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小話 ―理由―

2016/10/10
皆さま。大変にご無沙汰しております。
なんだか、しんみりな記事のまま約一年も!!!!!!

お目汚し大変申し訳ありませんでしたm(__)m
たくさんの温かいお言葉を頂き本当にありがとうございました。

泣いたり笑ったり苦しんだり転げまわったりしながら、なんとか生きております。

久しぶりに浮上してきましたのは、昨日、以前から親しくさせて頂いている、こな様にお誘いしていただいて
本当に一年ぶりにイベント会場まで足を運んだからなんですYO!
最近はブログをされる方も少なくなり、pixvでの活動が多いのだと『近頃の事情』をこな様やrabi様にレクチャーしていただき
「どんだけ、隠居生活しとんねんっ!」と喝を入れて頂きましてww

しかし。一年ぶりのイベント日は驚く程の大雨で。
これは並んだら、夜の肉会(←肉食べる会に誘っていただきまして!)に差し支えるなぁと、人波が引くまで待ってから入場。
そして、こな様に色々ご紹介していただき、お久しぶり&初めましての皆さまにご挨拶をさせて頂けました。

いやー。まだこんなにも図書戦が熱い!!という事がもう!嬉しくてうれしくて!
滝行強制参加となられた皆様、お疲れさまでした。
お風邪など召されませんよう気を付けてくださいませね。。。

とまあそんな感じで、隠居老人状態のたねもちょっとメラっと燃えましたが、結局どの本を買ったらいいか解らなかったのと
先週やっちまった車擦り事件で大出費。
車乗って10年以上なのに自宅の駐車場で自爆するとか……。
しかも後進じゃなく前進で!って!!「お前はバカかっ!」という堂上教官のお叱りが聞こえてきそうな出来事でした。

自宅で勝手に自爆なので誰にも迷惑かからなかったことだけが救いでしたが家族には超迷惑かけてます。ハイ……。

さらに6月に新入りにゃーを迎えた所、保菌していたようで7、8月ににゃんずが猫風邪に次々感染して毎週動物病院通いという、無限ループ。自業自得事件のオンパレードで超貧乏!(オイ)

なのに、たまたま会場で見つけた猫グッズ買ってしまうというイミフ(意味不明)な行動を取ってしまい
同行のお二人に失笑を!!
しかも、遅れて到着したくせにちょっと見てくるーとか言い残してフラフラ。
自由すぎでお二人には大変なご迷惑をおかけしたことをこんな所でコソッと謝らせていただきます。

ホントダメダメです。今更ですが――ええ(^^;;

お陰様で、おっさん王子が虹の橋へ旅立った以降はとりあえず命に別条のある子もなく、みなそれなりに健やかに過ごさせて頂いております。息子も4歳。気が付けば年少さん。早い!年取る訳ですな!

本日は、なんというか『だから何?』というような小さな小さな小話なんですが、久しぶりに滝のような雨をテーマに一本。
物凄く久しぶりにお話というものを打ち込んで、少し楽しい気持ちになれました。

堂郁 年齢フリー 『部下上官』期間





夏なのか秋なのか。
やたらと台風が多く、まるで梅雨のような10月。
今朝も朝から降り始めた雨が、今まさに滝のように窓に打ち付けている。

とはいえ、当然のことながら、どんな雷雨だろうが仕事が休みになることはない。
本日もそろそろ始業時間まであと10分。

が、堂上の背面にある部下の席はいまだ空席である。
なにかとやらかすことが多いとはいえ、無断遅刻というのは滅多にないだけに気にならない訳がない。

天気が悪いせいかもしれないが、寮からここまで来るだけなのだから交通機関に影響があるせいで――という訳では当然ないだろう。

遅いな――。
脳内で呟いたはずが、「珍しいよね」と返事が返ってきて、堂上は思わず最大速度で振り返った。
小牧の笑顔が一瞬凍る。
「そんな勢いで振り返られると、流石に怖んだけど?」
「サトリか、お前は」
「いや。どっちかっていうと堂上がサトラレなんじゃない?っていうか普通に口に出てたよ」

堪える気がないくせに、口元に手を寄せて肩を震わせる小牧に堂上は「班長として部下の遅刻を気にするのは当然だ」と誤魔化すように吐き捨てるのが精いっぱいだった。

「でも、ほんとにどうしたんだろうね?笠原さん」
「まあ、あいつの事だ。寝坊でもして今頃ダッシュしてるんだろう」

そんなやり取りを見ていた手塚が厳しい表情でくるりと振り返る。
「上官より遅く出勤するだけでも、あり得ないのに始業5分前に始業準備が完了していないとかありえません」
「堂上より早く来ようと思ったら、何時に起きたらいいか俺も解らないくらいだから、そこまで気にすることはないけど遅刻はまずいよねぇ」
「人を年寄りか何かのように言うな!なんだかんだ押し付けられて、やることが多いんだよ!」
「堂上お人よしだからなぁ」
「違う!お前らが要領よすぎなんだろうが!」

なぜいつも堂上ばかりが隊長から仕事を押し付けられる羽目になるのは、決して堂上が『お人よし』なのではなく
他の隊員が気づけば蜘蛛の子散らすように消えているからに他ならない。もちろん隣でにっこりと微笑んでいる同僚の小牧も例外ではないだ。

「第六感。第六感だよ」
「あるか!そんなもん!野生児の笠原じゃあるまいし」

そう言い切った瞬間にバァァァアアアアン!と勢いよく開いたドアから飛び込んできたのは、今まさに話題に上っていた部下である笠原郁……だと思われた。
事務室内の人間が一斉に音源に向かって視線を集中させる。

シンと静まり返った室内に大雨の音だけが響き渡っていた。
「……遅れて、すみません!!!」

頭から足の先までぐっしょりと濡れ、足元にはあっという間に水たまりができている。
そんな人間が勢いよく頭を下げればどうなるか。

髪の毛にしみこんだ水分が勢いよく堂上の顔に降り注いだ。
「……笠原」

呼ばれて思い切り顔を上げた、郁の顔が瞬時に強張った。
それもそのはず。目の前で雨に打たれたような堂上が青筋を立てているのだから――。

「きょ、教官も雨に?」
「……たった今、な」
「ぎゃ!す、すみませんっ!!」
「勢いよく頭を下げるなーーー!」

再び水しぶきが降り注ぎ堂上は思い切り席を立った。
ゴツン!と毎度の拳骨が落ちて、室内が一気にいつもの雰囲気へと戻っていく。

「なんだ、どうした笠原。傘壊したかー?」
「いや、俺は傘を忘れたに50円だ!」
「じゃあ俺は――」

とあっという間に『笠原郁が尋常じゃないびしょぬれで飛び込んできたのか』という賭けが一斉に始まり堂上は眉間の皺を深めた。

「堂上とりあえずコレ」

小牧が差し出したフェイスタオルを受け取り堂上はそれを郁に渡した。

「ありがとうございます。小牧教官」
「常備してるから大丈夫。でもその状態じゃ、そのタオルだけじゃ無理だよね、着替えは?」
「いつもは、ロッカーに替えがあるんですが、昨日ちょうど、洗濯しようと思って持って帰ったばっかりで。でも遅刻したらマズイし」

しばらくすれば乾きますから!というなりくしゃみ三連発。
それはそうだ。真夏ならばともかく今は10月。そこまで気温が低くないけれど決して高いともいえないのだから。

「とりあえず、頭を拭け。それじゃあ仕事にならんだろうが」
「うーん。そうだね。風邪ひきそうだしね。寮に戻るにもこの雨じゃあ」
「だ、大丈夫です!ほんとすぐ乾くし!あたしバカなんで風邪とかひかないしっ」

そのまま始業準備を始めようとする郁の姿に堂上は慌てて来ていたスーツの上着を掛けた。
パンツスーツに胸元がやけに汚れた白のブラウス。
それがぐっしょりと濡れてしまえばどうなるか。

本人に見えていなくとも周りには丸見えである。

「小牧。すまんが朝礼を始めていてくれ。こいつを着替えさせてくる」
「了解。まあ今日はいつも通りだし、二人が戻ったらもう一度予定最終確認てことで」
「すまんな」

何かいいたげな手塚を小牧がやんわりと制してくれているのを横目に堂上は郁の腕を引いて事務室を出た。
元々、省エネで蛍光灯の数が削られているのに加え、天気が悪いせいもあり、廊下は薄暗い。
無言でついてくる郁に「何かあったか」と声をかけると郁がピタリと足を止めた。

「すみません。遅刻ギリギリな上に、こんな格好になっちゃって。でも――放っておけなくて」
「?」

郁がぽつりぽつりと、口に出した言葉から察するに、確かに少し遅れて寮を出た。
雨もその時はあまり酷い状態ではなかったので小走りで庁舎に向かう途中、迷い込んできたと思しき子犬を見つけ咄嗟に手を伸ばしてしまった。
とそういうことらしい。

胸元がやけに泥だらけなのは転んだという訳ではないようで、堂上は内心安堵した。
「寮の方が近かったから、急いで戻って寮監さんに犬をお願いして。それで走ったんですけど、途中で凄い風が吹いて。傘が」

そこまで聞けば十分だった。
「すみませんでした」
「……事情は分かった。今回は大目に見る。が、せめて連絡だけは入れろ!何かあったかと思うだろうが」

何かあったと言えば、あったということになるのだろうけれど――。
あまりにも郁らしいといえば郁らしい『事情』に納得がいった。

「はい。本当にすみませんでした」
「なんだ。滝雨に打たれて改心でもしたのか?やけに素直で気持ち悪いぞ」
「なっ!こっちが真剣に誤ってるのに気持ち悪いって!!」
「いつものお前なら、もっとこう、全力で走ったんですよ!くらいの反論はするだろうが」
「それはそうですけど!この間も遅刻で注意されたばっかりだったから」

ごにょごにょと言葉を濁す郁につい先月頃の出来事が思い出された。
確かに郁が一度遅刻で駆け込んできたことがあって、理由をはっきりとは言わなかったのでつい寝坊か何かだと決めつけて「たるんでる!」と怒鳴ったばかりだったのだ。
その遅刻の理由を知ったのはしばらくしてからで、当日の朝に調子を悪くした同僚を医務室まで背負って運んだりしていて遅れたのだと知ったものの、その時には蒸し返すこともできず
今日に至っていたのである。

「……この前はすまなかった」
「へ?」
「先月の遅刻だ。たるんでると叱っただろうが」
「あ、でも――本当に遅刻だったし。怒られて当たり前だと思うんですけど」
「病人を運んで遅れたならそういえばよかっただろうが」

郁が驚いたように目を見開いた。
「あの後、しばらくして柴崎に会ってな。聞いたんだが、タイミング的に蒸し返すのもどうかと思ったんだ」
「柴崎、全然そんな事言ってなかった」
「柴崎もお前が、俺にその話してないって知って目を丸くしてたぞ」
「事情もよく聞かなかったことは悪かった」
「いえ、でも。実際あたしもギリギリに起きた日だったから――なんか、それを言い訳みたいに使うのは嫌だったから。だから怒られた方がよかったんです」
「アホウ。お前が良くても俺の後味が悪いだろうが」

コツンと優しく小突くと郁が小さく笑う。

「着替え、お前には少し窮屈かもしれんが俺の訓練服がロッカーにあるから貸してやる」
「え――っと。でも」
「洗濯したばかりだから安心しろ」
「いえ。そういうことじゃなくて――その……」
「その恰好で一日いられたら、こっちが仕事にならん」

わざと郁の身体から視線を外してそう答えると郁が不思議そうに首を傾げた。
そして、ああと納得したように頷く。

「今日巡回なのに、こんなにずぶぬれじゃ利用者に迷惑ですもんね」

あまりにも的を外れた『納得』に堂上の肩から力が抜けた。
「……お前は、もう少し色々柴崎に学んで来い」
「へ?配架とか――ですか?」
「色々だ!」

男子更衣室の自分のロッカーから取り出した洗い立ての訓練服を郁に押し付けると、郁がペコリと頭を下げて隣の女子更衣室に駆け込んでいく。

今頃必死になって着替えているであろう所を想像して、堂上は口元を緩めた。



end







という訳で、まあ濡れそぼった郁ちゃんのなまめかしい姿を他の男に見せてなるものか!的な堂上さん?ww
ニヤニヤしてるのは、自分の匂いを纏った郁ちゃんが「教官やっぱり少し大きいです」とか言って出てくるとこを妄想しているからに違ない!!(ちょ!!!)

現実的には、ちょっと足が短いカモです――と言われてクッとなる残念堂上さんを望みますが(爆)

レッツマーキング!

『洗わずに返してくれていいぞ』というのがどじょさんのホンネ、ね♪
20:25 図書館SS(堂郁)

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