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寄贈品:恋のはじまり

2010/02/18
おはようございます。

木曜日ですね。月の使者と手に手を取り合いながらできるだけお薬を飲まないぞ!
えいえいおー!な日々を送っております。
あ、漢方は飲んでますヨ。目指せ体質改善!

こんな寒い日に温かいものはいかがですか?
みぃ様からほっかほかの寄贈品が届きました。

んもー甘くてあったかくてあんまんみたいな?スィーツです★

みぃ様ありがとうございます!
ご感想などございましたら、一言でもOKなので叫んで行って下さいませ。
みぃ様に転送して、次作を宜しくお願いしますと署名宜しく提出させていただきますので(笑)

叫びが明日のSSを生む!(かもしれない!(笑))


堂郁 年齢フリー 部下上官期間 恋のはじまりはじまりー。







いつものように変化のない館内警備の中で彼を見つけたのは偶然だった。


「あつしー」
かつて呼び慣れた通りの呼びかけで目的人物に対し一目散に走っていった郁に
固まったのは堂上で、ぎょっとした顔をしたのが手塚、二人の反応に吹き出したのは小牧である。

三人のリアクションが既に目的人物のことしか頭にない郁に確認出来なかったことは無理からぬことだっただろう。

「あつしだってさ。」
小牧が完全にからかいモードに入ったことを悟り堂上の眉間には自然としわが寄る。
「だからなんだ。」
返す言葉も自然と投げやりになるが、小牧はそこには取り合わず
「親しそうだね。」
と続けた。先方には気心知れた様子であつしと言葉を交わす郁の姿が見える。

 小牧が『呼び方のこと』だけではなく、郁にとって『名前呼びする程の親しげな男性がいること』にも興味をそそられたのだということを悟り、堂上は苦いため息を零した。
今夜寮の扉がノックされたら間違いなくビール半ダースを抱えた小牧だろう。

郁と彼を見る目が厳しくなったのは、からかいのネタの提供者であるからに過ぎないと思いたい。それにしても・・あいつは誰だ?

******

 偶然の再開らしきものをしてからというもの郁と彼のツーショットをよく見かけるようになった。
いずれも上官の指導という大義名分の使えない昼休みや公休だ。返却の本を片手にカウンターへ向かおうとする堂上の目に二人が写った。

「今日も来てるね」
完全に無防備だった堂上はびくりとした後眉間を押さえた。

振り返らずとも分かるこういう時会いたくない友人の筆頭だ。
公休日であるにも関わらず何故にこうも同じ班の面子ばかりに会うのか。しかしカウンター脇、小牧を見つけて幸せそうに微笑んでいる少女を発見して全て合点がいった。デートならさっさと向かえばいいものを。ため息をつきつつ早く行けとばかりに小牧を追い払った。

 軽く上戸に入りながら毬江の元に向かう小牧を見送ってもう一度軽く郁を見る。
彼と向き合う郁の顔は心なしか紅い。親しげな様子である中でふとした瞬間紅い顔になる。

ただの幼なじみがある日再会して恋に落ちる。
よくある話だ。ましてや夢みがちな郁のことなら余計に有りがちで信憑性が増す。
紅い顔に別の理由を見つけようとしてる自分に気づいて堂上は思考を閉じた。

恋の始まりを邪魔するつもりはない。
未整理の気持ちには自分自身で折り合いをつければいい。堂上は二人から視線をそらしカウンターへと急いだ。

******

 彼が図書館に来るようになってひと月がたとうとしていた。

会議から戻った堂上を迎えたのは唸りながら賢明に何かを書き綴っている部下の姿だった。
基本的に事務の苦手な郁の様子を見るべく机に近寄った堂上は机上の紙を見た瞬間思い切り眉間にシワを寄せた。

 紙には『篤』の文字がびっしり連なっている。ハテナ顔で紙面を凝視していると郁が有り得ない勢いで悲鳴をあげた。「ぎゃーー」耳をつんざく悲鳴に反射的に堂上も怒鳴り返した。「阿呆か貴様!耳元で避けぶ奴があるか!」ゲンコツを落とした堂上を横目に郁は心臓を押さえた。

「きゅっ急に立ってないで下さい。びっくりするじゃないですか。」
その顔は見事に真っ赤に染まっていて思わず突っ込んだ。

「恋煩いか?」頭に浮かぶのは最近よく図書館に来るあつしのことだ。とうとう自覚したのかしそうなのか。どちらにしても郁には消化不良なのだろう。仕方のない奴だ。慣れた仕種で頭に手をのせようとした堂上は凄い勢いで避けられた。「なっなっ何自惚れたこと言ってるんですか?」言葉の意味が分からない。
「自惚れってなんだ?違うのか?最近よく一緒にいるだろう?」

 堂上の言葉に今度は郁がハテナを思い浮かべる番だった。最近も何も堂上とは入隊以来ほぼ毎日一緒にいる。
要領を得ない郁の表情に気づいたのが堂上が続けて質問を投げかけた。

「幼なじみだったか?よく図書館にも来てるだろう?たまに話してるとこを見る。悩みがあるなら……」
堂上の言葉に皆まで言わせず郁は噛み付いた。

「あいつの漢字は違いますよ」そう言うと紙に『淳司』と書き込む。

ということは今書き綴っていた『篤』というのは……俺のことか?
思わぬところからカウンターをくらったような心地で堂上は郁を見据えた。自然と説明を求める表情になる。
とそこで今まで沈黙を守っていたはずの小牧から「もーだめ。」
という降参の言葉が漏れそれを合図にするかのように周囲が爆笑し始めた。
 小牧の説明によると日報を書く段になって郁はまたぶつぶついいはじめたらしい。

本人の自覚がないうちに脳内の思考が漏れるのは郁に限って珍しいことじゃない。
最近の挙動不信さに上官として堂上とは違う意味で心配をしていた小牧は何となくその独り言に耳を傾けていた。


「承認者『堂上篤』っと。なんで教官の名前も『あつし』なんだろ。ってか柴崎が余計なこと言ってくれちゃったおかげで呼び辛くなっちゃったじゃん。」

 呼び辛くなったのは幼なじみの彼のことだろう。堂上と同じ名前だと意識した瞬間彼の名前を呼び辛くなった。
そういうことだったのかと小牧は納得する。あつしの響きから連想するのが『淳司』ではなく『篤』に変わったこと。

 それこそが郁にとっての戸惑いだったのだと。それが分かると実に微笑ましい。二人を見る度、苦いため息を零している堂上も、意識してることにも無自覚で消化不良になっている郁も。危うくなるまではほっとこうと決めた矢先、突破口を開いたのは堂上の方だった。

 まさか郁が『篤』の名を書き綴っていたとは気づかなかったが考えてることが口から自然と零れてしまう郁のことだ『あつし』という名前を思い浮かべながら書き綴ってしまっていても不思議なことではない。それにしてもと小牧は思う。長年呼び慣れていた幼なじみではなく堂上も『あつし』という名前だったと認識した途端『あつし』という響きから思い浮かべるのが『淳司』ではなく『篤』になったということの意味に郁が気づくのは果たしていつになることやら。小さくため息をつき郁とじゃれている同僚に目を移す。堂上にしたって。
『口うるさい鬼教官の印象が強かっただけだろう』
とか無駄な言い訳をしそうだ。

 だけど郁の『淳司』に対する気持ちを恋だと認識した堂上なら今の彼女の表情や仕種が『淳司』に向けられたもの以上に『恋』と呼ぶに相応しいものだということに気づかない訳はない。それでも不器用なこの友人は多分気づかないふりをするんだろう。

 それでも・・そうして少しずつでも進んで行けばいい。全てをかけて護った彼女を無理に手放す必要はない。
怒鳴られて噛み付きながらも落ち込んでいる彼女の頭に堂上の手がのる。そろそろ席に戻る頃合だと小牧は堂上と目を合わせ意味深な微笑を浮かべた。







いきなり『あつし』なんて呼ばれたら堂上さんがぎょぎょぎょぎょになっちゃうー。
キャーと転がりました。
堂上さんの名前を書きまくる郁ちゃんが可愛すぎます!

みぃ様曰くこれをきっかけに篤という文字を見つけるたびに丸とか無意識につけちゃうんだという事なんですが、無意識に『篤』を丸で囲む郁ちゃん凄い可愛い乙女すぎる!!と悶えました。

いつか二人がくっついて『篤さん』と呼ばれる仲になった時に「あいつは『あつし』で俺は『篤さん』か?郁」
と意地悪く笑う堂上さんが浮かんできました。
真っ赤になりながら、それとこれとは全然違って、教官を『篤』とか絶対呼べません!ていうか心臓が持たない!と騒ぐ郁ちゃんが目に浮かびました。

「なら俺も郁さんと呼ぼう」なんつっていじわるされて教官の馬鹿!と蹴り三発お見舞いされた揚句、寸前で避けた堂上さんが「俺を殺す気か!」と怒鳴ってくれるといいな★

郁ちゃんをからかうのは命がけ♪

なーんて。こんな恋のはじまりがステキすぎるのです。
キュンキュン音を立てちゃうハートをどうしたらいいんですか!みぃ様!(笑)
07:00 図書館SS(堂郁)

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