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朝のぷち☆連続ドラマ小説 『新しい日々への扉』 7

2008/08/26
おはようございます!!

今日は火曜日ですね。昨日は久々に肉体労働で疲れた。
今日も肉体労働、だ!

しっかり働かないとね!(苦笑)

皆さんも頑張って参りましょう!!!!!!!




堂郁 年齢フリー 夫婦設定 テーマ:郁ちゃんの妊娠~出産をワンシーン方式?で

こういうテーマは苦手だって言う方はスルーしてくださいね。

これはあくまでもイメージ小説でありリアリティは追及していません。
そして基本苦情は受け付けません。
ただ、連載中に心が挫けたら、まさにお蔵(閉架書庫)に放り込む可能性があります。


朝のぷち☆連続ドラマ小説 『新しい日々への扉』 第七話



堂上家を後にしながら、手塚はふと携帯の時計を確認する。

まだ夕方の4時にもならない時間だ。
柴崎は今日も勤務だったかと思いながら、メールに手短に用件を打ち送信した。


――――――――――――――――――――
柴崎

笠原の事で話がある。課業後時間つくれるか?


手塚
――――――――――――――――――――

たった一行のメールを何度か見直して送信ボタンを押した。
送信済みのメッセージを確認して、携帯を胸ポケットへとしまいこむ。


人気の少ない寮の廊下を歩きながら、メールを受け取った柴崎が
どんな顔をするかと思い浮かべる。

未だ柴崎とは曖昧な関係のまま、ずるずるとここまで来ていた。
キスを交わすことがあってもその先に進む事はない。

一瞬本音を見せたかと思うとすぐに貝の様に閉じる。
そして、おどけたように笑う。

本気にした?と。

ほんの少しだけ揺れる瞳に柴崎の本音が揺らいだ様に思えても
それを引き出せる程の力を自分が持たないことが歯がゆい。

『恋愛経験の遍歴が見えた』そう笑われてから、しくじらないように気をつけてはいる。
だが、それはしくじらないだけであって、それ以上のものにはなかなかならない。

少なくとも、相手をする程度の価値は認められているというのは解る。
ただ、自分が柴崎の中でどれほどの位置を占めているのか、という事は未だに掴めない。

いや、掴ませてもらえない――・・・か。


溜息をつきつつ、自室のドアを開けた。
同室の者は全員不在だったので荷物をドサリと床に置いて座り込む。

そうしてから初めて思いのほか疲れている事に気づいた。
体力的には自信があるが、【いつもと違う状況】に精神的に疲れたらしい。
着替えでもするか・・・そう思ったところでブルルと携帯が着信を知らせた。


――――――――――――――――――――
手塚

七時にいつもの店。


柴崎
――――――――――――――――――――


てっきり共有スペースを指定されるかと思っていたのでその返信は意外なものだった。
それだけ柴崎が聡いという事が今更ながらに思われる。

自分と柴崎が共有スペースにいればどうしても耳目を集める。
いつもの店は小さいながらもほぼ個室でプライベートが保てる柴崎のお気に入りの店だ。

何度か店で待ち合わせをして飲んだ事がある。
大体、柴崎お得意の【貸し】で奢らされるという機会ばかりだが・・・。

同室のヤツらや同期のヤツらに言わせるとそれだけでも贅沢という物らしい。
それだけ、柴崎は人気があるのだ。

今更ながらにとんでもない女を選んだものだと手塚は再び溜息をついた。


そして、一応サイフの中身を確認し夜に来て行く服を物色するべく立ち上がった。


***



郁がぼんやり目を覚ますと、まだ薄暗かった。

夕方かと思ったら、隣で堂上が眠っている。
今は朝方か・・・。

時計を見るとまだ4時だった。
あれから、ずっと眠っていたのだ。


喉が渇いたので堂上を起こさない様にそっとベッドを出てキッチンへ向かう。
冷蔵庫を開け、お茶を取り出してグラスに注ぎ一気に飲み干す。

そして、勇気を出してトイレへと向かった。



トイレから出ると、堂上が寝室のドアに寄りかかるように立っていた。
薄暗い中でも心配気な表情が見て取れる。

「どうした?どこかおかしいか?」
「ううん。目、覚めちゃったから。お茶飲んだ」
「そうか。出血はどうだ?」
「うん。今はしてないみたい」

そういうと堂上はそうかと安堵の笑みを浮かべた。

自分の軽率で堂上に心配をかけている事が心苦しかった。
また、ごめんなさいと口を衝いて出そうになった瞬間――

その心を見透かされたみたいに抱きしめられて、泣きそうになる。

「気づけなかったのはお互い様だ。自分を責めるな」
「でも・・・」
「お前が自分を責めるのなら俺も自分を責め続けなけりゃならん」
「篤さんは何も悪くないでしょ!」
「俺が悪くないならお前も悪くない」

だから、ごめんなさいはこれで終わりだ。と苦笑する堂上に遠い記憶が被る。

なんだか、いつかどこかで聞いたようなセリフのやり取りの再現に郁は笑った。
病院で会ってから心から溢れた笑いだった。

「お前は、笑ってろ。大丈夫だ。俺がついてる」
「どんな自信ですか。それは」
と郁が笑うと、俺もお前も泣く子も黙る鬼教官だからな。
俺達の子がそんなにヤワな訳ないと堂上も笑い返した。

その言葉で郁の心の錘が僅かに軽くなる。

「篤さん・・・ありがとう」
「子供にいい所見せておかないとな」と冗談めかした答えが返ってきて郁はもう一度笑った。
「見えてるかな?」
「お前が、感じればちゃんと子供に伝わる。だから自分を責めるな。腹の子が心配する」

と真面目な顔で頷かれて、郁の涙が完全に引いた。
ぽんぽんと頭を優しく叩かれてその腕の中に身体を預ける。

しばらくそうして抱き合っていたら、郁と名前を呼ばれたので、少しだけ身体を離す。
薄闇ではっきりとは見えないけれど、堂上が笑っているのはわかった。

そして、かけられた一言。


がんばろうな。


がんばれ。ではなく、がんばろう。

一緒に、がんばろう。

あたしを守って、導いてくれる温かい掌はこの子も一緒に守ると告げてくれる。
それだけのことがどんなにも心強い。

郁は、再び滲みそうになる涙を堪え、コクコクと何度も頷いた。





という訳で、また少し浮上。
一気に浮上すると窒素酔いするからね!(しない?!)

そして、後があるわけでもないのに手柴が意味深に登場して去る。
これは何かの伏線ではありませんといっておきます(笑)

柴崎待ちの方、明日柴崎です。
数少ないというかほとんどない柴崎の登場シーン・・・。

地味ですがご興味があれば明日もどうぞ~。


07:00 図書館SS(堂郁)

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