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一番欲しいもの 後編

2010/07/08
オハヨウゴザイマスーーーーーウ。

木曜日ですね。ご心配?をおかけしております。
まだ超絶不調です。。。
頭が痛くて気持ちが悪くて風邪なの?!片頭痛なの?!とどんよりしながら会社に行ってます。

なんだろうこの凄い威力はと驚くほどについてきます。
やはりこの安定しない天候のせいなのかもしれません。
片頭痛に暑さは禁物なんですよねー。血管がこうバーっと開いちゃって痛み増幅なので。

トホトホです。
皆様からのお声をパワーに変換して今日も頑張ってきます。


もちろん「辛かったらすぐに言えよ」的な堂郁妄想でパワー補充も忘れずに★



堂郁 夫婦設定 年齢フリー テーマ:郁ちゃんの一番欲しいもの??







要はキッカケ


脳裏を掠めて行った先輩の幸せそうな笑顔。
見せてもらった小さな赤ん坊の写真。

あたしとこの人の間にもしも子供を授かったらどんな子になるんだろう。

あたしは、あたしのお母さんと同じ事をその子にしてしまうのだろうか。

「郁、どうした?気分でも悪いか」

心配そうに覗きこんでくる堂上に違うと首を振って答えながら、ぐるぐると訳が解らなくなっていく思考はまとまる所か更に崩壊していく。

「篤さん」
「ん?」
「あたし――」
「どうした。郁」

何かを察したのか、堂上がその場に片膝をつく形で俯いた郁を覗きこむ。

「あたし、ほしいものがある」
「欲しいもの?なんだ、高いものなのか?」

とりあえず聞くだけは聞いてやるぞと笑われて郁は一つ深呼吸をした。

「あかちゃん」
「――郁?」
「篤さんとあたしの赤ちゃん、欲しい」


心臓が壊れそうだった。
堂上がどんな顔をしているのか見る事ができず、何故か一度止まったはずの涙が勢いよく溢れだして止まらない。

泣く様な事じゃないと解っているのに、一度勢いがつくと次々に流れ出てくる。

「郁、落ち着け」
「お、ちついてっる!」

何で泣いてんの?!あたし!こんなに泣かれたら篤さんだって困るっつの!

酔っぱらいの言葉として軽くあしらわれるかと思った郁の予測に反して、抱きしめてくる堂上の腕は酷く穏やかで優しい。

「そんな、泣く様な事じゃないだろうが。ったくそんなに思い詰めてたのか?」
「ちが――でもなんか、涙が」
「解った。解ったから、泣きやめ。ただでさえ酒で水分足りてない所にそんなに泣いたら脱水するぞ」
「うううーだってー」

何がだってなのか、解らないけれどいつの間にか隣に座っている堂上が背中を撫でる手が暖かい。
何度か深呼吸をしている内に少しずつ嗚咽が収まった。

電気もついていない寝室は真っ暗で、廊下から差し込んでくる光と、窓の外にある月だけが唯一の光源だ。
そんな中でも堂上の表情は不思議とちゃんと見えるのだから不思議だった。

「落ち着いたか?」
「ごめん。なんか、あたし酔ってるのかな」
「かもしれんな。けど、さっきの言葉は酔ってるからじゃないんだろ?」
「いきなり言われて、ハイどーぞってもんじゃないよね」

冷静に考えなくたって欲しいから貰える訳じゃない。
お金を出して買える何かとは違うのだ。

「そりゃ、今すぐ出せる訳じゃないけど、努力することはできるだろ」
「努力って――」
「とりあえず、デキないようにしているのを止めればいい。それでも駄目ならきっといろいろ方法があるんだろうから戦略を練ればいいだろう」
「篤さんは、欲しくないんじゃないの?」

聞くのがずっと怖かった言葉を以外にもするりとたせたのは恐らくまだアルコールが効いているからだろう。
見るのが怖かった堂上の顔も真っ直ぐに見つめられた。

あの日、結婚を両親に報告した夜と同じ静かで穏やかな顔。違っているのは眉間の皺が一本多いような気がする点だけだ。

「前にも言っただろう。お前が思っている事を俺が思ってないとか思うな」


一番欲しいもの、を聞かれた時の事を思い出す。

あの時も確か酔っぱらって零したのだ。


もっと、キスがしたい と。


「篤さん」
「俺から言えるか。毎日、目の前であんなに活き活きと仕事して、図書を守る為に銃弾の中を全力で走るお前に――」

子供を産んでほしいからお前が【活きて】いるこの大切な場所から一時とはいえ下がって欲しいなんて言える訳ないだろう。

最後は掠れる程小さな声だったけれど、静かな室内にその言葉を遮る雑音はない。


ああ、やっぱりそうだったのかと思った瞬間胸の中に残っていた最後のわだかまりが一気に溶けて消えた。

望まれていないのではなく、望まれているからこそ堂上からその話題を振られる事がなかったんだと。



「篤さん、あたしはどっちも大事なんで」
「何と何がだ?」
「篤さんと二人で暮らすこの世界も、大事な本を守る世界もどっちも選べないから。だから両方がいい」
「――そうだな。俺も選べん」



しょっぱいキスを何度もしてそのままベッドに倒れ込む。


買い置きしすぎたなと笑う堂上の言葉の意味が解ったのは、堂上の視線が向けられている小さなベッドサイドの引き出しの中身を思い出したからだ。


笑いあって重ねるキスは優しくて、開けっ放しのカーテンの向こうに浮かぶ月はただ綺麗だった。





一番、欲しいもの

それは

キスだけどただのキスじゃなくて

言葉だけどただの言葉じゃなくて

時間だけどただの時間じゃなくて


貴方がくれる優しいキスで

貴方がくれる真摯な言葉で

貴方がくれる二人の時間。



篤さん、あたしが一番欲しいもの

それは 全てをくれる 貴方です――。





fin.










やっぱり一番は堂上さんだろうなーという。
全てそれありきですしねってそこに戻っちゃったら先に進まないだろう!?とは突っ込まないでくださいね。ウフ♪

本編のポイントは買い置きしすぎたアレらでしょうかね。(ソコなの!?)
堂上さんドンダケ買ってたの?!と突っ込みたい♪

引き出しを開けるとビッシリといろんなタイプがキレーーーーに収められていたらいい★

堂上さんてばマメだから家計簿の為にとっといた購入時レシートをうっかり飲み会の会費を払う時にパラリと落として拾ってくれた隊員さんからブワーーーっとうわさが広まったりしてナ。

拾ってくれたのがモブ朗さんだったら、もう結婚後とはいえ改めて血を吐いてしまうかも?
落ちたぞ――堂上。

なんていいながら血の涙を!
07:00 雑記(日常・その他)

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