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とある事件の後に =後編=

2008/07/18
おはようございます!

金曜日です!嬉しいですね!!!!
今日がんばったら三連休。

でも既にもう今日もやすみたいですよ(殴)

皆様には色々お心遣いを頂きまして本当に有難うございます。
無事に?拍手のログを見ることができました。

ほんと良かったです!!!(><)
人生の参考になりました。

折角設置したのでweb拍手はもう少しおいておくことにします☆
超小話とか出来たら入れる場所にしようかなーとか。


明日からの三連休はSS更新お休みです!
と言いたい所なのですが、明日はとある素敵イラストを頂いておりまして
駄文付で更新予定です。

た・だ・し。R18指定なので、18歳以下の方はごめんなさい。

今日じゃないですよ!(笑)
今日はヤマオチなしのまったりストーリーの後編です。

唐突に終わります。

堂郁 年齢フリー 恋人期間(超初期) 怪我した郁ちゃん物語








ピピピッと朝を告げるアラームが鳴り響く。

もう朝かと右手を伸ばしてその痛みに驚いて飛び起きる。

「いったーーーい!」

アラームが徐々に音量を増して鳴り響く。

「ちょっと笠原!早く止めてよ!」
「ごめん!!」

郁は慌てて左手でアラームのスイッチを切った。

ベッドから出ると柴崎がジロリとベッドから睨みを効かせる。
「あたし今日公休。ちょっとは遠慮しなさいよね」

「ごめんてば。うっかり右手の事忘れてて」
「ったく。そんなんじゃいつまで経っても直らないわよ!」

そういうと、じゃあオヤスミーと柴崎はカーテンを閉めた。

郁はため息をつきつつ、ゆっくりと着替える。

今日は時間がかかることを想定して30分早く起きた。


しかし、結局支度に手間取り朝食を取る時間がなかった。
朝は絶対食べるタイプなので、もう朝から元気が出ない。


ヨロヨロと事務室に出勤すると
既に堂上と小牧が席に座っていた。

「おはようございます」
「おはよう。具合どうだ?」
堂上が心配そうに立ち上がる。

「はい。大丈夫です・・・」
「元気ないな。顔色悪いぞ」
「あ、いえ。腕は・・とりあえず鎮痛剤飲んだんでなんとか・・。」
「じゃあなんだ?」
「利き手使えないって結構不便なんですね・・。支度が大変で朝食べ損ねちゃって」

郁はガックリとうな垂れながら自分の席に突っ伏した。
堂上はため息をつくと、机の引き出しからカロリーメイトを取り出して
郁の机に置いた。

「とりあえずソレでも食っとけ。何も食わないよりマシだろう」
「いいんですか!?」
「別にいいぞ、遅くなった時の為の夜食代わりだからな」

郁は目を輝かせてカロリーメイトの箱に手をかける。
何とか箱は空いたが、右手に力がうまく入らず袋が中々開かない。
仕方ないので歯であけようとしていたら
またしても堂上がため息をついて袋を取り上げた。

「お前、本当に不器用だな」

ホラと袋を破り食べやすいようにティッシュペーパーの上に
剥き身でおいてくれた。
「すみません。助かります!」

空腹に負けて一気に食べ切ってしまい
堂上に苦笑いされる。


「お前は冬眠あけのクマか!」
「だって・・昨夜もメニューが魚でうまく食べられなくて柴崎の協力で
 ちょっと食べただけだから・・・・、あたし腕の傷が治る前に死ぬかもしれません」

と俯いた郁に小牧が爆笑した。

「アハハハハ!流石笠原さん!腕に怪我して餓死を宣言した人見るのは初めてだよ!」

その言葉に、思わず赤くなる。
堂上は眉間に皺を寄せて、呆れたように腕を組んだ。

「バカか!お前は!食べやすい物を食えばいいだろう。パンとかおにぎりとか」
「・・あ。そっか。そうですよね・・」

その手があったかーと郁は真剣に頷くと
堂上に何度目か解らないため息をつかれてしまった。



***

一週間程は班全員で館内業務に当たる事になった。
その先のシフトは他の班と調整中だ。



館内業務の間中、堂上は郁を目で追い続けて小牧に笑われた。

「ちょっと、堂上。笠原さんの事心配なのはわかるけど・・仕事にならないでしょ」
「解ってる!ただ、あいつ目を離すと・・・」
といってる隙から、郁は重たい図鑑を三冊も抱えて移動し始めた。

堂上は舌打ちしながら、郁の方に足早に歩いていく。

小牧はその背中を見ながら、困った班長だねぇと苦笑した。




今日は返却本を棚に戻す作業をメインでやっているが
片手だとこれもまた非常に手間がかかる。

いつもなら左手に持って右手でドンドン入れていけるが
右手が使えないと一度どこかにおいてそこから棚に戻し
また左手に持って移動の繰り返しだ。

何冊か戻すうちに段々と面倒になり右手を使い始めた。
鎮痛剤で感覚が鈍っているので痛みはそれほど感じない。
ただ力があまり入らないのと眠気がどうにもマズイ。


図鑑を三冊左手に抱えてしゃがみこみ
右手で図鑑を掴もうとしてその右手を誰かにつかまれた。

思わず見上げる形で振り返る。

「堂上教官?どうしたんですか?」
「どうしたじゃない!右手を使うな!」
「いや・・・でも・・」
「でもじゃない!」
「そんなに痛くないから大丈夫ですけど」
「アホ!薬のせいだろう。無茶して傷が開いたらどうするんだ!」
「でも左手だけだと結構色々面倒なんですよ」

とブツブツ呟くと堂上の拳骨が落ちた。

「ゆっくりやればいいんだ!アホウ!」
「いったーーーーい!けが人を殴るなんて横暴です!」
「でかい声を出すな。けが人を殴らせるような真似するな!」

堂上は郁の手から図鑑を取り上げて手早く棚に戻した。

「重い本はいい。俺がやる。お前は雑誌とか軽い物だけやれ」
「でも・・」
「上官命令だ!」


そういわれるともう何もいえない。
郁は、はいと呟いて、雑誌を手に取る。

何冊か持ったところで堂上からまた怒声が飛んだ。

「一気にたくさん持つな!3・4冊くらいにしておけ!」

その言葉に手塚が微妙な顔をしながら、横をすり抜けていった。
郁は、はぁいと小さく返事をして雑誌4冊をもって雑誌コーナーへと向かった。



************************************************************

なんとか午前中の業務を過ごし昼休憩になる。
慣れない左手だけの業務はとても疲れる。

こっそり右手を使おうものならダッシュで堂上が飛んでくるので
左手のみで業務をせざるを得ない状況だ。

昼休憩の声に郁はホッとため息を吐いた。

朝飲んだ薬が切れてきたようでズキズキと傷が痛む。
お腹も朝カロリーメイトを食べただけなので空腹で倒れそうだ。

本当なら食堂でガッツリと食べたいけれどまた時間がかかってしまう。

郁はしょんぼりしながら、購買へと向かった。

購買で山のようにおにぎりやサンドイッチなど片手で食べられそうな物を買い込む。

購買では袋なんて親切な物は常備されていない。
両手で抱えなければいけない状況に、買った後で気づいた。

しまったと思ったがもう買ったものは持っていくしかない。
しかも極限まで空腹だ。

一刻も早く食べたい。

思い切って痛む右手を使ってパンとおにぎりを抱えた。

るんるんと半ばスキップをしそうな勢いで事務室へ続く廊下を歩いていると
後ろから、自分の名を呼ぶ低い声が聞こえてきてビクリと足を止めた。

恐る恐る振り返ると、やはり堂上だ。

普段なら、教官とハートマークでもつけてしまいたくなるほど
嬉しい瞬間だが、今はまずい。

非常にまずい。

怪我をした右腕を盛大に使用しているのだ。
案の定怒声が飛んできた。

「お前!右手を使うなと何度言えばわかるんだ!」
「いや。だって片手じゃもてないし袋ないし」
「買いすぎなんだよ!何食分買ってんだ!一回で食う分だけを買え!」
「一食分です!」

その言葉に堂上が口をあんぐりと開く。

郁は頬を赤くしながら
「昨夜からロクに食べてなくて死にそうなんです!!!」

と絶叫した。

堂上はため息を付くと、郁の腕から大量の食べ物を取り上げた。
「持ってやる」
「え?!いいですいいです!自分で」
「いいから!気になってしょうがないんだ!」

そういうと堂上はスタスタと事務室に向かって歩いていたので
郁は慌ててその後を追った。


事務室に戻って、買ってきた商品を堂上が机に置いてくれた。

もうお腹はペコペコで限界も限界。
ゴクリと生唾を飲み込みそうな勢いだ。

早速あけようとたら、堂上が手を伸ばしてあけてやるからちょっと
落ち着けと苦笑した。

そんなにガッツイているように見えていたという事実と
パンやおにぎりの封まで開けてもらうという行動が
まるで小さい子供になったような気がして郁は真っ赤になった。

堂上は、手際よくパンやおにぎりの封を切って
お茶のペットボトルまであけてくれた。

「なんか・・すみません。何から何まで」
「いいから、ハラ減ってるんだろ。さっさと食っちまえ」

郁は赤くなりながら急いでパンとおにぎりにかじりついた。

空腹の胃袋がやっと届いた救援物資に歓声をあげている。
いつも食べているパンなのに美味しくて堪らない!

空腹は最大の調味料といったのは誰だったか。


もぐもぐと無心で食べ続けていると堂上がじっと見ていることに気づいて
慌てて口の中の物を飲み込んでしまい、喉につかえた。

ドンドンと胸を叩きながらお茶を飲む。

「おい。もう少しゆっくり食え。消化に悪い」
「な・・なんで見てるんですか?」
「お前が美味そうにしてるからだな」
「いや・・・美味しいですけど・・。なんか恥ずかしいです」

赤くなって俯きつつチラっと堂上をみると
堂上はまるで気にもしていないように楽しげにこちらを見ている。


そこに小牧が戻ってきた。

「笠原さん今日はパンとおにぎり?」
「あ・・はい。箸とかフォークとかだと食べにくいから」
「しかし堂上はなんでそんなに嬉しそうなの?」

と小牧は堂上を見て笑った。

「なんか。昔、遠足でエサをやったリスみたいだと思ってな」
「アハハ。リス? 結構食いしん坊なんだよね。リスって」

「ほおばってる所も似てて面白い」

郁はますます赤くなって向こうを向いた。
見られてると食べられません!と拗ねると
さっきまで至福の笑顔でバクバク食ってたろと笑われた。


結局、空腹には勝てず恥ずかしいと思いながらも買い込んだ食糧を
全部お腹に納めてホッっと一息ついた。

堂上にはまさか本気で全部平らげるとは思わなかったと笑われて
恥ずかしさは倍増だった。


やっと空腹がみたされると今度は眠くなってくる。
なんという現金さ。

自分で自分が情けない。


鎮痛剤を飲まなければと思うが、飲んだら最後
眠くてたまらなくなるのは間違いない。

迷った末、痛いが我慢する事にした。



***

午後も館内で返却本の整理を担当した。

鎮痛剤を飲んでいないせいで痛みが徐々に増して来る。

やっぱり後で飲もうかなと思いながら、ゆっくりと雑誌など軽い本を
所定の位置へ戻していると、手塚に声をかけられた。

「おい。笠原。大丈夫か?」
「なに?あんたが心配とか珍しいじゃん」
「顔色すごいぞ。痛いのか?」

手塚が指摘するのだからそれなりなのだろう。
「鎮痛剤飲んでないから痛いだけ」

その言葉に手塚が眉根を寄せた。
「何で飲まないんだ」
「だって眠くなるし。この上ボケっとしてたら教官に怒られる」
「しかし、その顔色じゃ・・・。」

と手塚が渋い顔をしていると、堂上が来た。

「どうかしたか」
「何でもありません」と振り向くと堂上がギョっとした顔をした。
「お前なんだ、その顔。具合が悪いのか?痛いのか?」
「あー。痛いだけです。薬飲んでないから」
「アホウ、なんで飲まない」
「だって飲むと眠くなるんですよ」
「仕方ないだろうが」
「この上、ボケッとしてたら仕事にならないじゃないですか」

堂上はため息をつくと手塚に少し抜けるから
頼むなと言葉を残して郁を職員専用通路に引っ張って行く。

「ちょ、教官」
「薬は持ってきてるんだろ」
「バックに入ってますけど・・・」
「今から飲め」
「いや、でも」
「いいから。ちょっとボっとしても仕方ないだろうが。そんな顔色で業務ができるか」

強引に腕をつかまれて事務室へと戻る。

流石に痛みも限界だったので諦めて飲む事にした。
堂上がじっと見ているので、なんでしょう?と聞くと
厳しい顔のまま、ちゃんと飲むまで見てる。
さっさと飲めと促された。

「見張ってなくてもちゃんと飲みますよ」
「いいから、飲め」

郁はため息を付きつつ、鎮痛剤とグラスの水を飲み干した。
薬を飲んだのを見届けたら、堂上は頷いてさっさと自分は事務室を出て行く。
後を追おうとしたら堂上が立ち止まった。

「俺は業務に戻る。お前は少し休んで顔色がまともになったら戻れ」
「いや!薬飲んだし大丈夫です!」
「ダメだ。上官命令だ。そんな顔色で利用者の前に出ることは許さん」

そういわれては、これ以上意地を張ることはできない。
郁は了解しましたと俯いて堂上を見送った。


*****************************************************************************

堂上の『指導』は、抜糸が終わるまで続けられた。

最初の内は、事務室でからかわれる事もしばしばだったが
徐々に数が減って行き、抜糸を迎える頃にはもう誰も何も言わなくなった。

堂上のあまりにも必死な姿に
何もいえなくなった・・というのが正しいのかもしれないが。



なにはともあれ、監視が功を奏し、何とか抜糸の日を迎える事が出来た。

朝、病院に行き午後から出勤した。

堂上に抜糸を報告すると、まだ無理はするなと念を押される。

小牧がおめでとう良かったねといいながら笑う。
笑いの意味が解らずに郁は首を傾げた。

「何かおかしいですか?」
「いや、これで二人の夫婦漫才が見られなくなると思うとね。寂しいなぁって」
「め・・夫婦漫才って別に!漫才した事なんて一度も!」
「いやーもうね。毎日、ハラハラする堂上を見るのが楽しみで楽しみでしょうがなくて」

と思い出し笑いを始める小牧を堂上がお前は笑いすぎだと怒鳴った。

「いくら怪我人て言ってもジュースのプルさえあけさせないなんて。 一体どれだけ重症なの」
「こいつはバカだから、どこでバカ力を出すかワカランから予防だ!」
「ちょ!教官、バカって二回も言わないで下さい!」
「バカはバカだろう。それともアホか!?」
「アホ力なんてありませんー。」

と郁がイーっと子供のように歯を見せた。

それを見て小牧の笑いがますますヒートする。

「いや、可愛いよ。笠原さん。妙齢の女性がイーって・・・」

ククもうダメ、腹が痛い。
腹が痛いから早退していい?はんちょー。と小牧が腹筋が攣りそうな勢いで笑い転げた。

「腹痛なら医務室にでも行け!」
「あー。俺には冷たいなぁ班長。可愛い笠原さんの為なら、お腹すかした時の為に
 カロリーメイトの味全種類ストックしてあげてるのにさぁ」

その言葉に郁が思わず堂上を見る。
堂上は気まずそうに視線を逸らして、夜食用だ!と吐き捨てた。

しかしその耳は僅かに赤い。


初日のあの出来事以来、朝食を食べそびれる事はそうなかったが
たまに食べそびれた時は、堂上の引き出しからカロリーメイトが出てきた。

あれは自分の為に買っておいてくれたのだ。

そう思うと嬉しくてたまらなかった。


郁は頬を染めて笑い

「次に怪我した時またよろしくお願いしますと頭を下げた」

その頭を軽く小突かれる。

「アホか!もう二度と怪我しないように注意しろ」


この仕事に就く限り無理だとはわかっている。
堂上も解ってはいる。

けれど

郁はハイ。と頷いた。



堂上は、責任もって食っとけと引き出しから取り出したカロリーメイトを
郁に放り投げてきた。

郁は笑いながら右手で箱を受け止めた。





メインテーマは、怪我した郁ちゃんをハラハラ教官が見守る話でした。

一応恋人設定なんですが、呼び出しとかはまだですよーって時期ですね。
特にヤマオチない平和な話しでした。


しかも、なんかちょっと文章が乱れている。
心の乱れが表れています(苦笑)


余談ですが実はこれ前半の事件とその後のストーリーは別のモノでした。
それをくっつけたのでこんなに雰囲気に差があります。。。。。。。

前半の事件部分はとある大きな事件の前フリになる予定
だったんですが、あまりにもダークになりすぎる展開にボツとなりました。(苦笑)

大きな事件部分は書き直し中です。。





07:14 図書館SS(堂郁)

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