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寄贈品:終わりよければすべて良し 後編

2011/04/01
お疲れ様です!

今朝に引き続きまして、後編お届けいたします★


木葉 様ありがとうございます!!


と言うわけで早速その後の堂上さんをウォッチウォッチ!


堂郁 年齢フリー 恋人 テーマ:4月1日







業務が始まると同時に、嘘の応酬はパタリと止んだ。
いくらイベント好きの図書特殊部隊とはいえ、仕事にまでエイプリルフールを持ちこむ事は基本無い。
その信念は素晴らしいのだが、だったらもう少し大人になってくれと思わなくもない。
今朝、散々からかわれた堂上は苦虫を噛みながらも、淡々と仕事をこなしていった。

そして、昼休み。
食堂で適当に昼食を済ませた、堂上に郁が声をかけてきた。
「あの…朝、言ってた。話なんですけど」
「ああ、そうだったな。なんの件だ?」
「ええっと、場所変えてもいいですか?誰もいない所がいいです」

人前で言いにくい内容っていうのはなんだと思いながらも、郁の希望を汲んで小会議室を使うことに決めた。

昼食時だったので、事前申請が無くても会議室はガラガラだ。
向かい合うように椅子に座ると、郁は「えっと…」と言いにくそうに視線を泳がせた。

「何した」
「何もしてないです。あたしが堂上教官に話があるって言ったら、どうしてそうなるんですか」
「確率の問題だ」
郁が言いにくそうな相談だとしたら、それは業務に直結してしまう。
しかし、朝の様子だと仕事の話ではないとは思ったが、場を和ますために言ってみただけだ。
郁は、頬を膨らませながらも笑顔を浮かべる。
おかげで肩の力が抜けたのか、思い切ったように郁は話出した。

「明日、公休ですよね…?」
「そうだな」
「仕事、終わって…時間空いてますか?」
郁からの誘いの言葉に、堂上は少しだけ驚く。
いつもこういった誘いは堂上からしていたが、郁が積極的になったのは良い傾向だ。

「空いてる」
「良かった。柴崎にお勧めのレストラン教えてもらって、教官と行きたいと思ってたんです」
嬉しそうに笑う郁に、堂上も思わず笑みを浮かべる。

「レストランでご飯食べたら、その後…あたしも食べて下さいね?」

耳を疑うような郁のセリフに、堂上は言葉を失う。
あたしも食べて下さいね?とはどういう意味だろうか。
堂上の導き出せる答えはひとつしかない。が、それを郁が言うとは思い難い――。

真っ赤な顔で俯いている郁の様子は、意味が解って言っているとも取れる。
堂上の思った通りの意味ならば嬉しい事この上ない。が、違っていれば恥さらしもいいところだろう。
さて、どう答えればいいものかと考えていた堂上に、郁から消え入りそうな言葉が追加された。

「…です」
「何だって?」
「だから――うそ…です」
「…は?」

【嘘】という言葉に、堂上は怪訝な顔つきになる事を止められなかった。
朝から嫌と言うほどやられた嘘の連発に、まさか郁までが加担するとは思っていなかったので、衝撃は先輩達からの一連の嫌がらせの比ではない。
拳骨の一発でも見舞ってやろうかと拳を握った堂上に、郁が意味不明の言葉を叫んだ。
「柴崎のバカ、全然喜んでくれなかったじゃん!」 と。

意味不明に加えて、半泣きだ。戸惑うなという方が無理だろう。
「なんでお前が泣くんだ、泣きたいのはこっちだろう――騙されたのは俺なんだから」
まさかの郁から手の込んだ騙し打ちだ。今夜はビールだけでは足りないかもしれないとアルコール残数を考えていた堂上に郁が不思議そうに首を傾げた。
「教官が騙されたって、え?なんで?騙されたのはあたしですよね?」
「……意味が解らん。今、お前が俺を騙しただろう?」
「あたしは、今朝――その、柴崎が。そう言ったら絶対、堂上教官が喜ぶからって言われて。良く解んなかったんですけど、教官はなんだか今日の朝から疲れてるみたいだったし。喜んで元気出たら嬉しいな、とか思って」

そう言えば今日ってエイプリルフールなんですよね?思いっきり騙されました。冗談なんで忘れて下さいと前言撤回を始めた郁に堂上は思い切り噴き出した。

「きょ、教官?」
驚いている郁の頭をかき混ぜながら、堂上はなんとか笑いを押さえ込んだ。
一瞬でも郁が先輩達に丸め込まれて加担した等と考えてしまった事を後悔する。
「悪かった」
「へ?な、何がですか?」
「お前がひっかけに来たのかと思って、返事に迷った」
「それっていうのは、ええっと――」
「正直、嬉しかった」

郁が自分から、積極的になってくれるなら。
それを嬉しいと思わないなんて、嘘だ。

「……本当、ですか?」と不安そうな顔で見つめられて堂上は笑顔で頷いた。
「あぁ、本当だ」
「なら、良かったです」
郁のほっとした笑顔に、堂上はイタズラ心をくすぐられる。

「今晩、郁を食べさせてくれるんだろ?」
「え…っと?ちなみにそれ、どういう意味なんですか?」
その問いで、やはり郁が自らの言っている言葉の意味を理解していなかったと解る。
説明したものかどうか迷ったものの、やめたのは下心ゆえだ。内容を理解していなかったとはいえせっかく郁が自分から誘ってくれたのだから、ここでネタを明かしては勿体なさすぎる。

「それは、今晩教えてやる。忘れずに外泊、出しとけよ」
「ここだと説明できないんですか?」
「まあ、そうだな」
もうすぐ昼休みも終わるしなと付け加えると郁が時計に視線を移してから慌てて立ち上がった。
「うわ、もうこんな時間。えと、外泊はあとで出しておきます!」
しっかりと頷く郁に、堂上は満面の笑みで頭を撫でた。

「良い子だ」
「…?」
そんなに褒めて貰うような事ですか?と不思議がる郁の頭を撫でながら今晩が楽しみだと堂上は呟いた。

「えーっと。自分から言い出しておいてなんですが、あんまり美味しくないかもしれないし……期待は少なめで」
郁は、おそらく料理のことを言っているのだろう。
しかし、堂上には別の意味にしか聞こえない。
「大丈夫だ。美味いに決まってるからな」

郁を食べて美味しくないわけがない、という意味を含ませたけれど郁にそれが伝わる訳もない。堂上の意図を知らない郁は少し考えた後に「そっか、柴崎のお勧めだから美味しいに決まってますよね」と自己完結して笑った。

言われてみれば確かに、柴崎の勧めならば味の方はそれなりだろう。恐らく、値段も。
「楽しみにしてる」と告げると郁もまた満面の笑みで「あたしもです」と頬を紅潮させた。

一日の始まりからして散々ではあったけれど、こういうご褒美が来るのであればエイプリルフールも悪くなかったと言えるだろう。

無邪気にご馳走とはしゃぎながらも事務室へ急ぐ郁の背中を追いかけながら堂上は口元を緩めた。

真実を知った郁がどんな顔を見せてくれるのか。
それが、楽しみで仕方なかった。


Fin.







真実を知った時、郁ちゃんは真っ赤になって布団にもぐるに違いありませんネ。
そして、堂上さんはそれはそれは楽しそうに郁ちゃんを追いかけて布団にもぐりこむのだろう。

「じゃあデザートを美味しく頂くとするか」
「いやっ。それはあの!」
「待ったなしだ」
「やっ――」

なーんてな。めくるめく大人の世界へレッツラドン★

漫画だと
大喜びの堂上さんに襲われながら、「しーばーさーきーーーーーぃ!」と心の中で絶叫する郁ちゃんのコマ。
斜め上あたりの小さな吹き出しの中で「勉強になったでしょ」と言いながら戦利品を吟味する柴崎が目に浮かんできますネ。

もちろんお泊りから戻ったら、部屋に駆け込みですね!
「やってくれるじゃない!」
「別に嫌なわけじゃないんだし、いいじゃない」
「そうだけどっ。そうじゃなくて!」
「結果オーライ♪あんたも食べていいわよー?」

なんてナ!

あー妄想だけでおかわりドンドン!


木葉様!ありがとうございました~~~~~~~。
皆さんにもきっと美味しく食べて頂けたと思いまする♪

12:00 寄贈品

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