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時の欠片

2013/01/19
すっかり明けてしまいましたが、改めまして明けましておめでとうございます。

昨年は数少ない更新にもかかわらず、ご訪問、拍手、メール等ありがとうございました。
本年もまだまだ自由時間はほんの少ししか確保できないとは思いますが、ちょこちょこと浮上してきましたらどうぞよろしくお願い致します。

坊ちゃんも8カ月になり、育児もだいぶ楽に……なってません(><。
いや、当初よりはなったのかもしれませんが、思っていたよりは全然なってないという事で(苦笑)
予測が甘いだけですね。ウフフ……。

新生児のころは3カ月が目安!3ヶ月を過ぎたら6カ月!と言われて後少しで楽になるんだと乗り越えてきましたが、いやー……噂通り大変は次々にステップアップして行くんですね。
子供の個性というヤツらしいですが、うちの子豚君はどうも離れると怒るけどハイハイなんかはマスターできてないのでついては来られない。怒る・泣く・叫ぶ。。。

夜中も何回も起きまくり。時には深夜1時~3時にハイテンションで遊びまくり相手をしないと爆泣き。
必死にお出かけ、お昼寝コントロール、環境コントロールをしてみるものの朝までグッスリなんて夢のような奇跡はなかなか起きないものですね(遠い目)

そんな子豚ちゃんパワーでたねの中にあるイラリンゴの木は急成長したりするわけですが、旦那の親ばか?発言を聞くとプシューと気が抜ける事があります。


ちょっとシモネタなのでお食事中の方には申し訳ないのですがとある日の旦那の一言。

【坊ちゃんのウンチは汚くない!】なぜなら【可愛い坊ちゃんのウンチだから】


ええええええええええええええ!?

って思った私が世間一般的にはええ?!って言われるのかは解りませんが、一応母である私ですが到底理解できない悟りの境地というか。。。旦那の坊ちゃん愛に驚愕致しました(苦笑)

誰から出ようと排泄物だから汚いでしょ?くちゃいし。。。
まあそういう物理的な意味じゃなく精神論的なものなのでしょうが。
驚きました。ウン。いいお父さんだww 駄目母たねとしてはとても助かります。


とまあ、そんな訳で旦那はすっかり坊ちゃんのトリコになっております。

そんな旦那だけに、坊ちゃんからもにゃんずからも絶大な人気!膝取り合いです。
おっさん王子など、坊ちゃんが膝に乗っていようと自分も乗ろうと近寄って行っては坊ちゃんに毛をむしられそうになっている程に。。。

一応隣にも膝がもう一つ空いてるんですけどもね?
いえいえいいんですが(微笑)

旦那が帰って来たのを見ると、大喜び。
母が抱っこしているにも関わらず、旦那が着替えてくるから待っていてねと離れて行こうものなら爆泣き。
抱っこしている母の立場はゼロマックス!

まあ、アレですね。仲良くしている皆を円の外から眺めるのもなかなか贅沢なものでございますけども(ハイ?!)


おっと、長くなりましたがそんな感じで日々旦那の留守中に坊ちゃんをお預かりしている感じで生活しておりますです(笑)


さてさて、本日はまたしても懲りないリハビリ的作文?を置いて行くので、注意事項をよくご確認の上、大丈夫そうだと思った方だけよろしければ覗いて行って下さいませ。



堂郁 年齢フリー 夫婦設定 
※いわゆる郁ちゃんのマタニティものになります!苦手な方はスルーでお願い致します。






「郁さんも一杯どうだね!」と上機嫌な顔で高そうなワインを掲げて見せたのは堂上の父親だ。
「飲める訳がないだろうが!」
「いつもなら、じゃあ一杯だけと頂きたい所なんですが」

すでに産まれそうなくらい大きくなった腹部を軽く叩きながら、郁は頬を緩めた。
「そうだった、そうだった。今は流石に無理だったな」

結婚して数年。
やっと授かった待望の新しい命。
あと2カ月もしない内にこの腕に抱ける日が来るのだ。

「ったく。いい年して飲み過ぎだ」
「いいじゃないか。折角のめでたい日なんだ、少しくらい」
「まだ産まれてもないだろうが」

全くといいながら、堂上は取り分けた料理が乗った皿を郁の手に押し付けた。
「ちょ、篤さんっ。自分で出来るから」
「アホウ。仕事だってギリギリまで無理したんだ。ゆっくりしてろ」
「でも――」

いくら妊婦とはいえ、夫の実家で夫に世話を焼いて貰う嫁というのはどうなのだろう。
チラリと様子を窺ってみたものの、今では義理の母でもある堂上の母親は全く気にしない様子どころか
むしろそんな息子の姿に満足しているかのようにニコニコと笑いながら
「これも美味しいのよー」と新たな皿に盛られた料理を台所から運んできた。

「あの、あたしお手伝い――」
「いいから。お前は座ってろ。ただでさえ危なっかしいのが、今や危険すぎる!」

小牧や柴崎には散々【過保護】と笑われているにもかかわらず
仕事中にうっかり階段から転げ落ちそうになった日を境に堂上は開き直ったように世話を焼くようになった。
とはいえ、仕事中は立場があるから特別扱いできない。
せめてプライベートの時くらい思う存分世話を焼かせろということらしい。

もちろん特別扱いは出来ないと言っても、妊娠している以上いつもと同じ業務が出来る訳もないので
そういう意味では特別扱いではあったけれど。

しかし、やはりいくら妊婦とはいえ夫の実家で夫に世話をされているというのはどうにも落ち着かない。

やっぱり、お手伝いと腰を上げかけた郁を制したのは堂上ではなく堂上の母だった。

「産まれてきたらゆっくりなんてできないんだから、今のうちに郁さんはゆーっくりしたらいいのよ」
「そうだな。篤にたっぷりやらせるといい」
「あら、自分は何もしなかったくせにお父さんたら、良く言うわよ」
「そんなことないだろう。風呂に入れるのは篤の時も静佳の時も俺がしてただろう」
「お風呂はね。それ以外何かあったかしら?」

堂上の両親が笑いながら交わす会話で、当たり前の事ながら堂上もまた赤ん坊だった事に気づかされた。

「そっか。篤さんもこうやってお母さんのお腹の中にいて、産まれて来たんだよね」
「……お前、俺を何だと思ってるんだ?俺はエイリアンかなにかか?!突然空から降って来たとでも思ってたのか!」
「いやっ、そうじゃなくて!なんていうかホラ。想像できないっていうか?」
「しなくていい!そんなもんっ」

その話をいかにも避けたがる様子を見せた堂上を余所に、郁の振った話題は堂上の両親に懐かしい想い出をよみがえらせたらしい。
アレはどこだと言いながら、本棚を漁って取り出された一冊のアルバム。
それが誰のもので何が収められているのかは聞くまでもなかった。

「バッ!そんなもの出さなくていい!」
「いいじゃないの。ねえ?郁さんだって興味あるわよねぇ?」
「う――あります」

見てもいい?と視線だけで問うと、明らかに嫌そうな顔をしたものの堂上は小さな溜息と共にアルバムを母親から受け取った。
古びた表紙。丁寧に張られた写真。
添えられた青いペンで走り書いてある一文。

そこに、堂上の辿ってきた道の断片があった。

「篤さん、髪フサフサ!」
「そうなのよー。産まれた時からフサフサでね。かなり大きく産まれたからこりゃ大きな子になるわねぇと思ったら、途中で止まっちゃって!」
「へぇ。篤さん大きかったんだ」
「郁さんはどうだったのかしら?そんなに大きいのだから産まれた時から大きかったのかしらね?」
「いえっ。母に聞いた話だとあたしは小さめだったみたいで」
「あらー、じゃあ笠原のお母さんの育て方がお上手だったのねぇ」

母の話題が出て一瞬だけページをめくる手を止めてしまったのは無意識だった。
そっと触れた堂上の手が重なって初めて手を止めていた事に気づく。

「篤さん」
「次のページはお宮参りあたりかって、なんでいきなりでっかくなってるんだ?!」

郁の心境に気付いたはずなのに、あえてそれに気づかない振りで話題を流していく堂上。
そしてきっと何も気づいていない堂上の両親。

長い事ずっと確執があった。
両親。それも特に母にとっては四番目に産まれた待望の女の子。
女の子らしい女の子が欲しかった母。
その母の期待に応えられなかった女の子らしくなれない自分。

母が愛しているのは心で想い描いた理想の【娘】
それは、郁ではない見知らぬ【女の子】

母の期待に応えたかった。
なのに応えられなかった。

愛されていないと思っていた。
愛して貰えないと思っていた。

けれど、そうではないと気付かせてくれたのは堂上だった。
正確には堂上だけがそのきっかけだったわけじゃないけれど、少なくとも堂上がいてくれなかったら
折れ時を完全に見失って今でも、電話のひとつもかけられずにいたかもしれないのだ。

お腹に初めて命を宿して、自分の母親がどんな気持ちで自分や兄たちを産んで育てて来たのか僅かだけれど解ったような気がした。
自分を認めてくれない母に自分ばかりが傷つけられている気持ちでいたけれど、自分の子供に反抗され避けられるのもきっととても辛いはずだと今なら想像できる。

もう子供じゃないと言い放ちながら、親の気持ちを推し量る事はしてこなかった。
そんな自分は親としてこの子を育てて行けるのだろうか。
自分自身すらこんなにも持て余してしまうのに。

大きくなったお腹にそっと掌を載せると、ポンと触れた部分が揺れた。

まるで郁の不安に応えるように。
ちらりと横に視線を移すとブツブツと文句を言いいながら堂上は自らのアルバムをめくっていく。
その目元は酷く優しい。

これから産まれてくる子供の事を重ね合わせているのかもしれない。

「郁。大丈夫か?」
「あら――気分でも悪くなった?少し横になる?」

心配そうに覗きこまれて郁は慌てて右手を振って見せた。
「全然!大丈夫ですっ。見たことない篤さんが一杯だったからついボーっとして」
「普通こんな昔の写真なんて見せないだろうが」
「えー。でも産まれてくる子も似てるかもしれないし参考までに」
「お前に似てるかもしれないだろう」
「それは――そうだけど」

どちらに似ていようと、どちらにも似ていなくとも産まれてくる子は間違いなく堂上との子供だ。
それはどんなに愛おしいのだろう。
待ち遠しく思う反面、その時が来る事が怖くもある。

自分が母となれるのか。
こんな欠点だらけの自分が――。

期待と不安
恐怖と喜び

入り混じる相反する感情に、心がついていかない。

突然乱暴に頬を拭われて初めて、郁は泣いている事に気付いた。
「郁。大丈夫か?」
「ご、ごめん。なんだろう。急になんか涙がっ。へんなのっ。ねえ?」

二人きりの自宅ならばともかく、堂上の両親もいるこの場で溢れだした涙に戸惑っていると堂上の母が郁の肩を優しく叩いた。

「郁さん。二階の篤の部屋に、もう少し大きくなってからのアルバムがいくつかあるのよ。良かったら二人で取って来てくれるかしら?」
「あ、ハイッすぐ!」
「いいのよ。ゆっくりで。ゆっくり二人で眺めてから持ってきてくれたらいいの」

そう付け足されて、堂上の母が二人にしてくれようとしているのだと気づく。
堂上もその意図に気付いたのか、郁の手を引いて廊下へ続くドアへと進んだ。

「折角だ。ちょっと見てくるか」
「うん」
「足元気をつけろよ」

郁を先に行かせる形で、堂上が後ろからゆっくりと付いてくる。
久しぶりに入った堂上の部屋は、そんなに頻繁に入っている訳ではないのに何故か安心できた。

ベッドにゆっくりと腰をかけると、堂上もその隣に座った。
肩を優しく抱かれて、郁の涙腺は再び決壊した。

「ご、ごめんねっ。折角遊びに来てるのに――こんな」
「いい。気にしなくていい。泣きたかったら泣いていい。不安があるなら何でも言え」
「うん――。ありが……と」

ポンポンと優しく肩を叩かれる度に熱い滴が頬を伝って落ちる。
早く泣きやまないとと思えば思うほど、溢れ出る涙。
押し殺そうとすればするほど、零れる嗚咽。

「ご、め……」
「謝らなくていい。親の事も気にしなくていい」
「う……ん。なんか、急に不安になって――。あたし、ちゃんと産めると思う?あたし、ちゃんとこの子幸せにしてあげられると思う?あたしでいいんだと思う?」

今更何を言ってるのか、と怒られてしまいそうでずっと言えなかった言葉。
大丈夫、大丈夫、やらなきゃいけないんだと思いこむ事で必死に抑え込んできた気持ち。

返された声はとても優しく温かくて、郁は堂上の胸にすがるように顔を埋めた。

「郁。俺も同じだ」
「篤さんも?」
「もしも、俺が子供を望んだことでお前に何かあったらどうしようか、産まれて来た子供を俺はきちんと育てて行けるのか。親になるというのはどういうことなのか」

ずっと考えていたと語る堂上の言葉は穏やかで、抱きとめてくれる腕は強くて温かい。

「どの疑問も今すぐに答えは出ない。もしかしたら一生その答えを知る事は出来ないのかもしれない。ただ、俺は――というか俺達は二人で出来る精一杯の事をこの子にしてやればいい。それじゃ駄目か?」

堂上の言葉に郁はゆっくりと首を左右に振った。


そうだ。

無事に産まれるのかどうか。
それはきっと、産んでみなければ解らない。

この子が幸せなのかどうか。
それはきっと、この子自身にしか解らない。

自分が親でいいのかどうか。
その答えはきっと、永遠に解らない。

ただ、今できることは――このかけがえのない命を守る事。


「篤さん」
「ん?」
「ずっと、隣にいてね。ずっと、同じ風景を見ていこうね」

一人でだってこの子を守ってみせる。
母になる者としてそんな風に思えなければ駄目なのかもしれない。
情けない事を言うなと怒られるかもしれない。
一瞬だけ湧き上がった不安は堂上の笑顔ですぐに吹き飛ばされた。

「ああ。約束だ」

穏やかにそう告げた唇ががそっと郁の唇に重なる。

受け止めてもらえる。それだけの事がこんなにも安らぎをくれるのだと改めて心に沁みていく。
この温もりにもっと包まれていたい。
そんな気持ちが伝わったのか郁のお腹がポンポンと跳ねた。

「また蹴ってる」
「元気そうで何よりだな」

笑いながら、堂上が向かったのは本棚だ。
戻ってきたその手にあるのは数冊のアルバム。

このアルバムを取りに来たのだったと思いだす。

「見ていい?」
「今日だけ特別だぞ」

そういって少し不本意そうな顔で手渡されたアルバムの表紙を郁はゆっくりと開く。

幼い日の堂上の姿がそこにはちりばめられていた。

泣いている妹の頭を撫でている姿。
ケーキの前で嬉しそうに笑う姿。
走っていく背中。

お正月、日常、節分、日常、雛祭り、日常。

イベントと思しき写真の合間合間を飾っている何気ない日々の姿。

切り取られた時の欠片がちりばめられて出来上がった一冊のアルバム。

「篤さんがいっぱい」
「俺のアルバムだからな。そろそろいいか?」
「もう少し!もう少しだけ」
「……今度お前の実家に行ったら、絶対お前のアルバムも見せて貰うぞ」

諦めた様子の堂上に、郁は笑顔で頷く。

その時はまだ出会っていなかった。
その時を今共に過ごすことはできない。

けれど、残された欠片達を辿っていくだけで、まるでその場面を共に過ごせたような気がするのだから不思議だ。

残り少なくなったページをめくりながら、郁はそっと心に決めた。

子供が産まれてきたらその日からたくさん写真を撮ろう。
マメな方じゃないけれど、白いアルバムに1枚ずつ想いを添えて埋めて行こう。

いつか、たくさんの時間が流れた後に、それはきっと素晴らしい輝きを放つ。
この子が大切な人と肩寄せ合ってアルバムを眺めるだろうその時に。


愛しい貴方との日々を、ちいさな時の欠片に変えて。

真っ白なアルバムに溢れるほど刻んで行こう――。



fin.







と言うわけである日ふと浮かんで書きかけだったものに手を加えたのですが。
うーん。まとまりが微妙?

きっと堂上家では郁ちゃんが山ほど写真を撮るものの印刷とかしてなくて、堂上さんがなんだかんだ言いながら几帳面にアルバムに張っていくのではないかと!!(笑)

写真を撮られると固くなるらしいどじょさんだけれど、きっと子供と一緒の時は頬筋ゆるみまくりの凄いのがとれそうダ!
小牧さん辺りにうっかりみられて「長い付き合いだけど、堂上のそんな顔初めて見たよ」とからかわれるに違いない!
「お前だっていずれそうなる」と断言する開き直り堂上さん希望!ww


ちなみにたね家では旦那がちょいちょい写真を撮るものの印刷される事は滅多になく(^^;;
将来子供が僕のアルバムは?と聞くようになるまでには印刷しないと、なんて考えているダメっぷりです。

不思議な事に実家では坊ちゃんアルバムが制作されているので最悪おじいちゃん家にあると誤魔化そうという(ええ?!)

と言うわけで?今日はこの辺りで。

今年も一年、皆様にとって素晴らしい一年となりますように。


PS
たまたま偶然25日に旦那が休みを取っていてBD発売記念イベントに参加できる事になりました(><)
坊ちゃんがやってきてから夜のお出かけは初めてなのでドキドキしますが、当日参加される方がいらっしゃいましたら同じ空気吸わせて頂きます~~~~。
13:28 図書館SS(堂郁)

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