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も・し・も =エピソード13= 2

2010/11/16
おはようございます。

火曜日ですねー。
朝から冷え込む日が増えてきましたね!
お布団の中でモゾモゾと芋虫になってなかなか起きられないたねです。

だんだんと町がクリスマスムードになってきているのに今年も我が家にはクリスマスらしい何かは起こらないorz

まあ結局は大体仕事ですもんね。
堂郁も例に漏れず?
まずはたんまりクリスマス妄想↓

クリスマスムードの図書館を警備しながら郁ちゃんとかがため息とかついちゃって。
「なんだ、トイレならさっさと行って来い」
「ちょ!違いますよ!デリカシーないですねっ教官」
「お前に言われたくない。というかあいにくお前に使うデリカシーなんてもんは持ち合わせてない」
「うわっサイテー。自分はクリスマスの予定しっかりだからって!」
「?クリスマスなんて仕事だろうが」
「24時間じゃないじゃないですかっ。夜は空く訳だし」
「それはまあそうだが、どうせどっかの誰かの残業に付き合って終わるだろ」
「――それって」
「お前24日は事務処理だぞ。それも年末で大量だからな」
「そ、そういえば昨日とか担当班が悲鳴を上げていた様な」
「まあ、そういうことだ。お前の悲鳴はあんなもんじゃ済まないだろうな」
「嘘ー!そんなのヤダーーー!」
「嫌もくそもあるか!下らない事考えてないで業務に集中しろ!ドアホウ!」
「鬼!!」


***


「それじゃあ、笠原さん――ごめんねお先に」
「ハイー……お疲れさまでしたって手塚あんたも!?」
「とっくに終わった。それに今日は用事がある」
「ハァ?!クリスマスに用事って、さすがモテ王子ですことっ」
「?何言ってんだお前」
「へーへー、行って下さい。あたしはここで書類と鬼とダブルデートですから」
「ほう。鬼、とはもしかして俺の事だったりするのか?」
「ぎゃ!教官!トイレじゃなかったんですか?!」
「違う!決めつけるな!」
「長いからお腹の調子でも悪いのかと思いましたよ。どこ行ってたんですか?」
「人にデリカシー云々言う前にお前自体デリカシーを辞書で引いてこい!大体どこに行くなんてなんでお前にいちいちそんな事を報告しなきゃならんのだ!勝手だろう!」
「それはそうですけどーぅ」
「進んだのか?終わったの?!」
「――若干進みましたが、終わりは果てしないですね」
「堂々と開き直るな!」
「あー。これは長引きそうだね。それじゃ堂上宜しくね」
「手塚も小牧も終わったならさっさと帰れ」
「堂上教官もさっさと帰りたくないですか?」
「上手い事言って手伝わせようったってそうはいかないぞ。俺は優しい鬼上司だからな。出来の悪い部下の出来が少しでも良くなるように協力は惜しまんぞ」
「うーーーー」

***

「お、終わった」
「ギリギリ、イブ内だったな。お疲れ」
「ケーキー、アイスー」
「……たく。コレでも食っておけ」
「え?これって」
「買い物に出たらコンビニに売ってたんでな」
「うそ、ケーキだ」
「途中でヘバるようならナシのつもりだったが、まあ最後までやりきったご褒美だ」
「うわっありがとうございます!凄い!ケーキ、甘いの食べたかったんです!」
「まて!手掴みするなっ」
「だーいじょうぶですよっ。うわ、美味しいーー格別です」
「そうか。まあクリスマスだから特別だ」
「教官の分は?」
「俺はいい。ケーキよりビールの方がいいから帰ってから飲む」
「えー?ケーキも美味しいのに、ハイ。一口どうぞ!」
「お前手掴みでしかも口つけたもんを――って今更か。どれ」

あ、あれ?なんかあたしドキドキしてる?

「まあまあだな」
「や、ややややややっぱりコンビニですからねっ」
「文句があるのか?」
「いえっぜんぜん!全く!美味しいです!最高です!」
「さっさと食え、帰るぞ」
「は、はい!」


なんつって甘酸っぱい事務室のやり取りが脳内でクルクルと。
メリクリーなんていう柴崎の声まで聞こえてくる。



しょっぱい話の前に糖度補給。
甘くなりましたか?なりましたよね?

じゃあしょっぱいのが食べたいですよね(笑顔)

はいしょっぱいのはこちら↓


堂郁 年齢フリー 恋人設定 テーマ:もしも、別1失業おじさん事件で郁ちゃんが失言していたら







「郁――」

公休日の前日。
先に仕事を上がり、堂上と目も合わせずに事務室を出た直後に背後から掛けられた声に心臓が大きく脈打った。

久しぶりのプライベートな呼び方。
振り返れば、いつも逸らされてばかりだった視線がまっすぐと郁を見据えていた。
何かの決心を湛えた瞳で――。

「は、い」
「明日、時間取れるか」
「あ――したですか?」
「何時でもいい」
「えっとあのっ、明日は用事があって朝からちょっと出掛けるので」

嘘だった。
用事なんてない。ないけれど堂上と会う事はすなわち、終わりを告げられる事としかもう思えない。
現に誘う堂上の表情は硬く、その瞳は何かの決心を漂わせているのだ。


「そうか。なら夜はどうだ。そこまで時間は取らせない」
「な、何時に帰るか解らないので――。あのっ。あたし、すみませんちょっとトイレ……我慢してて!ギリギリなんで!」

苦しい言い訳でその場を逃れた所でなにも変わりはしない。
何もなかった時みたいに二人で手を繋いで歩いたり、堂上の表情をデジタルカメラに記憶したり、優しくて熱いキスをする事はもうないのかもしれない。
それを想像すると胸が引きちぎられる様に痛む。

心も、頭も、呼吸も。
何もかもが苦しくて、頭にビニールを被ったみたいに酸素が足りなくて頭の中が真っ赤になっていく。

思考を停止して、ただ衝動に突き動かされるまま郁は走った。

走って、走って、どこをどう曲がったのか解らないくらい曲がって人がいない所でしゃがみこんだ。

無茶苦茶に走ったので息が切れたし、堪えていた嗚咽が堰を切って溢れだす。
酸素の足りない脳は難しい思考を一切停止していても悲しみだけは止まる事を知らないらしい。


「……う。ううう」

堪えれば堪える程に苦しくなるのは何故なんだろう。
泣かない様にと思えば思うほどに涙が溢れるのはどうしてなんだろう。

駄目だ、早く泣きやんで帰らなきゃ。

柴崎がきっと驚く――。


必死で深呼吸しているとポンと肩を叩かれて、文字通り郁は飛び上がった。

「きょ――」

堂上が追ってきてくれたのかと思った期待は一瞬で砕けた。
口走りそうになった名前を咄嗟に止められただけでも良しとすべきではあるけれど。

本当は追ってきて欲しくはないのに、こんな時にはやはり本能が堂上の手を求めてしまう。
涙越しに瞳に映ったのは、堂上ではなく特殊部隊の先輩である佐々木の姿だった。


「笠原?何やってんだこんな所で」
「あ――。佐々木一正」

佐々木は、堂上よりも5歳、郁よりも10歳年上で直属ではないものの特殊部隊所属で郁にとっても堂上にとっても上官に当たる。
人当たりが良く、柴崎に言わせる所のなかなかのイケ面で大人の魅力というのが満載らしい。


「な、なんでも」
「ない訳ないよなぁ?こんなところで蹲って泣いてる女がいて何にもなかったらこの廊下中全員女の海だ」

あっけらかんと笑い飛ばしながらも、佐々木が郁の右腕を引いた。
引かれるままに立ち上がると、大きな掌がポンと郁の頭を叩く。

「堂上とやりあったか?」
「う――その――」
「別にベラベラしゃべんねぇぞ?一応洒落になる事となんねぇことくらいは弁えてるからな」
「……堂上教官を怒らせちゃって」

思い出したらまた涙が出そうになったのをギリギリで堪えると、佐々木はそのまま郁を手近な会議室に連れて行き座るように促した。

「ちょっと喉渇いたから、ここで待ってろ。すぐ戻る」

出て行った佐々木が戻ったのは時間にしてせいぜい5分程度だろう。
その手にはミルクティとレモンティの缶が握られていた。

「どっちにする」
「え?いえ、どっちでも――」
「そうか。んじゃ。お前ミルクな」

プルが開いた状態で目の前に置かれた缶を凝視していると佐々木がパイプ椅子を軋ませながら郁の斜め前に腰を下ろした。

「んで?何やっちまったんだ?」
「――忠告というか、命令に背きました」
「何かあったか?事件とか。というか笠原の命令違反なんてしょっちゅうだろうに」

不思議そうに首を傾げる佐々木に、先日館内で起こった男性の事件をかいつまんで話すと僅かに驚いた顔であれかと苦い笑いを浮かべた。
事件自体は全く大きいものではなく、どちらかと言えば日常よくある事件だ。
それも被害もほぼない。

担当した班でなければ、右耳から左耳へ受け流してしまえる程度の。

「なんだってまた。大した事件じゃなかったろ?」
「そうなんですが、あたしが堂上教官の忠告を無視して抱きつかれたりしたから――許さないって言われてたのに」
「――抱きつかれたくらいで許さないってのも、堂上も随分心せめぇなぁ。浮気でもあるまいし」

苦い笑いのままレモンティの缶を傾ける佐々木は郁にもミルクティを飲むように勧めた。
言われるまま口に含んだミルクティは酷く甘くて、その甘さにホッとしたのか、再び涙腺が緩みそうになる。

「おいおい、泣くな。別にそんなこの世の終わりみたいな顔する様な事じゃないだろ」
「だって――教官に、嫌われて。許してもらえないし」
「あのなぁ。笠原。堂上が許さないのかどうかは俺には解らないけど、お前まだ若いんだしこれだけは覚えとけ。
まずひとつ、振られるのは辛いが男は堂上だけじゃない。むしろもっといい男だっている。あとひとつ、別に本人から別れようと言われている訳じゃないなら決めつける事はないんじゃないか?」

全く持って正論。
確かに堂上から言われてないのに、距離をとっているのは自分の方だ。
けれど、堂上だって見えない壁を張って距離を取っているのは間違いない。

好きだと伝える時、あんなにも勇気が必要な事はそうないと思ったのに、通じたはずの心が離れたかどうかを確認するのにはそれと同じかそれ以上の勇気が必要だと初めて知った。

「だって、教官冷たくて。話があるって言った時も凄く固い顔で――」

思い出しただけでも涙が滲みそうになる。
あんな顔でもし、最後の別れを告げられたらどうしたらいいのか解らない。

堂上だけが男じゃないという佐々木の言葉は確かに事実だけれど、郁にとっての男は堂上しかあり得ない。
けれどそんな事をここで言っても何の解決にもなりはしない事も解っている。

貰ったミルクティの缶を両手で握りしめていると、佐々木が大きなため息を落とした。

「――なあ、笠原」
「はい?」
「明日空いてるか?お前の班も休みだろ」







うおっとー佐々木一正が郁にモーション?!
堂上さん!振り切られている場合じゃないぞおおおお!

なんていうハイテンションな実況が飛んできそうです(笑)

と言う訳でもう展開は読めましたね♪

え?佐々木さんに郁ちゃんがホレてハッピーエンドって言ったの誰ですか?
いやいやまあまあ確かにないとは言い切れないですけどね?
大人の魅力満載な男らしいので(本当か?!)

さて佐々木さん何するつもりなんでしょうねぇ。
少女漫画だとここで抱きしめて「俺にしとけよ」ってなる所?

ヤッハーーーー(照)

いやなんでもありません。次回、お楽しみに?
07:00 図書館SS(堂郁)

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