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この手を離さない 中編

2010/11/25
おっはようーーございます!

昨日熱すぎる活動録にどん引きされたたねです(笑)
後一日頑張ったらお休みですね!皆様いかがお過ごしでしょうか?

毎日毎日、アホなたねにお付き合いをありがとうございます。

昇進試験の方も締め切りは明日と言うことで、たくさんの受験者にご参加頂いております。
たくさんの隊員の皆さんにお会いできて、嬉しい限りです!
もしまだだけど参加したい!と言う方はお早目にどうぞ★

ここでいつもならば爽やかに、昨日の妄トレ成果を披露?したい所なのですがなんだろう、よくわからないけれどテンションが急下降。
堂上さんと郁ちゃんが揃って脳内から出張してしまったようです。(帰って、くるよね?ドキドキ)

と言う訳で、本日は珍しくも静かに、爽やかに朝らしくSSのみお届けいたします。

皆様、今日も一日頑張ってまいりましょう!!

テンションあーがーーれーーーー!!ふにゅぅーーーー(力を入れてみた(笑))



小毬 恋人 年齢フリー テーマ:毬江二十歳の誕生日







今日の為に一ヶ月前に予約をしたのは個室のあるフレンチレストランだった。

「ここだよ」

入口からしてそれなりの雰囲気を漂わせている店に圧倒されたのか、毬江が困った様に立ちすくむ。

『高そう』
「今日はお祝いだからね。気に入らない?」
『凄く素敵。でも、こういう所初めてで』

携帯の画面を向けながら不安そうな顔をする毬江の頭をそっと撫でる。

「大丈夫。毬江ちゃんは美味しく食べてくれればいいから」
何も心配いらないと付け足して、小牧は毬江の手を引いた。

店に入り、名前を告げると、案内されたのは一番奥にある扉。
その扉の向こうには二人用にセッティングされたテーブルが用意されていた。
そして、テーブルの向こうが側は一面ガラス張りになっており、ライトアップされた中庭が望める。

ぼんやりとしていた毬江にウェイターが椅子を引いて声をかける。
気づいた毬江が真っ赤になって慌てて席についたのを確認してから小牧も腰をかけた。

「毬江ちゃん。このお店、外に声は漏れないから、普通に話して大丈夫だよ」

静かな場所でないと言葉がききとりにくいけれど静かな場所で声を出すのを避けている毬江と心行くまで食事を楽しめる様にと探し回って見つけたのが、個室のあるこの店だった。

さすがにそれなりの値段ではあるものの、それで毬江がリラックスして食事を楽しめるなら安いものである。

「びっくりした」

今日、笑い声以外に聞く初めての声に思わず口元が緩む。

「なら成功だ」
「ありがとう小牧さん」
「まだ何も始まってないよ」
小牧の言葉に毬江がかぁっと頬を染めた。それが、晩餐の始まりだった。


乾杯のドリンクはお酒に慣れていない毬江に合わせて甘酸っぱいシードル。
甘い酒はあまり好みではなかったけれど、今日だけは全て同じものにしたのだ。

「お酒初めて?」
「……それ、答えないと駄目?」

上目遣いに見上げられて、小牧は笑った。
誰だって未成年の内に一度くらいはアルコールを口にする事はある。
法律で認められていないとはいっても、一種の通過儀礼の様なものだろう。

「じゃあ質問を変えようかな。どうお酒、美味しい?」
「甘くて、飲みやすい」
「なら良かった。でも飲みすぎには注意してね。介抱してあげるって言うのもいいけど、それで誕生日終わっちゃうの嫌でしょ?」

子供扱いされたくないと言う意地なのか、何故か勢い良くシードルを飲んでいた毬江が、小牧のその言葉でピタリと止まった。


***


前菜にスープ、メインにデザート。

どれも滅多に口にしない高級品なだけに美味ではあったけれど、小牧にとっては何よりも毬江の笑顔と笑い声が最高の調味料と言えるだろう。
運ばれてくる料理の説明は、毬江の耳には聞き取りにくいらしくウェイターが下がった後に、小さな確認が入る。

嫌いなニンジンが出て来た瞬間ピタリとフォークが止まったものの、意を決したように口に運ぶ姿に思わず頬が緩んだ。
「ニンジン、えらい、えらい」
「もう大人だもん。子供扱いしないで」
「別に大人だって好き嫌いはあるでしょ?」
「小牧さんは、ないもん。いつもなんでも綺麗に食べるし」
「実は巧みに苦手なメニューが出る料理は避けてるとか、ね」

実際に好ましい、好ましくないというのはある。
けれど、食べられないというものはあまりない。

特に10も年下の恋人の前でアレは嫌い、コレは不味いというのはなかなかみせられないのは下らない男の見栄だ。
堂上あたりはその辺り、意外にも素直で平気で『何だこれは?』という顔をする。
もちろんそれで残すという訳ではないが、恋人である郁の前でもそういう見栄はあまり張らないらしい。

そういった関係も理想ではあるものの、やはり可愛い恋人の前では少しでも【大人の男】でいたいと思ってしまう。


「小牧さん!ズルイ!」
「あははは。毬江ちゃんの嫌いな物も避けるように気をつけようか?何が嫌い?ニンジンとピーマンとセロリ?」
「もうっ。子供じゃないから全部食べられるもん」
「冗談だよ。次はデザートだから。毬江ちゃんの好きなものだといいんだけど」

デザートという言葉にむくれていた毬江の顔がパッと輝いた。




「お腹いっぱい」
「それは良かった」
「こんなの初めて!友達に自慢しよーっと」
「自慢できる?洒落た演出のひとつもないのに」

正直、10も年下の女の子がどういう事をしてあげれば喜ぶのか解らなかった。
たまたま昼休みに雑誌をめくりつつ悩んでいた時に、部下である郁が語った憧れのお誕生日デートシチュエーションを参考にさせてもらったのだ。

とはいえ、それを可愛い恋人に漏らす様な無粋な真似はもちろんしない。

「こんな凄い所で食事とか、大学の友達同士とかだとなかなかないもん」
「頑張りすぎちゃうとかえってチグハグになったりするもんなぁ。頑張った感が透けると男としては恥ずかしいしね」

年齢、というよりは場馴れの問題でしかないけれど自分の未知なフィールドに恋人を案内するというのは正直かなり冒険だ。
これもまた格好悪い所を彼女に見せたくないという下らない男の見栄その2という所だろう。
こういった男の見栄というのは何十カ条にすればいいのかわらかないくらいには存在する。

もちろん性格によりけりではあるけれど――。



「あと、これ。気に入るかわかんないけど」

小牧はポケットに忍ばせていた細長い包みを、取り出し毬江の前に滑らせた。

「これ」
「誕生日のプレゼント。どういうのがいいかわかんなくて」
「開けていい?」
「どうぞ」

白い指先が金色のリボンを解き、緑色の包み紙を丁寧に開けていく。
中から現れたクリアケース。
中身は小さいながらもダイヤモンドをあしらったネックレスが入っている。

こういったアクセサリー類はベルベッドのやたら豪奢な箱に入っているものだと思い込んでいたけれど
最近はこういった可愛らしくカジュアルなプラスチックケースでプレゼントする場合も多いらしい。

変に豪奢な外装のそれよりも、その可愛らしくシンプルなケースがいかにも毬江のイメージに合っていた。


「綺麗」
「シンプルすぎるかと思ったんだけどずっと使えるようなデザインがいいかと思って」

ごめんね、気に入らなかったら今度一緒に違うのを選びに行こうと付け加えると毬江が思い切り頭を左右に振った。

「つけてみていい?」
「いいよ。つけてあげようか?」


毬江の手からネックレスを受け取り、背後に回り込む。
毬江が自らの手で髪を掻きあげると白く細い項が小牧の視界に飛び込んできた。

思わず、息をするのを忘れるほど――見惚れた。


「小牧さん?」
「あ、ああ。ごめんね」

不思議そうに声をかけて来た毬江に悟られない様、小牧は華奢なネックレスを毬江の首元に飾った。






ドキドキこまきん!
子供だと思っていた女の子の大人っぽい瞬間が垣間見えるとドキドキするよな!と言うことで小牧さんもいつでもドキドキングだ!

毬江ちゃんは毬江ちゃんで、子供扱いされたくないっていう気持ちでなんか頑張っちゃう様な気がしてならない(笑)もう子供扱いができなくて困ってる小牧さんなのにな!

お互いの心、お互い知らず★

なんというか同じような事を堂郁でもしょっちゅうしているのに漂うムードが違ってくるのはやはりキャラの違いなのですね。

郁ちゃんならちょっとつけてみていいですか?となってワクワクとつけ出したものの不器用で四苦八苦。挙句堂上さんが「ったく。貸してみろ」とか言っちゃってつけてあげて。

ああ、いいな。なんて!!言うんだろう。

小毬はこうストレーーーートな感じが書きやすいっていえば書きやすい♪
こんな小毬、次回 後編、心で語る小牧編でシメとさせて頂きます。(そんなタイトルじゃないだろう!)
07:00 図書館SS(堂郁以外)

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