09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

スポンサーサイト

--/--/--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- スポンサー広告

戻る場所 =後編=

2008/07/16
おはようございます!


水曜日、週の真ん中ですね!今日もがんばりましょ!

昨日は窓を開けて寝て、いやー涼しいな!と思っていたら
どうやら私が寝た後に窓を閉めてエアコンをかけた犯人がいたようです。

通りで寒いと思いました・・・・・・・・・。

結婚すると夏の寝室はエアコン合戦じゃないですか?(苦笑)


さて!やっと後編です。
色々なコメントを頂いておりますが、ガツンと終止符を打ちますよ!

堂郁 R18指定 夫婦設定 囮捜査。溢れる思い


18歳以下の方は閲覧をご遠慮下さい。
本作には今までに一度も取り入れていない、エピソードを盛り込んであります
賛否両論あるかと思いますが、どうしても外せないエピソードなのであえて入れています。

どうか、あとがきまでしっかり読んで下さいますようお願い致します。





篤に言われて、先に家に帰って夕食の支度をした。

帰ってくるまでもう少しかかるだろうとリビングで本を読んでいると
ガチャリと鍵の開く音がして、篤が帰ってきた。

まっすぐリビングへと入ってきた篤の顔を見て郁は思わず立ち上がった。

恐ろしいほど怒りに燃えた瞳。

「篤さん?どうしたの?」

篤は何も言わずに近づいてきて乱暴に郁を床に組み敷いた。
「ちょ!篤さん!何?!」
「大人しくしてろ」

そういうとまだ着替えていなかったブラウスを引き裂いた。
驚きで郁は身体を強張らせる。

こんな事をされた事は今まで一度もない。

「やだ!なんで?!」

そのままブラジャーをたくし上げられ
パンツをあっさりと脱がされる。

「いや!篤さん!!」
「お前、教育隊の格闘技訓練で新人に寝技かけられたのか?」

その言葉にビクっと身体が強張る。

確かにそういう事があった。
手合わせを申し入れられた。
相手はガタイもよく黒帯だ。
新人とはいえ明らかに郁よりも強いだろう事はわかっていた。

新人相手に逃げ腰になる訳にも行かず受けた。

結果、いきなり寝技をかけられた。

必死に返そうとしてみたが無理だった。
屈辱的だったが、男女の体格差、柔道における経験や技術の差。

自分は図書隊に入ってから訓練としてしか柔道をしてきていないのだ。
仕方のない結果だった。

途中で気づいた手塚が止めに入ってくれたので
それはほんの少しの間の事だ。

相手も寝技はかけてきたが、それはあくまでも柔道の範疇を越える
行為ではなかった。

そのことは篤には言わなかったはずだ。
手塚にも口止めした。

「何で知ってるの?」
「お前の担当した新人たちが愉快な話をしててな。小耳に挟んだ」

そういう事かと納得する。
だが篤の怒りがそれだけではない事は解っていた。
今日の囮捜査での醜態も関係しているのだろう。

篤の手が忙しなく身体を這い回る。

あっという間にショーツを脱がされる。

「篤さん、こんな所で、いや」
「大人しくしてろ。これ以上手荒な事をしたくない」

その言葉は冗談でも脅しでもなくそのままの意味。


露になったささやかな膨らみを揉みしだかれ
固くなった先端を舌先と指先で容赦なく転がされる。

「あ・・・いやぁ・・・」
「郁・・・」

名前を呼ぶ響きは、怒りではない切ない声色。

乱暴な掌とは正反対に優しい唇。

「あ・・篤さん・・」
「お前を誰にも見せずに俺の腕の中に閉じ込めておきたい・・」

苦しい



最後は殆どかすれるような声だったけど。苦しい。そう聞こえた。

普段、決して見ることのない夫の本音に胸がズキンと痛む。

『何が』苦しいとはいわなかった。
けれど解っていた。

タスクフォースの隊員は皆大人で
からかいや冗談は日常茶飯事だが、分別のある対応をする。

郁の価値と欠点を見極めて、必要な場面で必要なフォローをしてくれる。


ただ、教育隊では力及ばず舐められる事もある。
ごく稀にだがないとは言えない。

女だから。ただそれだけ。

どうしても男より力が劣る。
経験と技術である程度カバーしても
新人とはいえ相手が鍛えていれば内容によっては競り負ける事も当然ある。

『男よりも強くある事』が求められている訳ではないと理解している。

女の自分にしかできない事もある。

けれど、『負けたくない』そう思ってしまう。

自分がそう望むのなら
ただ、鍛えて強くなるしかない。
心も身体も。


男の中にポツンといる女だ。
下世話な噂の的になる事もしょっちゅうだ。

そんなものははなから諦めている。

けれど、それを聞かされる夫はどう思うか。
どれだけ悔しく苦しいか。


結婚している今、表立って庇う事はできない。

郁には郁の立場がありこれは一人で越えていかなければならない壁だ。

助けられて庇われていては先に進めない。

だから、篤は助けない。

郁も助けを求めない。


心配をかけている。

我慢させ、苦しめている。

それは解っている。

篤とて解ってくれている。

解っていて結婚した。

仕事を辞めて欲しいといわれたことなんてない。
むしろ、励まし、諭して今でも導いてくれている。

男の中でたった一人でいるあたしにこの人がどんな気持ちでいるのか
解っていて見ないふりをしてきた。

それを知ってしまえばお互い動けなくなるのだから。



篤の指先が、潤う場所に忍び込む。

犯人に触れられたその場所を、上書きするかのように
ゆっくりと指先で探られる。

「あ・・・っ。んっ・・・」
「郁・・。ここ触られたろ」

ああ。見られていたんだ。


遠目なら解らないそう思ったけれど
見えてしまっていた。だからこんなにもこの人は苦しんでる。

「んっ・・・。少しだけ・・だから」
「少しでも。お前のこの場所に触れていいのは俺だけだ。違うのか」
「・・・あっ・・。ちがわ・・ない」
「解ってる。不可抗力だ。任務だからな」

篤の指先が中にもぐりこみ、濡れた壁をゆっくりと擦る。
痺れる快感が背筋を駆け抜ける。

「あ・・。あっ・・・!」
「任務なんて関係ない。お前を囮になんかして堪るかと
 叫べたらどんなに気が楽か解るか」
「あっ・・・そこ・・・だめぇ」


篤の指先が、捉えた場所からピリピリとした快感が溢れて増幅する。
身体の震えが止まらない。

まるで触れている相手の心が直接流れ込んでくる様な
切なくて苦しくて甘い痺れ。

「郁。愛してる。こんなのはただのエゴだと解ってる。嫌いになるか?」
「・・あっ・・。なるわけ・・ない。好き。大好き」

郁の目尻から涙が溢れる。

篤の唇が零れる涙を吸い取る。

中で蠢く指先が与える痺れが全身に広がる。

身体の芯を震わせる甘い波に捉えられ

もうだめ。と郁が苦しげに喘ぐ。

ビクリとその肢体が跳ねて痙攣した。


ピクリピクリと甘い余韻に浸りながら呼吸を整えていると
篤が自らのズボンと下着を脱ぎ捨て
郁のしなやかな足を押し広げた。


篤はほんの少し躊躇った後、問いかけて来た。

「郁・・・このままいれていいか?」

その問いに瞳を見開く。

このままする。

それは子供作る行為だ。


子供が欲しいと思う日までは避妊をしようと
二人で話し合って決めた。

だから、結婚してからも、今まではきちんと避妊してきた。
時期が来たら作ろうと。

そろそろ、欲しいとは思っていた。

ただ、ずっと踏ん切りがつかなくてここまで来た。

何故、今日なのか。今なのか。

そんな事、聞かなくても解る。
ずっと篤に飲み込ませてきた言葉。

自分自身が飲み込んできた言葉。

答えは解っていたけれど、篤の瞳をみて問いかけた。

「篤さん・・子供・・ほしい?」
「欲しい。お前との子供。お前は?」

その瞳に怒りなど欠片もない。
ただ、まっすぐな、透明な光を称えた眼差しだった。


欲しい。

この人の子供が。


そして何より、篤の気持ちに応えたい。


「欲しい。篤さんの赤ちゃん」

郁が笑うと篤も安心した様に笑った。

潤った場所に熱いものが押し当てられる。

初めて、直に入り込んできた篤は熱くて、固いのにやわらかくて
薄い膜が一枚ないだけでこんなにも違うのだと感じた。

篤の寄せられた眉間の皺が切なげで、胸が苦しい。

奥まで辿り着いたまま抱き合う。

「篤・・さん。きもちいい?」
「ああ。お前の中は熱い・・な」

ゆっくりと腰が動き出す。

その動きが甘い痺れになって身体を駆け巡る。

「あ・・・ん・・・・・」
「郁・・・愛してる」
「はぁ・・あっ・・・」

甘い嬌声が吐息に乗って零れ出る。

くちゅりと濡れた音が響き渡る薄暗いリビングで
乱れた上半身の自分に上を着たままの篤が覆いかぶさっている。

なんとも滑稽な状況なのに、愛しくて、嬉しくて涙が溢れる。


次第に早まる腰の動きに頭が真っ白になる。

悲鳴のような嬌声を上げ、篤の名前を何度も呼んだ。

切なげに自分の名を呼ぶ篤の身体に必死にしがみついた。


疼く様な快感が郁の身体を満たし、熱いものが体内に流れ込んでくる。

ビクビクと内部で律動する篤を感じる。

その背中にぎゅっとしがみついたまま泣いた。


初めて一つになった。



そう思った。

何度も身体を繋いで、言葉を交わして、溶け合ってきたつもりだった。

でも、今、この時はその全てに勝る瞬間だった。


人が人を愛して

命を繋ぐ。


この行為がどれだけ重要で、神聖で、原始的な営みなのか

初めて解った気がした。


ふと目を開けると、篤の目尻からも涙が伝っている。


何を考え、何を感じているのだろう。

あたしはこの人の事をどれだけ解っている?

あたしはこの人の事をどれだけ愛している?

あたしはこの人の事をどれだけ支えている?


「篤さん・・・。愛してます。苦しめて・・ごめんなさい」
「俺もだ。郁。乱暴して・・すまん」
「新しいシャツ買ってくれますか?」

と笑うと、篤も何枚でも買ってやると微笑んだ。

「できるだけ、心配かけないようにするけど。これからも色々あるとおもう」
「解ってる。俺はお前の全部を受け止める。ただ、今日だけ。今夜だけ。俺の腕の中にいてくれればいい」
「夜はいつでも篤さんの腕の中にいます。必ず帰ってくるから。信じて」

「・・・。約束だ」
「約束します」


繋がったまま抱き合う。


このまま離れたくないと、心から思う。


でも、朝が来ればこの腕を離れてまた一人で歩く。

人は一人では生きられない。

けれど、一人で進めない人間は他の誰とも一緒に進めない。

傷ついて泣いても。

間違えて苦しんでも。

夜が来たらまたこの腕に戻る。

戻る場所があれば強くなれる。
それはとても幸福な事だとこの人が教えてくれた。


この力強く温かい腕があたしの『戻る場所』であるように
どうか、あたしの頼りないこの腕が愛しい人の『戻る場所』でありますように・・・・








という訳で、囮捜査で色々あって逆上する教官が見たい!という
リクにお応えした作品ですが
ラストは、なんか違う方向にトコトコ走ってきましたね。

ブラックテーマは『郁のシャツを引き裂く篤さん』デシタ。
そうブラックじゃなかったですか?(笑)


この二人、次のステップに進みましたが
こういう仕事していたら、タイミングって凄く難しいと思うのです。

で、今回の事件をきっかけに、言えなかった気持ちが溢れちゃったよ。と
そういうストーリーになっとります。

この二人にとってターニングポイントだったって事です。
感情に任せた行為じゃないって事だけわかってもらえたら幸いです。


このあたり理解を得にくいかという思いもあり、ブルーグレーくらいでお送りしました。



皆さんにもきっと大事な『戻る場所』があると思います。

『戻る場所』を作ってくれている大事な人達と幸福な時間を過ごされますように。






うっかり読んでしまった未来有望な若者の皆様に置かれましては
決して、勢いで行為に及ぶ事のない様。
『行為』の意味と結果を良く理解し、お互いの気持ちを良く確認しあった上で
幸福な愛を営んで頂きたいと切に願うものです。


ここにいらしてくださっている皆様は
この想いを受け止めてくれる『大人の心』をお持ちの方々と信じております。
07:00 図書館SS(堂郁)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。