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Valentine day Panic! 中編

2011/02/12
おはようございますー。

土曜日ですね!昨日はこちらも雪がばらばらと落ちてきました。
屋根やら通行のないところは積もりましたが、道路は無事そうでホッと一息。
皆様のお住まいはいかがだったでしょう?お足もと気を付けてくださいませね!

今日は、なななーんと。
はるばる西の方からこの雪の中ななこな様がやってくる!というわけでちょっと新宿まで繰り出したいと思います★
大迷惑1000%必死!前野さんにバレンタインデー的プレゼントを送っちゃおう!がメインテーマだったりします(なんだそれは!)

しかも、我が家に初めてお泊りのお客様が!
猫毛にまみれても大丈夫という寛大なお言葉に調子ぶっこいで旦那を追い出しななこな様とsweetな夜を過ごしちゃおう大計画。でもお客様用寝床がないのでベッドに寝てもらうしかないんですけど(オイ)

気分は初めて彼女とお泊りデートにこぎつけた堂上さん的な心境で♪

「寒くないか? もっと何か食うか?」
「大丈夫ですよ。こうしてればあったかいです」
「郁……」


なんつって。

ウハー!(BAKA!)

リアルには猫でも抱っこしてもらうしかないですが、我が家の貧相な暖房セットで風邪をひかせてしまわないか心配です。

神様、気温プラ5度くらいをお恵みくだされー。ナムー(違う?)


さて本日は、皆様の予想を激しく激しく裏切って!(ええ?!)
中編お届けいたします★


ほいでは郁ちゃんと堂上さんの様子見に行ってきましょうかネ!お足もと注意、ですよ(微笑)

堂郁 部下上官期間 年齢フリー テーマ:らしいバレンタインデー







2/14 バレンタインデー当日。


郁は手に提げてきた紙袋の中身を確認した。
箱に入れてラッピングをしたのはひとつだけ。行き場の無いそれも一応紙袋に入ってはいる。
後は小さな包み紙でラッピングした一粒チョコが山ほど。

特殊部隊事務室用の義理チョコである。

今年は先輩から頼まれて参加だったので、特別配慮という名目で多目に作らせてくれたのだ。


「おはようございますー」
「おう、笠原!おはよう」

丁度、入口で一緒になった先輩と挨拶を交わし、郁はまっすぐ給湯コーナーへ向かった。
もらいものの菓子などを置くコーナーがあるのだ。

毎年チョコはここに山盛りにして自由に取ってもらう。
たくさん作ったので堂上にも一粒くらいは渡るだろう。

箱だけを抜き取って、紙袋をそこに置くと待ってましたとばかりに先輩隊員たちが群がってきた。

「お、今年はなんか手が込んでそうだな」
「手作りです」
「笠原の手作りか?!大丈夫か!?」

全員一気に食ったらヤバくねぇかとからかいが飛びつつも、順調にチョコが袋から消えていく。
この調子なら、堂上の手にもそれとなく渡るだろうとホッとしたのも束の間。
いつもならとっくに出勤しているはずの堂上の姿がない。

既にひと包みを手に自席についている小牧にそれとなく訊ねると、小牧がああと言わんばかりに行動予定表を指さした。

「堂上、隣の部屋の奴がインフルだったらしくて念のため通院してから出勤だって」
「……あ、そうなんですか」
「堂上に取って置かなくていいの?コレ」

ニコリと笑う小牧が摘みあげたのは、義理用一粒チョコの包みだ。
渡りに船とばかりに、じゃあと給湯コーナーに戻ってみたものの――

「うそ、もうなくなった?」

既にからっぽ状態だ。

いつもなら、色気がないだなんだと文句ばかり言う先輩隊員たちが一様に満足気な顔で郁の肩を叩いて行く。
結局手元に残ったのは、箱に詰めた一人分のみ。

けれど、義理だからと言ってそれとなく渡すには気合が入りすぎのチョコレート。

悩んだ末に自分の鞄にそれを突っ込んで郁は自席についた。


***


バレンタインデーなのに残業。
もちろんバレンタインどころか、クリスマスも年末年始も関係ない仕事なのだから当然と言えば当然だ。

午前中遅れてきた事もあって、仕事の押した堂上といつも通り日報に手間取って遅くなった郁。
そして、夜勤を担当している他班の先輩達以外あらかた退勤してしまった事務室はすっかり静まり返っている。

堂上に遅くなりましたと提出した日報をなんとか受け取ってもらえたので今日はこれで終了だ。
カバンの中に放り込んだままのチョコレートの包みを出すか出さないか迷った末にやめたのは、くだらない意地でしかない。

「それじゃあ、あの――お先に」
「笠原、少しだけ時間あったら最後に手伝ってもらっていいか」

資料を抱えた堂上に呼びとめられて郁は反射的に資料を半分受け取った。
二人で分ければ少ないものの一人で運ぶとなるとなかなかの分量だ。

「この資料、戻したらそのまままっすぐ帰っていい」
「あ、ハイ」

なら、と置きかけた鞄も持って郁は堂上の後に続いた。

事務室を出ると、夜間節電で廊下はかなり薄暗い上に暖房も切られているのでとても寒い。
「さむっ」
「悪いな、付き合わせて」
「いえっ。どうせ帰る所だし」
「冷えると思ったら、雪か」

堂上の視線の先には、少しだけ曇った窓ガラス。
そしてその向こうには白い花びらのごとき雪がふわりと舞っている。

「うそっ。ほんとだ!」

思わず窓ガラスに駆け寄ると堂上が、声を殺して笑うのが聞こえた。
「なんで笑うんですか」
「お前が歌に出てくる犬みたいだったから、だな」
「歌って、もしかして犬が喜んで庭を駆け回るアレですか?」
「ここが二階じゃなきゃ間違いなくお前、飛び出しただろう」

確かに、ここが一階でドアがあれば飛び出していただろう。
そのくらい、久しぶりに見る雪に興奮している。

「飛び出すのは資料室に行ってからにしてくれよ」
「はぁーい」

促されて、再び堂上の隣に並んで廊下を歩く。
人がいない廊下では、やけに靴音が響く。

「教官」
「ん?」
「今日――何の日か」

知ってますか?と聞こうとして郁は途中で言葉を切った。
堂上がバレンタインだと知っていたとしたら、自分がどうするつもりなのか、どうしたいのか解らなかったから。

「何でもないですっ。今日は寒いですね」
「雪が降るくらいだからな。なんなんだお前は」

意味が解らないと言わんばかりの堂上は、チョコレートをいくつもらったのだろう。
それとなく聞いたら教えてもらえるだろうかと考えて、すぐにそれを打ち消す。

そんな事を聞く理由がないから。

結局それ以上何も言えないまま、郁は目的地の資料室に到着した。
堂上が空いている手でドアノブを回して中に入る。照明のスイッチは入って少し左側に歩いたところにあるのは周知の事柄だ。
堂上もまっすぐスイッチのある方向へと歩き出したので郁もそれに続いた。

背後で金属製のドアが静かに閉まった瞬間、前方から「なんだっ?!」という堂上の叫びと重い物が床に落ちる音が響いた。

「教官?!どうしたんですか!?」
「笠原、そこで止まれ!」
「へっ?!」

止まれ、と言われた瞬間左足のスネに固いものが当たった。
痛いと思った時にはもうバランスが崩れていて、手に持っていた荷物全てが見事に宙を舞った。

「うわっ!」
「笠原?!」

思い切り前につんのめって倒れたけれど、固い床の感触の代わりに温かい腕に捉われる。

真っ暗で足元が見にくいとはいえ、小さな排煙用の窓から入り込む僅かな明かりがあるので目の前にあるものくらいはしっかりと見えた。

目の前にある、堂上の顔がしっかりと――。







というわけで、渡せないよーう。ハウーという状況に陥った郁ちゃんと堂上さん。
資料で――まさかの!バレンタインデー初エッチ!というわけはありませんが(微笑)

堂上さんの脳内劇場ならば、笠原――大丈夫か?となって、ハイと答える郁ちゃんに。おまえはすぐ嘘つくから一応確認だとか言いながら、明らかにぶつけてない場所までなでまわして、最後にチューとかしてみるといい。

「きょうかん?!」と驚く郁ちゃんに「この反応ならけがはなさそうだな」とか意味のわからない事を堂々と言ってくれる事を期待する★

いやもちろんそんなことにはならないですけどもネ。

たぶん皆が郁手作り一粒チョコをもらったことを知って、なんで俺の分はないんだ。おれが一番面倒見てるだろうがとふてくされて小牧さんに笑われたに違いない。
譲ろうか?と言われて、変な意地で別にいい。とか言っちゃって。

他の男からお情けで譲られたもんなんて!!とか思ってくれてたらいいのにぃ。

もしかしたら後から――とか期待してたけどそんな気配もないまま郁ちゃんが帰っちゃうからあわてて「チャンスを作ってやろう」的な(もうキャラが違ってる!超、上から男に!!!(爆笑))

さてリボンをかけ~て♪の郁ちゃん、どうするかな。

後編までダッシュダッシュー。

渡り廊下はないけど。廊下走りなら郁ちゃんお手のもんさ!

皆、次回はスニーカーはいてこいよ!(微笑)
07:00 図書館SS(堂郁)

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