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甘い束縛 後編

2008/07/29
おはようございます!

火曜日ですね。皆さん夏バテやら夏風邪やら大丈夫ですか?
私は多少食欲不振ですが元気です!

今日はユンケルも飲んだゾ!!
今日も全員頑張るゾ!


昨日、呟きはスルーダゾ!って言ったのにコメントくださった優しい方々。
有難うございます。

君たちの事は決して忘れない!

なーんて。お返事は今夜☆な!


今日は後編をお送りします。

堂郁 年齢フリー 恋人設定 テーマは堂上教官の嫉妬!嫉妬!嫉妬!


え?!コレで終わり!?と驚かれないで下さいね?



その夜、部屋でため息をついていると柴崎にジロリと睨まれた。

「ちょっと!さっきからなんなの」
「え?なにが?」
「え?なにが?じゃないわよ!ため息ついて、携帯見て。ため息ついて」

一体今度は何したのよ!と睨まれて、郁が何もしてない!と
言ってから、多分と小さく付け足した。

今度は柴崎がため息をつくと、読んでいた雑誌を閉じた。

「で?なんなのよ」
「んー。なんかねー。教官がさ」

と柴崎に一昨日からの堂上の様子を話した。

柴崎はこちらをじっと見ながら話を聞いている。
そしてその綺麗な顔の眉根が次第に寄って行く。

というわけなんだけど。なんだと思う~?

と郁は机に突っ伏した。

「あんたねぇ・・・。ほんとに解らないの?」
「え?じゃあ柴崎わかるの!?」
「正解かはわからないけど多分ね」
「ウソ!話ちょっと聞いただけで?」
「その場に思い切り居合わせてる本人が気づかないのが私としては『ウソ!』だわ」

郁はがばりと身体を起こすと両手を合わせるようにして
柴崎をチラリと見た。

「ちなみに、外泊断ったから怒ったんだと思う?」
「・・・外泊しなかった事自体に怒ってる訳じゃないと思うわ」

という事はしたくてしたくてたまらなかったというのは
柴崎の見解では違うという事なのだろう。

ますます解らない。頭を抱えて唸っていると女神のような
甘やかな声が頭上から聞こえた。


「昼の外飯一回でヒント」

どう?と極上の笑みを浮かべた女神もとい柴崎がこちらを見ている。

「ヒントでそれなの?高くない?」
「高くない。あんたでもわかる親切ヒントだから」

うーと悩んでいると、別にいつまでも教官と悶々としてたいなら
私は別に構わないわよ。と柴崎は再び雑誌に手を伸ばした。

「解った!乗る!だからヒント!!」

柴崎はその言葉にニコリと笑った。
まさに見惚れる笑顔だ。

「じゃあ、ヒント。今回のあんたを堂上教官に置き換えて」
「置き換えて?」
「手塚を私に置き換えてみて」
「はあ?手塚を柴崎に????」
「だから、教官とあんたがチューしようとしていたら?」
「えっと、置き換えだから柴崎からあたしに電話?」
「バカ!この場合は教官があんたの立場なんだから、教官に私から電話」

あ、そっかーと郁は頷きながら
でも、柴崎から教官に用事なんてあるの?

と小首を傾げる。

柴崎はドンと机を拳で叩いた。

「そういう細かい設定はいいの!いいからドンドンイメージ進めて!」

そういわれて頭の中で想像を広げる。
こういうのは得意だ。

教官に柴崎から電話・・・
キスが中断して、後でなって約束してる。

んで、あたしが教官なんだから今夜泊まらないか?って言うんだよね。

でもなんで急に泊まり?

別にしたくてたまらないは違ってるみたいだし・・。
ってそれはとりあえず置いといて。


そしたら断られるんだ。柴崎と約束があるからって。

アレ?なんか今嫌じゃなかなった???

で、帰るかってもう一回確かめるんだよね。

そしたら柴崎と約束があるから帰るって・・教官が・・・・・。


想像を進めるうちに郁は血の気が引いていくのを感じた。

そんで、今日。

教官が端末操作でトラブルとかありえないけど
教官でもそういうのは当然あったんだろうなぁ。
すぐに覚えちゃうんだろうけど・・・。

笠原、すまん教えてくれないか。
なんて言われたら・・それいいなぁ。
一回くらいそういうの。

あ、違う違う。今はそれは置いといて・・・・・

ありえたとして、柴崎に助けを求める。

一応同期設定だから変だけど仕方ないよね。

で、柴崎が画面を覗き込んで・・・

後ろから・・・・・。


「ヤダ!」

と思わず叫んで柴崎を見るとニヤリと笑っている。

「解った?」
「な・・・なんとなく?????」
「教官も若いわねぇ」
「えーー?でもウソ。そうなのかなあ?公私混同しないってあんなに
 気をつけてるんだよー?」
「なーんかあったんじゃないの~?」

 何か・・・。それは、堂上が手塚を意識する様な?
 首を傾げていると、柴崎が面白そうに笑っていた。

「大事にしている彼女が?
 同僚とはいえ男と後で会おうねって約束してるのよー?」
「でも・・手塚だよ?」
「手塚でも。アレだっていちお男だし?」
「いちおってそれはちょっとアレだけどさ」
「しかも、外泊誘って他の男との約束理由に断れるのよー?
 いやー。なかなかあんたもやるわねぇ」

あの堅物教官をそこまで追い込むなんてね。
と柴崎が笑う。

「・・・じゃあ教官が急に泊まるって言い出したのも・・」
「十中八九、あんたに手塚から電話が来たからに間違いないわね」

という事は、手塚が散々な目に合っているのも全て
自分のせい・・という事になる。

「でも、本借りるっていう理由もちゃんと話したのに・・」
「バカねぇ。どんな理由でも、可愛くて大事な彼女が他の男と約束とかするのは
 業腹なんでしょうよ」

「それだけあんたが大事って事。
 解ったらちょっとは教官の気持ちも察して上げなさーい」

話は終わったとばかりに柴崎は再び雑誌を開く。



柴崎は雑誌を見つめながら、オマケと言わんばかりに
今頃、小牧教官に絞られてるんじゃない?と苦笑した。



郁はチラリと時計を見る。

まだ門限までは30分以上ある。

携帯をもって慌てて堂上の番号を呼び出して通話を押した。


しばらくのコール音の後、はいと低い声で堂上の応答があった。

その声の低さに思わず怯む。

しかしここで怯んでいては、この件が終わらない気がして勇気を振り絞った。

「教官。お話があるんですが、すぐに出てこれませんか?」
「今か?」
「今すぐです」

しばらくの沈黙の後、わかった共有スペースにいる。と告げて電話が切れた。

郁は慌てて、鏡で髪型を整えて、部屋を飛び出した。

後ろから、柴崎の消灯までに戻るのよーという声が聞こえた。


************************************************************************

共有スペースに俯きがちに座る堂上を見つけて駆け寄る。

「すみません。急に」
「いい。なんだ?」

その顔は心なしか元気がない。

やはり柴崎の言うとおり、小牧あたりに何か言われたのだろうか。

「ちょっとだけ外でませんか?」

堂上は訝しげな顔をした後頷いた。

二人で連れ立って歩く。

そして、いつもの建物の陰についた。

「あの・・教官」

郁はじっと堂上の瞳を見つめる。

堂上もじっとこちらを見返している。

「あたし・・・教官に嫌な思いをさせましたよね?」

散々言葉に迷って、こんな言葉しか出なかった。

嫉妬してるんですか?なんて聞けない。

堂上は軽く目を見開いた後、どういう意味だと聞いた。

「あたし、考えなしで・・さっき柴崎と話してて
 あたしと手塚を教官と柴崎に置き換えて考えれば解るって言われて考えたんです」

堂上は黙って話を聞いていた。
郁はそれを確認して話を続ける。

「そしたら・・ちょっと嫌でした。あたしといるのに柴崎と約束してる教官とか
 仕事は・・仕方ないかもしれないけど、くっついて操作教わったりとか・・」

そういって俯くと、ハァと盛大なため息が聞こえ
頭の上にポンと掌が乗った。

「お前が悪い訳じゃない。俺の中の問題だ」
「でも!」
「特に業務の事は、同期同士でフォローさせるというシステムを作ったのは
 そもそも俺だ。だからアレは当然の事だ」
「でも教官怒ってたじゃないですか」
「だから、俺の中の問題だといってるだろう。さっき小牧にもネチネチやられた所だ」
「やっぱり・・・」

と呟くと堂上が眉間に皺を寄せ、なんだやっぱりってと尋ねる。

「柴崎が、教官らしくない公私混同したんだったら今頃小牧教官に怒られてるんじゃないかって」

堂上は額に手をあてて、柴崎のヤツはどこまでお見通しなんだ。
と呟く。

「柴崎ですから・・・」
「全くだ。お前のバックに柴崎がいる限りこっちがダダ漏れで溜まったもんじゃないな」

と堂上が苦笑した。苦笑とはいえ笑顔には違いない。
あの日から初めて見た笑顔で、ホッっとした。


そして、良かったと満足しそうになってハッっと
本を貸したせいで酷い目に合わされていた手塚を思い出す。

「あたしのせいで・・・手塚にも悪いことしちゃった」
「お前のせいじゃない。手塚には俺から後で謝罪する」
「でも!」
「確かに公私混同をした。それについては反省している。
 そして、この際だから全部言うが嫉妬もした」

その言葉に郁は目を見開いた。


嫉妬をした。

堂上はそう言った。


「・・嫉妬・・ですか?」

堂上は情けないことを聞き返すな!

と怒鳴った。

郁が思わず笑うと堂上が怪訝な顔をした。
「今笑う所じゃないだろう」
「嬉しくて」
「何がだ」
「教官が・・手塚に嫉妬してくれるくらいはあたしの事・・好きでいてくれるって事がです」

と郁は頬を染めて笑う。

堂上はバツが悪そうな顔をしながら、好きで付き合ってる恋人が
他の男と仲良くしてれば嫉妬くらいするだろう。

と吐き捨てた。

「手塚ですよ?」
「手塚でもだ」

余裕のない堂上の様子が可愛らしくて郁は思わず軽く声を上げて笑った。
堂上に笑うなと睨まれてますます可笑しくなる。

「教官・・・あたし。教官のことが大好きです。手塚じゃないです」

そういうと堂上の手が伸びてきて抱き寄せられた。

「当たり前だ」
「当たり前ですか?」
「・・・。ウソだ」

その言葉にクスクスと郁が笑う。

「当たり前なんて全然思えない。いつも誰かが横から連れて行くんじゃないかって
 不安になる。お前を誰にも取られたくない。いい年をして自分が情けなくて嫌になる」
「・・情けなくないです。情けない所を思わず見せちゃうくらい教官に余裕がないっていうのも嬉しいです。それに・・」

と郁は堂上の頬に口付けてから顔を離す。

「あたしも教官を誰にも取られたくなくて必死ですから。柴崎にも嫉妬しますよ」


その言葉に堂上が苦笑した。

「柴崎は・・ありえないだろう」
「あれだけの美人をありえないとか言ってると、柴崎ファンから袋叩きですよ」

若い奴らのやっかみはそりゃ恐ろしいからな。
と堂上が笑った。

郁も一緒に笑う。


人を好きになるって不思議だ。

こんなに楽しくて嬉しくて幸せなのに。
その裏側にこんなに暗くて切ない感情が隠れてるんだ。


束縛がこんなに嬉しいなんて思ったこともなかった。


親に束縛されていたときは辛くて悲しくて、抜け出したくて必死にもがいた。

それなのにこの甘い束縛には、もっと自分を絡め取って欲しくて堪らない。

「教官。もっと束縛していいですよ?」
「そんな事言って、後でやっぱり嫌だはナシだからな」


堂上と唇を合わせるとほんのりとビールの味がした。

その苦みが堂上の苦しさを現している様な気がして
郁は苦味を舐め取るようにぎこちなく舌先を動かした。






という事で、テーマは教官の嫉妬
サブテーマは手塚君の災難


公私混同しないでしょ!教官は!!!
というイターイコメント有難うございます!

うん。やっぱり?思いつつ。
崩壊設定で走り抜けました(苦笑)


こんな終わりナシでしょと、言わないで下さいね~☆
07:09 図書館SS(堂郁)

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