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朝のぷち☆連続ドラマ小説 『新しい日々への扉』 14

2008/09/08
おはようございます!
今日から月曜日ですねー。

また一週間ですが頑張れば三連休ですし。

今日も頑張ってお仕事しましょう!!!


皆さんも頑張ってくださいねー☆


堂郁 年齢フリー 夫婦設定 テーマ:郁ちゃんの妊娠~出産をワンシーン方式?で

こういうテーマは苦手だって言う方はスルーしてくださいね。

これはあくまでもイメージ小説でありリアリティは追及していません。
そして基本苦情は受け付けません。
また、この作品は別冊2の前に書かれた作品である為、時系列が
原作と違っている点がありますが、今回は修正しません。ご了承下さい。


朝のぷち☆連続ドラマ小説 『新しい日々への扉』 第十四話





それから数日経過したある日。

事務室に入ろうとして、中から隊員たちの会話が漏れ聞こえてきた。
どうやら堂上と誰かが話しているようだ。


「堂上。どうだ?久しぶりに」
「いえ。自分は」

何となく入る事を躊躇っていると、どうやら堂上が何かに誘われているのだ
というのが何となく解った。飲み会だろうか。

「所帯持ちでも、妊娠中は溜まるだろ」
と別の隊員の声が聞こえる。

その言葉でなんとなく事情が察せられ、ドアを開けようとした手を下ろす。

「本当に、大丈夫です」
「なんだ、遠慮か?誰でもしてることだろうが」
と笑っている声が聞こえた。

そのまま硬直していると、後ろから声をかけられてビクリと振り返った。
怪訝な顔をした手塚だった。

「どうした?笠原。入らないのか?」



ちょっと、と言って思わず走って逃げる。
オイ!と呼び止められたが構わず走った。

流石に全力というわけには行かなかったが、走って階段を下りようとして
後ろから強引に腕をつかまれた。

「バカ!走るなって言われてるだろうが!!階段から落ちたらどうする!」

また堂上一正に心配かける気か!と手塚に怒鳴られ、頭が少しだけ冷えた。

そのまま腕を引かれて、一番近くのソファに座らされた。
立ったままの手塚をチロリと見上げる。

手塚は腕を組んだままこちらを困ったように見下ろす。
そんな仕草までが、なんだか堂上に似ている――

「何かあったのか?」
「ううん・・なんでも・・」
「何でもなくて、走って逃げる訳があるか。いくらお前でも今大事な時だって解ってるだろ」

しかもお前顔真っ青だぞと心配そうに付け加えられ
思わず、ジワリと涙が滲む。
元々、結婚してからプライベートで涙腺が緩む事が多かったが
妊娠してからは公私共にすぐに涙が出てしまう。

 いつまで不安定だ。あたしは!
 こんなんで母親になれるのか!

自分を叱咤した所で溢れる涙は止まらない。
思い通りにならない自分がもどかしく、ただ手塚に涙を見せないよう俯く事しか出来なかった。

呆れているだろうか、怒っているだろうかとそんな事を考えていたら
目の前にキッチリとアイロンのかかった綺麗なハンカチが差し出された。

「堂上一正にいえないことなら聞いてやる」

その顔は、仏頂面だったが明らかに心配をしている顔で
郁は思わず、困った笑顔を作った。

「・・さっきね。事務室で篤さんと先輩っぽい人が話してるの聞こえて」
「何話してたんだ?」
「奥さん妊娠中だったら溜まってるだろって。そういうトコいかないか?って」

その言葉に手塚は露骨に嫌な顔をする。

確かに独身の隊員や既婚でも妻の妊娠中等の隊員が風俗などに通っているのは知ってる。
手塚も特定の相手がいないので何度も誘われる事がある。

行く行かないは個人の嗜好の問題なので、手塚としては我関せずで決め込んでいるが
まさか隊内結婚をしている堂上を、郁が来るかもしれない事務室で誘うなど無神経にも程がある。

そういった隊員も当然悪意など微塵もないのでまた始末に悪いのだ。

「なんかね。あたし篤さんに我慢させてるんだよなぁって。改めて気づいたって言うかさ」
「そんなもん。仕方ないというか当たり前だろうが。そのくらいあの人は解ってるだろ」
「うん。解ってるって思うけど、でも辛い思いさせてたら悪かったなぁって。
 こんなにあたしのこととか子供のこと心配してくれてるのにあたしは
 篤さんの事何にも考えてなかったって。なんかすごい自己嫌悪――」

郁は溢れた涙を手塚のハンカチで拭った。
鼻かむなよと突っ込まれて、それもまたいつか堂上に言われたセリフで笑ってしまった。

笑って少しだけ気持ちが軽くなる。
手塚は困ったようにため息をついた後、口を開いた。

「あのな。俺は堂上一正じゃないから解らないが、少なくとも自分の妻が妊娠している時に
 そういう行為を我慢するのは当たり前だと思うし、それを辛いとは思わないぞ多分」
「うん。・・ありがと・・手塚。」
「とりあえず、なんか飲んで落ち着け。買ってきてやる。何がいい?」
「手塚のおごり?珍しい」

と郁が笑うと手塚は泣く子に菓子は常識らしいからなと。
どこで聞いてきたのか解らない知識を披露する。

「あたしは子供か!!」
「ベソベソ泣いてりゃ子供みたいなもんだろ」
「じゃあ、コーラの2リットル6本入り一箱!」
「アホか!!俺をどこに走らせる気だお前!」
「買ってくれるって言ったじゃん。嘘つき」
「普通、この場面ならソコの自販機だろうが!」

お前は柴崎か!と怒鳴られて笑う。
ああ、そうだ。
こういうのが自分らしい――

段々と調子が戻り、郁はじゃあともう一度真面目に希望を告げた。

「コーラがいいの」
「おまえ、いつまで粘る気だ?」
「違う、違う!自販機の缶でいいんだけど、コーラがいいの」

その返事に手塚が目を丸くする。

「コーラ?」
「うん。コーラ。あのね。篤さんがコーラとかは身体に悪いって飲ませてくれないんだ。
 でもね、妊娠してからやけに炭酸飲みたくなるんだよねー。
 ジュースはリンゴとかオレンジとか果汁100%しかダメーとか言われるからいっつも我慢してるんだけど、今日はいっかなって」

その言葉に手塚はそうかと頷いた。
じゃあ買ってくるから座ってろ。動くなよと言い捨てて自動販売機の方向へと歩いていった。


***


それからしばらくして、カツカツと歩く音が聞こえてきて顔を上げる。
もう涙は止まっていた。

ここは非常口付近で普段は殆ど人の出入りがない。
来るとすれば手塚だ。

そう思ったのに、顔を上げてその視界に映ったのは堂上だった。

驚いて目を丸くする。

堂上の片手にはコーラの缶があった。
それで、全て悟った。

堂上はそのまま郁の隣に座って、コーラの缶を差し出した。

「手塚から聞いた。ほら。コーラ」
「・・・・・」

郁はコーラの缶を受け取らなかった。

ダメだって言われてるのに隠れて飲もうとしていた事に対して申し訳ない気持ちがあった。
あんなに子供を心配してくれている堂上の気持ちを裏切る行為だとわかっていた。

首を振っていらないと告げたが、堂上は郁の手を取って無理やり缶を持たせた。

「いいから。飲め。ぬるくなったら美味くないだろ」
「ううん。いい。ごめんなさい。隠れて・・・・・」
「それも手塚から聞いた。すまなかった。お前の気持ちも考えずに」
「篤さんはあたしと子供のこと考えてくれてたんだもん。あたしが悪い」
「初めての子供で、色々心配で。悪かった」
「しばらくだもん。我慢する」

郁は笑って堂上に缶を返す。
堂上は溜息をつくと、プルを空けて郁に渡した。

「このくらいちょっと飲んだって大丈夫だ。俺が気にしすぎた。手塚が折角くれたんだ。飲め」

堂上にそういわれて、郁は渋々缶を受け取った。
一口飲むとシュワっとした炭酸がはじけて、爽やかな甘みが口に広がる。
久しぶりだ。

チラっと堂上を見ると大丈夫だと頷いている。
もう一口飲んでから、郁は口を開いた。

「篤さん――。手塚から何聞いたの?」
「お前が・・・、さっき事務室での会話を聞いて泣いてるって」
「それだけ?」
「コーラが飲みたいというから、今買ってきたってな」
「コーラもってあたしの所に行けって?」
「いや、手塚は事実を述べただけだ。俺に行ってやってくれとかそういう事は一切言わなかった」

ああ、手塚らしいと郁は苦笑した。
仕事中の堂上に対して、プライベートに踏み込むのを躊躇ったのだろう。
ただ、可能であれば自分よりも堂上いいとそう判断して帰りに堂上の元に寄った事は聞かずとも解る。

「有能な班長で困る――」と郁が笑うと俺は助かるけどなと堂上は郁の頭を軽く叩いた。
「じゃあ、あたしが何で泣いてたかも聞いたよね」
「ああ――。まあな・・・」

堂上は眉間に皺を寄せてため息をついた。

「あのな、俺は別に辛くないからな」
「無理しなくていいよ。そりゃそうだよね1年もしないなんて。しかも産まれた後もしばらくは出来ないだろうし。
 男の人は身体に変わりないんだから 当たり前だよ」
「郁。確かにお前に触れられないのは辛い時もある。でも、そんなのはいくらでも我慢できる。
 少しずつ母親らしくなるお前の表情とか、ちょっとずつ膨らむ腹を見てればいくらでもな」
「でも!皆そういう風にしてるんじゃないの?」
「周りがどうであろうと、それは俺の考える事だ。俺はそんな所へ行って欲望を処理したいとは思わん」

そういって、堂上はそっと郁の僅かに膨らみが出てきた腹部を撫でた。

「じゃぁ・・あたしとしたい?」

思いもかけない言葉だったのか堂上が面食らったような顔をして手を止めた。

「それは、したいが。今は無理だろ」
「無理じゃないよ。身体が安定したら妊娠中でもできるって先生言ってたじゃない」
「そりゃあ物理的には可能かもしれんが、それで何かあったらと思ったらそんな気になれるもんか」
「それで辛くないの?」
「アホウ、独身の彼女いない男で、店に行かないやつなんていくらでもいる。問題ない」

堂上の腕が伸びてきてそっと抱きしめられた。

「俺はお前しか抱きたくない。だから1年でも2年でも待てる」
「・・・無理してない?」
「無理はしてない」
こうやって触ってるだけで今は充分だ。


何よりも子供と郁を心配してくれる堂上の優しさが温かく嬉しかった。

思わず緩みそうになる涙腺を必死で締める。
まだ仕事中だ。

郁はグイっと堂上を押し返した。

「篤さん。ありがとう。あたし大丈夫だから。行って。仕事中だから」
そういうと、堂上は少し困った顔をした後頷いた。

「解った。じゃあ続きは夜な。早く帰るようにする」
頭をポンと叩くと、堂上は来た道を戻っていった。


郁はシュワシュワとはじけるコーラを一口一口大事に飲んだ。




という訳で、絶対出ているであろうこんな話題。
どうだ、久しぶりにと誘われているけど、いつも行っていただろうという意味じゃないですよ!
新人の頃とか断りきれなくて1度はいったのではなかろうかという意味です(笑)

妊娠中の行為は出来ても多分、篤さんはしないんじゃないかなあ?と。

でも愛情だから無理のない程度に。っていうのはあるとは思いますが。
その辺りはそれぞれの解釈ですよね☆

夫婦が幸せであればどちらもでいいですよね♪

そしてコーラ!
妊婦のおばちゃんがよく飲んでたので凄く印象に残って(笑)
炭酸が飲みたくなる方も結構いるみたいですね。

私は何もなくても炭酸大好物ですが!!

今日もまたほんの一ページをお送りしました☆
07:00 図書館SS(堂郁)

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