの初めてだから・・」

その言葉に、柴崎がああ、と頷く。

「そうね。出産や病気じゃなけりゃ1年とか仕事を休むことないものね」
「うん。あたしは特に身体が資本の仕事だから、やっぱり色々不安で」
「なまっちゃう可能性は大だわね」
「んー。そうなんだ。でもさすがにしばらくは自主トレってわけにも行かないし」

郁の不穏な発言に柴崎は思わず眉間に皺を寄せる。

「ちょっと。迂闊な事言って、これ以上堂上一正にハゲが出来たらどうするのよ!」
「ちょ!人聞き悪い!ハゲてないから!今の時点で!」
「いやぁ。実はこっそり増毛マープって噂も――」
「うそ!ホントに!?」
「嘘に決まってんでしょ!ずっと一緒にいてわかんないのか!あんたは」

と呆れた様に柴崎は溜息をついた。
やれやれと呟きながらお茶を一口飲んで、綺麗に笑う。

「あんたなら大丈夫よ。今はあんたの大事な旦那さんの子供を守る事だけ考えな」

その言葉で、柴崎なりに気持ちをほぐしてくれたのだと解る。
柴崎の思いを素直に受け止め、郁はコクリと頷いた。

「ほら、しっかり食べたの?食欲あるんでしょ?」
「うん。つわりの後はもう結構食欲出ちゃって。二人分食べるもんだーと思ってたらさー
 今は身体動かさない分少なくしなきゃいけないみたいで、ええ?!って感じだよ」
「小さく生んで大きく育てるってやつね」
「太っちゃうと産む時、色々問題あるんだって」

そういいながらも、郁が箸で突き刺したのはトンカツだ。
なぜか隣にはうどんが入ってと思しき、スープだけ残ったどんぶりが置かれている。

「よく見たら、あんたどんだけ食べてるの?明らかに食べすぎ」
「ちょ!柴崎までそんな事を!食堂でしか食べられないんだから見逃してよー」
お腹減ると、午後仕事になんない!と郁が冗談とも本気ともつかない様子で泣きを入れる。

「それにしたってあんた。うどんにトンカツ定食ってどんだけよ!」
「うっ・・・それは・・・久しぶりに油モノ食べたいなぁって思って?」
「夕飯は堂上一正のお手製料理なんじゃないの?」
「そーだけどー。油モノは控えめって言われてるから、出てくるのはアッサリ栄養タップリ」

と郁はハァとため息を付いた。
そんな郁の頭を柴崎が軽く小突く。

「ったく。ちょっと目離したらこれじゃあ、あの人も心配する訳だわよ」
「いーじゃん。うどんにトンカツくらい」
「ハイハイ。食べ過ぎて自慢のおみ足をゾウにしないで頂戴ねー」

と柴崎は笑いながら自分の食事を口に運んだ。

「ちょ!ゾウはないでしょ!ゾウは!」
「えー?油断すればゾウでしょー?あらっ。こわーいー。ゾウ足の笠原」

と笑顔で柴崎に返されて郁は残り一切れになったトンカツと、一口ご飯だけ残して箸をおいた。


***


その日の午後も当然館内業務だ。

今日は読み聞かせ当番なので、いくつか選んだ絵本を持って児童室へと向かう。
既に子供たちが待ってましたとばかりにまとわりつく。

「郁おねーちゃん。あかちゃんげんき?」
「うん。ありがとう。元気だよ」
「いつ、うまれるの?」
「んー。まだね、もうすこし先かな」
「早くあいたいなー」
「産まれたら遊んでくれるの?」
「うん!あのね、ようちえんでちょっとだけよめるようになったえほんよんであげる!」
「そっか。楽しみだなぁ。うまれたら図書館につれてくるね」
「うん!」

と可愛らしく頷く少女の瞳はキラキラ輝いていて
自分にもこんな子供が出来るのだという期待に胸が膨らむ。

郁は思わずニコリと笑った。

その顔を見て少女の母親も微笑む。

「堂上さんもすっかり母親の顔つきになってきたわね」
「え?!そうですか?なんだか全然自覚がなくて」
「そんな事ないわよ。ずっと見てるけど、少しずつ母親らしくなってきてる。 赤ちゃん楽しみね」

そう声をかけられて郁は少しはにかみながらありがとうございますと頷いた。



「さ、みんなー!読み聞かせはじめるよ!座って!」

いつものように元気よく声をかけると
郁の掛け声に吸い寄せられるように子供たちが集まる。

郁の前に半円を描く形で子供たちが座った。





***


小牧と館内巡回に出ていたら、どこからともなく郁の声が聞こえてきた。

声のした方を見ると、児童室だ。

手に絵本を持っている所をみるとどうやら今日は読み聞かせ当番のらしい。

「奥さん、大人気じゃない」
「あいつは子供受けがいいからな」
「子供がいつ生まれても安心だね。子供は自分似と奥さん似どっちがいい?」

と小牧が笑いながら聞いてきた。

「そんなもん。郁に似てた方が可愛いに決まってるだろ」

その言葉に小牧はククっと笑いをかみ殺した。
「女の子は男親に似るってよ?」
「・・・女の子が俺に似たら可哀想だろうが」

アハハ。眉間に皺寄せた赤ん坊だったらどうする?と冗談を飛ばされて
ジロリと睨んだ。

「赤ん坊が眉間に皺よせる訳ないだろ」

「男か女かまだ聞いてないの?」
「ああ。郁が生まれてからのお楽しみがいいっていうから」
「いやー。じゃあ今度の賭けは男か女かになるかもね」

と冗談めかして笑われて、堂上は人んちの子供で賭けるなと面白くなさそうな顔をした。

その目が穏やかな喜びに満ちていることは傍から見てもバレバレで小牧はクスっと笑った。


子供たちの前で読み聞かせをする郁の腹部は僅かに膨らみ
身体の線も大分丸くなった。

太った訳ではないが僅かに肉付きがよくなり、本人いわく胸も少しずつ
大きくなっているらしい。

マタニティの本には人生最大の巨乳期が訪れる人もいると書かれていたらしく
郁は、目を輝かせてキープできないのかなぁなどと真剣に読んでいたのを思い出す。

そんなにも胸の大きさが重要かと思うが、女には女の憧れというのがあるらしい。

胸の大きな郁というのは想像できないが、拝める物なら一度拝んでおきたい。
そう思いつつも赤ん坊の為の胸だと思うと、苦笑するしかなかった。

じっと、読み聞かせをする郁を眺める。
その笑顔がまるで郁ではないくらいに穏やかで思わず見惚れた。

遠くない未来に、ああして自分達の子供にえほんを読んで聞かせる郁の姿を想像し、
堂上は無意識に頬が緩めた。


溢れ出てくる柔らかで幸福な想像は、再び耳に届いたククっという笑いで途切れた。


「堂上ー。なんて顔してるの」
「何がだ」
「もう、愛しくて愛しくて堪らない!って顔に出てる!」
「余計なお世話だ!!」
「解るけどさぁ。仕事中だから控えめにね。パ・パ。」

と笑って小牧に肩を叩かれて堂上は僅かに耳を赤く染めほっとけと横を向いた。
そして、照れを誤魔化す為か、小牧を置いていく形でさっさと歩き出した。




たくさん食べるとダメなんですよね?
食欲あるのに食べられないのは辛いだろうなぁと思う。

えほん読み聞かせてるのを見て、堂上教官は色々想像したに違いないのですよ。
そして小牧教官も実は羨ましいと思っているに違いない・・・・と!(笑)

子供できると胸が大きくなるって言うけど、あれは最終的にはなくなってしまうんですよね?
と経験者に問いかけてみる(笑)

郁ちゃんは一瞬でも物凄く喜んでいるに違いない!!



07:00 図書館SS(堂郁)

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