07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

スポンサーサイト

--/--/--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- スポンサー広告

いつの日か

2008/05/16
おはようございます。

何だか、原作沿いはイマイチだったみたいですね(笑)
あくまでも拍手考察ですが。


ちょっと、今日のテーマはかなり原作逸脱?している作品なので繊細な方にはお勧めしません。
別に描写は普通ですが、テーマが微妙なので。

堂郁 恋人期間 年齢フリー 要注意テーマ

としておきます。





堂上との恒例の夜中の「散歩」
そしてこれも恒例の「隠れキス」

そして、公休前のこのセリフ

「郁、今度の公休の前日外泊できるか?」

いつもなら、都合が悪ければごめんなさい。
問題なければ、コクンと頷くだけ。

でも、今日はその言葉でとてもとても重大な事に気がついた。

いつもと違う様子に、堂上も怪訝な顔をしている。

「郁?」
「あ、あの。すみません。次の公休前はその、ちょっと都合が」
「そうか。解った。じゃあ公休日に日帰りでデートは?」
「あ・・。はい。それは大丈夫です」

じゃあ、映画でも見るかと堂上はクシャリと郁の頭を撫でた。

いつもなら嬉しそうに笑う所なのに
気づいてしまった重大な事実で頭が一杯になり
ぎこちない笑いになってしまった。
暗かったので堂上には気づかれなかったのがせめてもの救いだ。


***

次の公休日。
11時に駅で待ち合わせて、昼食を食べて映画を見た。

けれど、【重大な事実】で郁の心は重く沈んでいた。

気づかれないように振舞ってみたが、そこはやはりダダ漏れの自分だ。
堂上には大丈夫か?と何度も聞かれた。

その度大丈夫と笑って見せるが、流石に夕飯はやめておこうと
寮までつれて帰られてしまった。

「おい。大丈夫か?無理しなくてよかったんだぞ」
「あ、いえ。大丈夫です。すみません・・・。今日・・こんなで」
「いや。俺が無理に連れ出したしな。とにかく今日はもうゆっくり休め」
「はい・・・。すみません・・・・」

堂上は恐らく郁が体調が悪いのを我慢しているのだと思っている様だったので
それはそのまま、否定せずにすみませんとしつこいくらい謝って部屋に戻った。



夕飯も食べずにベットに転がっていると、柴崎が夕食から戻ってきた。
「ちょっと。あんた大丈夫?食欲ないの?」
「んー。今日はいいや」
「珍しい事もあるもんね。具合悪い?」
「ううん。ちょっと疲れただけ・・・・・」


ふと、柴崎は郁の様子がおかしい事に気づいた。
そういえば、ここ数日様子が変だった。
風邪でもガッチリごはんを食べるような郁が時折、夕食や朝食を抜いている。
しかも部屋に戻ってもぼんやりベットに転がったり
堂上からメールが来ても、以前のように嬉しさ満面の笑顔が見られない。

「ちょっと。あんた。なんか悩んでんの?」

その言葉に郁がビクリと震えた。

「図星ね。相談に乗ってあげるからさっさといいなさい。今なら無料よ」
「べ・・・・別に・・・・ない。悩みなんて」
「嘘おっしゃい。何もなくてそんなに怯えるわけないでしょう」
「ほんと・・・なんでもない」

いつもなら、ポロっとしゃべる出す郁が頑なに口を閉ざす。

これは、ちょっと大事かも・・・・。
ジュースを買ってくると部屋を出て、堂上に電話をかけた。

「もしもし?」
「堂上だ。柴崎か?」
「そうです。こんばんわ」
「どうした?」
「ちょーっと聞きたいんですけど」
「なんだ?」
「最近あの子と何かありました?」
「?何かって何だ?」
「何かもめたとか。元カノが現れたとか」
「何を言ってるんだ?お前は。郁がどうかしたのか?」

意味が解らないといった雰囲気で堂上が尋ねてきた。
どうやら本当に思い当たる事はないようだ。

「んーなんか変なんですよね」
「そういえば、今日は元気なかったが体調のせいじゃないのか?」
「まあ、今日だけならそうかもですけど、思い返してみたら
 ここ2・3日あの子おかしいんですよね。」
「どういうことだ?」
「あの食欲の塊みたいな子が朝抜いたり夜抜いたり。ぼんやりベットに転がってばっかりいるし」
「そうなのか?」
「そうですよー。なーんかありますね。あれは」
「お前なら聞きだせるんじゃないのか?」
「んーカマかけたけど、今回はなかなか口を割らないので」

しばしの沈黙の後、堂上が俺が聞いてみる。と言ったが
恐らくこれは堂上に関係する悩みであると思われる。
そうすると、堂上が問い質すのは逆効果な可能性も充分ある。

「あー。とりあえずちょっと待ってください。上手く誘導してみますから」
「・・・・・解った。今度なんか奢る。頼むな」
「了解です」

と電話を切った。

さて、どうしたもんかな~と二人分ジュースを買って部屋に戻ると
郁はまだぼんやりとベットに転がっていた。

「はい。御土産」
「え?ウソ。有難う」
「で?どうしたっての?」
「べ・・・別に何もないよ」
「そう?ならいーけど。」

この様子では今日は口を割りそうもないので
今夜は一旦引き下がり、様子を見る事にした。


***


そこから3日。
郁の様子は、ますますおかしくなる。

流石に堂上班の面々にも郁の元気のなさは表面化しており
皆がそれぞれ気にかけている状態だ。



その夜、どう切り込もうかと考えていた柴崎に向けて
郁から思いもかけない話が飛び出した。

「ねえ。柴崎」
「なぁに?」

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

チャンスと思いながらも、それを悟られないように
柴崎はなるべくそっけなく見えるように返事を返す。

「いいわよ。なに?」
「・・・・・。あ、あのね?」
「うん」
「ゴムってつけてても・・その・・・・出来たりするもの?」

その思いもしない言葉に柴崎は同様を隠せなかった。

「・・・それって。あんた妊娠したってこと?」
「ちっ違う!この間、食堂で・・そういうの聞こえてきて・・それで」
「まあ、ゴムつけても避妊率は100%じゃないって言われてるわね」

その言葉に郁がガバリと身体を起こした。

「そうなの?」
「といっても、限りなく100%に近いみたいだけど」
「でも、可能性はあるんだ」
「そりゃね。不良品だったり。付け方失敗したり、使い方間違ってたり?」


郁はそうなんだと、また布団に突っ伏した。

食堂で聞いただけの話への興味にしては郁の反応は明らかにおかしい。
これは長い付き合いのカンだ。

ここで聞き出さない訳には行かない状況だ。
もしも自分のカンが当たっていればあまり長期間放置はできない。

柴崎は郁のベットの横に座り込んだ。

「笠原。顔上げて」

その言葉にのろのろと郁が顔を上げる。

「ちゃんと、正直に答えて。あんた出来たの?」

郁は驚いたような顔をした後、今にも泣き出しそうな顔で俯いた。

「わ・・わかんない」
「わからないってどういうコト?」
「・・・来てないの。今月も先月も」
「生理が来てないのね?」

郁はコクリと頷いた。

郁の悩みはこれだったのだ。どうりでなかなか口を割らないはずだ。
これはかなりの重大事項だ。

「薬や病院は試してた?」

郁はフルフルと力なく頭を横に振った。

「そう・・・。当然堂上教官にも言ってないんでしょ?」

「この間、体調の都合聞かれて。気づいたの。来てない事・・・
 でもちゃんとする時は教官付けてくれたし・・そんなはずないって・・」
「で、さっきの質問なのね」
「うん・・・・。」
「心当たりないの?例えば、つける前に接触させたとか。」

再び郁は頭を横にふった。
堂上はいつもきちんと手順を踏んでくれて、絶対にそんな事はしない。

「そういえば、あんた。ラブホテルとか行った時も持参してるの使ってるのよね?」
「なんで?ラブホテルのじゃだめなの?」
「使った事あるの?」
「えっと・・・確か一回あるかも。2・3ヶ月くらい前かな?手持ちのがなくなって」

柴崎が大きなため息を吐く。
意味が解らずに郁はうろたえた。

「ダメなの?」
「あんたは知らなくて当然だけど、まさか堂上教官がねぇ」
「どういうコト?」
「今はどうかしらないけど、ああいうのってピンで穴あけたりイタズラされてることあるのよ」
「うそ!」
「ちゃんとした所なら毎回入れ替えの時に変えると思うけど、万が一って事あるし。ふつーあんまり使わない」
「じゃあ・・・そのせい?」
「まだ解らないでしょ。調べてないんだし」


そういうと郁は怖くてと俯いた。
柴崎の目線が鋭くなる。

「笠原。あんた高校生じゃないのよ?そういう行為をしたら出来ることもあるって理解してる?」
「も、もちろん・・解ってるよ」
「そうなってもいいと思った人だから関係をもったんでしょ?違うの?」
「・・・違わない」
「じゃあ、きちんとしなさい。これはとても大事な事でしょう」

柴崎の真剣な眼差しに、改めて事の重要さを感じた。

でも、確かめるのにも勇気が必要なのも本当で。
ただコクンと頷くのが精一杯だった。

「とりあえず、検査薬から試してみたら」
「次の休みに試す」
「笠原。早いほうがいいの」
「明日訓練あるし・・・・」

その言葉に柴崎の綺麗な眉間に皺がよった。
「あんた。訓練出るつもりなの?」
「え?だって・・・・」
「出来てたらどうするのよ?」
「まだ、決まってないし。それで休むのは・・・」
「もしもだけど、出来てたらどうなると思ってるの?よく考えな」

そういうと、柴崎は今日はもう寝なと。明かりを消した。


***


翌日、柴崎が朝食に出ている間に郁の姿は消えていた。

かけてあった訓練着が消えている。

「あのバカ!」


柴崎は、すぐさま携帯を手に取って堂上の携帯を鳴らした。


「堂上だ」
「柴崎です」
「朝からどうした?」
「今日の訓練、笠原休ませて下さい」
「どういうことだ?具合が悪いという事か?」
「笠原は訓練に出ると言うと思いますが、上官権限で強制的に休ませてください」
「意味がわからん。意味も解らず上官権限は使えん」

柴崎は、とりあえず落ち着いて聞いてくださいと前置きし
郁から聞き出した、重大事項を告げた。

「あの子、妊娠している可能性があります。万が一を考えると危険です」

電話口の向こうに息を呑む音が聞こえた気がした。
低い声で、再度確認がある。

「可能性というのはどういうことだ?」
「薬や病院で検査をしていません。ただ、2ヶ月来てないといってます」
「最近様子が変だったのはそれか」
「はい。昨日聞き出しました。訓練を休んで検査する様に言ったんですが
 朝食にいってる隙に訓練着持って出勤したみたいなんで」
「解った。後は俺が話す。すまなかったな。助かった」

堂上の言葉に柴崎はほっとした。
俺はちゃんと避妊した。等と言われたら幻滅モノだ。
しかし堂上はそうは言わなかった。

これなら安心して任せられる。
柴崎は後お願いしますねと告げて電話を切った。


***


柴崎にはああいわれたが、やはりハッキリしないのに訓練を休むと言う訳には行かないと
柴崎が朝食に出た隙に出勤した。

そのせいで、いつもより随分早く事務室についてしまった。
一番かなあと思いながらドアを開けると、堂上が既に出勤していた。

「おはようございます」
「おう。おはよう。今日早いな?どうした?」
「ちょっと・・早く起きすぎたので・・」

と郁は堂上から目をそらしながら応えた。

「郁、ちょっと話があるからこっちにこい」

そういわれて腕を強く掴まれる。
そのまま引っ張られるように人気のない会議室につれて行かれた。

堂上の真摯な眼差しに捕らえられる。

「郁。俺に言う事はないか?」

その言葉に、郁がビクリと肩を震わせる。

「な・・何のことですか?」

俯いたまま、とぼけてみたがムダだった。

「柴崎から連絡があった。お前を訓練に出すなと」
「っ・・・・」

つまり柴崎から伝わってしまったのだ。
怒られると思った瞬間、抱きしめられた。

「郁。お前の口から聞きたい。お前は何を悩んでいる」
「・・・・・」
「郁。何があっても大丈夫だから、話せ。」

郁の頬を涙が伝った。

「すみません。あたし・・・遅れてるんです。2ヶ月くらい。
 でも、ただストレスとかで遅れてるだけかもしれないし、教官にははっきりしてからって」
「午後、病院に行くぞ。俺も一緒に行く」

その言葉に郁は弾かれたように顔を上げた。

「と、とりあえず検査薬で調べてみます」
「いや。病院にいって検査してもらえ」
「どうしてですか?」
「薬じゃ信用できん。それに、もし妊娠でなくても病気で遅れている可能性もるだろうが。
 検査薬じゃ病気は判定できないだろ」

そういって堂上は優しく郁の頭を撫でた。

「大丈夫だ。ちゃんと一緒に行くから」
「だ・・大丈夫です。一人で行けます」
「郁。これはお前一人の事じゃないだろう」
「でも・・・」
「俺が一緒だと嫌なのか?」

堂上の悲しそうな顔に郁は慌てて頭を横に振る。

「違います。ただ、仕事休ませる訳には・・。それに二人で休んだら色々皆気にするだろうし」
「小牧には俺からそれとなく話す。だから心配するな」
「・・・・・・・」

堂上の瞳には揺るがない気持ちが透けて見え
郁はコクリと頷くしかなかった。


堂上はもう一度優しく郁を抱きしめた。


***

堂上から小牧に事情が伝わり、午後は堂上と郁は通院の為、早退した。


二人は基地から程近い総合病院の産婦人科へと向かった。

待合室には小さな子供づれの母親らしき女性やお腹の大きな妊婦さん。
付き添ってきている夫らしき人など、比較的混んでいた。


郁は受付を済ませ、座っている堂上の元に戻った。
場所も場所なので、どう会話していいかわからず
二人で無言で座っていた。その間中、堂上の右手が強く郁の手を握ってくれていた。


どのくらい、そうしていたのか解らないが
看護師らしい人が郁の名前を呼び、診察室へと案内した。

流石に、堂上には待合室で待っていてもらい、郁は一人診察室へと向かった。




郁が診察室へ入ってから、どのくらい経ったのか
とても長い時間に感じたが、時計を見るとほんの10分・15分くらいだった。

「おまたせしました」郁から声をかけられて弾かれたように顔を上げる。

郁の腕を取って座らせ、どうだった?と聞いた。
「やっぱり出来てませんでした。精神的なストレスによる不順だろうって
 特に病気の兆候もないそうです」
「そうか」
「すみませんでした。迷惑かけちゃって・・」

その言葉に堂上の眉間に皺がよる。
何かを言おうとした瞬間、受付から会計の呼び出しが有り、郁は席を立った。





帰り道、二人で近くの公園に寄った。
平日の午後なので、人気はまばらだ。

ジュースを買って二人で噴水近くのベンチに座った。

丁度、よい季節で風が心地よい。

「郁。さっきの。迷惑ってヤツだが。俺は迷惑だとは思ってないからな」
「教官?」
「迷惑に思う様なヤツと関係を持つわけないだろうが」
「でも・・いきなりデキたかもなんていわれたら困りますよね?」
「困らん。お前のご両親に申し訳ない気持ちはあるだろうが、俺は全く困らん」
「それって・・・」
「出来てたら、すぐに入籍するつもりだった。式はお前の体調を見て・・と」

堂上がそこまで考えていたとは思わず。郁はじっと堂上を見つめた。
それが疑っているように見えたのか、堂上がポンと郁の頭に手を置いた。

「当たり前だろうが。もちろんお前の意思もあるが・・
 俺はお前との間になら、いつ子供が出来たって問題ないと思ってるぞ。
 あくまでも、不測の事態でという意味で、婚姻前にそういう状況にするつもりだと
 言ってるわけじゃないからな」

憮然と言い放つとそっぽを向いた。
その様子が何だか可愛らしく郁は笑った。

久しぶりに心から笑えた気がした。



本当はデキてないって解った時、ホッとしたのと同時に同じくらいガッカリしたんです。
でもガッカリしたのと同じくらいホッとした。

ガッカリしたのは教官の子供・・・いたら嬉しいっていう気持ちもちょっとあったからと
恥ずかしそうに郁は微笑む。

堂上は仄かに赤く染まった郁の頬に口付けた。



「そう、急ぐ事もないだろう。いずれそういう時が来るだろうからな」


そういうと堂上は郁の返事を待たず、立ち上がる。
恐らくその顔は、僅かに赤く染まっているだろう。

さて、基地に戻るか。と堂上が歩き始めた。

はいと郁も立ち上がって、堂上の後を追った。



新緑の木々の間を風が渡る。



それは今ではないけれど


いつか


いつの日か、堂上の言う「その時」が来たら


またこの公園に二人で来たい。


その時には新しい命を授かった事を心から喜んで笑いあいたい。




そして、いつかは三人で・・・・・・・・・・・・・・・









えーっと。言い訳とかは、特にないです~。
ちょっと!と突っ込まれそうなのも覚悟の設定です。

何が書きたかったか・・というと、してれば出来る事もある!
こういうときでも、堂上は誠実に違いない!
ってただそれだけです。ハイ。

こういうことも絶対ない!とは言い切れないでしょというコトで。
不快に思われた方がいたら申し訳ないです。
スルーっと心から流してくださいませ。


いつか三人で来る話も書きたいものです。


07:21 図書館SS(堂郁)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。