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も・し・も =エピソード13= 5

2010/12/09
おはようございます。

木曜日ですね!一週間が物凄い早さで過ぎて行きます。

先日一人で弁当を広げていた時、うっかりテレビを眺めていたら、膝にダバーーーーと味噌汁をこぼしたたねです。
あっついし、冷えたら冷たいしで酷い目?にあいましたというか自分で勝手にやったんですが(笑)

堂上さんと郁ちゃんならば

堂上「笠原!」
郁「へ?うわっアッツイ!」
堂上「なにボケっとしてんだお前は!」
郁「ついテレビみちゃって。うわっどうしよう!制服!」
堂上「アホウ!服じゃなくてヤケドの心配をしろ!」


なんつって。
勢い余って、郁ちゃんの制服キュロットをベロンとめくって、真っ赤になった郁ちゃんが硬直していたら小牧さんに「そういうのは人目のない所でやったほうがいいよ」と笑われるといい。

そしてパニクッた郁ちゃんが暴れて、残っていた味噌汁がしゃがみこんでいた堂上さんの頭上にダパーと降り注ぐ★責任とって一緒にシャワー浴びてもらわないとな(笑顔)

シャワーでふと妄想。
シャワー室のカギが壊れているから直してもらうにはどこに頼んだらいいですかね?
なんていう会話になって、鍵の壊れている様子を堂上さんと郁ちゃんが一緒に確認しに特殊部隊専用女子シャワー室に行ったら、二人でうっかり閉じ込められてでられなくなっちゃう、なんてどうかしらと考えだしたら爆走でした。

水だけはたくさんあるから、とりあえずは安心ですね。
あ、喉乾いちゃったからちょっと飲んじゃおうかな、とか言っちゃってうっかり頭からシャワーを浴びて郁ちゃんずぶぬれ、どうする堂上?!的な。ウハー!

助け出されたいけどその心中は複雑だろう!(微笑)


とまあ妄想の爆走はここまでとして、下でも堂上爆走!



堂郁 年齢フリー 恋人設定 テーマ:もしも、別1失業おじさん事件で郁ちゃんが失言していたら






追いかけようとした堂上の腕を捉えたのは佐々木だ。

全力で振り払ったはずなのに、それはびくともしない。

「離して下さい!」
「心配すんな。こっから向こうに走って行って一息つける所なんてあの公園しかねぇよ」

確かに郁の性格ならば公園にかけ込んでそのまま頭を整理するという行動をしそうだ。
そんな所までを計算して佐々木はあえてこんな所に呼びだしたのだろうか。

「どういう、つもりですか」
「なにがだ?」
「笠原は……郁は――俺の女です」

自分よりも10cmは背の高い佐々木を上目遣いに睨みあげる。
佐々木はと言えば、特にいつもと変わない笑顔で胸倉を掴みにかかった堂上の腕をかわした。

「お前の女だった、じゃねぇのか?」
「意味が解りません」
「笠原、泣いてたぞ。お前に嫌われた。言う事聞かなかったから呆れられたとかってね」
「そんな訳!」
「ないよなぁ。俺も、本人に確かめる前に決めつけるのはどう?とは言ってみたけどな。普段男より男らしいくせに、ああいう所は笠原も相応に女だよな」


堂上以外にも男なんていくらでもいるのになあ?と佐々木に笑われて、堂上は奥歯を噛みしめた。

そんな事は言われなくても解ってる。

自分以外に自分よりもいい男がいくらでもいる事も、その中に郁を幸せにする事ができる男だってきっといるだろう。
それでも、郁を幸せにする役は他の誰にも譲るつもりはない。

「スゲー顔」
「すみませんが、別れるつもりはありません。あいつを渡す訳にはいかない」
「でも笠原の気持ちが離れたら?それって迷惑なだけじゃねぇの?仕事でちょっと抱きつかれただけでそんな血相変える恋人じゃあ、笠原は思うように仕事ができないとか思わねぇ?俺なら解ってやれると思うよ。笠原の無茶な所とか真っ直ぐな所とか、無自覚なトコロ、とかな?」


そう、郁は無自覚だ。
自分が女だと言う事をあっさりと忘れてしまえる時がある。
促してきてはいるものの、それでも根本的な性格なのだから仕方ない部分はどうしても出てしまう。

そんな郁が好きで、ありのまま全てを受け入れたつもりだった。


一瞬言葉に詰まった瞬間、堂上の頭に軽い衝撃が来た。
それが佐々木の掌だと解るのに数秒かかった。

「とまあ、茶番はこの辺で。あんまり世話焼かすな」
「佐々木一正――?」
「まあ、なんつーか可愛い後輩のフォローもたまにはいっかーと思ったのは建前で、正直なとこ面白そうだなーなんてな」
「っ!人のゴタゴタで遊ばないでください!」
「そんなもんスキ見せたら遊ばれるなんて100も承知だろ」

ケラケラと笑う佐々木は完全にいつもの佐々木だった。

「他の男に仕事とはいえ抱きつかれりゃぁなあ?お前の気持ちはよーく解る。解るけど、お前も悪い。たまには笠原ばりに素直なとこぶつけて行け。昔のお前はそうだったろ」
「――感情に流されるなって指導したのは佐々木一正です」
「コレは仕事じゃねぇだろ。恋愛だ。感情に流されないで何ができるってんだ。真っ直ぐにぶつかってなんぼだろうが。お前も笠原も器用な方じゃねぇし、流された方がいい時ってのはあんだろ」


ホラ、行けと背中を思い切り叩かれて堂上は走りだした。

恐らく、佐々木がこうして間に入ってきたのは単なる気まぐれなんかではないだろう。
業務に差支えがない様にしていたとはいえ、その空気が周囲に全く影響を与えなかったかと言えば否、だ。

自分では冷静になってからと大人の対応の一つだと思っていたけれど、本当にそうだったのだろうか。

あの時、公私混同だと解っていても、情けない、格好悪いと思われたとしても言えば良かった。

【俺以外の男に触れられて、大したことじゃないなんて言うな!】と。


「まだまだ――だな」


恐らく郁がいる場所は解る。

まだ、今なら間に合う。

上官にここまでされて、駄目になりましたなんてそれこそどうしようもない程、情けない。


全力で、息が切れるのも、汗が噴き出すのも構わずに堂上は走った。



***


あてもなく走っていると、目の前に公園の案内が飛び込んできた。

郁は歩調を緩め、ゆっくりと振り返ってみたもののそこには期待した人物の姿はなかった。

「あたりまえ、だよね」

さっきのあの状況はどう考えても、堂上の誘いを断って他の男とデートをしていたようにしか見えなかっただろう。
単なる先輩の用事に付き合っただけという大偽名分は、佐々木の「俺と付き合ってみないか」という提案で見事に崩れ去った。
色恋ごとじゃないといういい訳がなくなったあの瞬間、堂上に申し開きできる言葉は郁の脳内にはなくなってしまったのだ。


「だからって逃げるかなぁ。逃げたって――どうせおんなじなのに」

足が動くのに任せて公園の中に足を踏み入れる。
ほんの少し歩いてから、気づいた違和感。

まだ午後を少し回ったくらいの時間なのに、人々が足早に公園から出て行こうとしているのである。
その理由は頬に当たった一粒の水滴が教えてくれた。

見上げた空には気づかないうちに濃い灰色をした雲がいくつも折り重なるように、青かった空を埋め尽くしていく。遠くの方で聞こえる地鳴りにも似た音は雷鳴だ。

一粒、郁の頬を叩いただけだった雨粒は、一気に仲間を連れて郁の上に降り注いだ。


慌てて公園から走り去る人波とは真逆に、公園の中心に向かって歩いていると、木々に囲まれた場所に小さな東屋を見つけた。
既にぐっしょり濡れているのだから今更とは思えども、このまま立ちつくしていても仕方がないので郁は東屋へと足を向けた。


人気のない状態だったのは幸なのか、不幸なのか。
とりあえず、ずぶ濡れで座っても迷惑がかからないし思い切り泣いても誰に見られる訳でもないと言う意味では丁度良い。
今、この場所なら、抑えきれない嗚咽も激しく降り注ぐ雨音が消してくれる。
溢れ出る涙も濡れた髪から滑り落ちる雨水が誤魔化してくれる。



「泣いてない。あたしは泣いてなんかない」

あたしに、泣く権利なんかない。
あたしは教官を傷つけたんだから。


バッグの中に無造作に放り込んでいた携帯は、防水仕様だ。
多少雨に振られたくらいではビクともしないものの、取り出した携帯に濡れた様子はなかった。


これで堂上にメールを一本送れば全てが終わる。

言われるのが怖いなら自分から言うしかない。


震える手で、想いの全部を注ぎこむように小さなキーをなぞる。


ごめんなさいと、ありがとうと、だいすき。

すき、すきで、すきで、だいすきで、離れたくない。

あたしには教官しかいない、教官じゃなきゃ駄目。


書いては消し、書いては消しても指から打ち込む無機質な文字ですらも堂上との別れに必死で抵抗する。


「教官――。堂上教官」

叫びながら携帯をきつく握りしめて、郁は俯いた。

溢れ出る涙が、嗚咽が、止まらない。

苦しくて、喉が熱い。


「堂上、教官」




「なんだ」

頭上から降ってきた声に郁は勢い良く顔を上げると息を切らせた堂上が、頭からずぶ濡れでそこにいた。











次回最終回。

もう、ここまでくれば――と言う事でネ。
前回佐々木の評判がガタガタ落ちで、最低男扱いだったりもしたのですがここでちょっと株が上がってくれるといいな(笑)

多分、誰が構うかクジできめていたやもしれませんね(オイ)

しょっぱさを流す雨の中。次回最終回までどうぞお付き合いくださいませませ。
07:00 図書館SS(堂郁)

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