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はじまりの本

2009/10/31
土曜日お疲れさまでした。

本日もご訪問、拍手、コメントありがとうございます~~~。
頂いたコメントは必ずやしっぽ様にお伝えいたしますね☆

明日はついにプチオンリですね。今から緊張です。
なのにうっかりしっかり昼寝する辺りがどうしようもないですね(苦笑)

通販の記事も少し手を入れました。
本が到着して送料が解ったので。
QAの方も少し追加をしましたー。携帯でも注文できるかというものなんですが、基本はPCでのフォーム利用をお願いしていますが、携帯しか使えない!という方は携帯メールでの注文が可能です。

毎度のことながら携帯対応フォームじゃなくて本当に申し訳ないです。
携帯対応フォームになるといきなり有料になるんだ!
そして結構高くてビックリ(苦笑)
常に通販やってるようなサイトさんだといいのかもしれませんが、ウチのように一時期ちょこっとやるだけだとコストの方がかかりすぎてしまうので、ご容赦くださいー。


そして何故か夜なのに。
急に思い立ちプチSSの更新を。

読書週間に合わせて丁度よいのが合ったので(マテ)
多分掲載していない奴、と思う(オイ!)



堂郁 新婚 年齢フリー テーマ:はじまりの本♪





「はー。だいぶ片付きましたね!」
「ああ。一息入れるか?」
「あ、じゃあお茶入れます。っていってもとりあえずペットボトルですけど」

笑いながらグラスを二つ取り出す。
新居用にと選んだお揃いのグラスだ。

堂上との結婚式、入籍を終えて官舎へ引っ越したのは一昨日。
引っ越しは小牧、手塚、柴崎が手伝ってくれたのであっさりと終わった。
大型荷物は全部配送で、寮から持ち出すのは細々した私物のみ。それも大した量ではないのだから
当たり前と言えば当たり前だ。


テーブルも、ラグマットもソファも全部堂上と二人で選んだ新品だ。
ソファーに慣れないらしい堂上は、ラグマットの上で胡坐をかいていた。

「きょ、じゃなくて――篤さん。またソファに座ってないし」
「なんか下の方が落ち着くんだ」
「あーでもそれ解ります。あたしもなんか思わず今までの習慣で床に座っちゃうし。低いテーブルにしといてよかったですね」
「まあその内、ソファにも慣れるだろ」

グラスのお茶を半分くらい一気に飲んで、郁が伸びをすると堂上が笑った。
「疲れて眠くなったんじゃないか?」
「へ?!いや――」
「夕べも遅かったしな」

含みを持たせた言葉に、かぁっと顔が熱くなる。
引っ越し初日は遅くまでバタバタして、結局バタンキュー状態だったので夕べは新居で初めて新婚らしい夜を過ごしたのだ。
体力はそれなりにあるつもりだが、ソレで使う体力はどうやら別らしく一晩に二回を超えると翌日に響くというのは堂上とそういう夜を
過ごすようになってかなり経ってから気づいた。


「篤さんが止まんないから」
「そりゃ、仕方ない。新婚だぞ――。新妻相手に手加減できるか」
シレっとそんな事言われてしまうと抗議もできない。

ううと唸ると堂上に腕を引かれた。
引かれるままに任せると何故か膝枕の体勢だ。


「あ、つしさん?」
「ちょっと昼寝でもしたらどうだ?」
「いや!大丈夫だし!」
「まあそう言うな、目の下凄い隈だぞ」

喉の奥で笑われて、思わず郁は目元を覆った。
「だって――」
「すまんな。しょっぱなから無茶させすぎた」
「大丈夫ですよ?ほんとに」
「まあそう言うな。明後日からまた仕事だしな。そうそうのんびり昼寝なんかできないだろ」

それはそうだ。
仕事が始まったらまた忙しくて、昼寝をする機会はきっとそんなにないだろう。
しかも堂上の膝枕は実は初めてだ。

ちょっとゴツゴツと固いのになんだか心地よい。
なんとなく目を閉じていると、頭上から聞いた事のある物語が聞こえてきて郁は瞼を開けた。

「それって」
「寝かしつけといえば読み聞かせが定番だろ」
「その本――」
「あの時の本だよな」

堂上が手にしているのはあの時、堂上と初めて会ったあの時に堂上が守ってくれた本だった。
大事にしているので最後に本棚に入れようと思って失くさない様にテーブルにおいていたのだ。

「はじまりの国のさいごの話、か」
「ずっと読んでたシリーズの最終巻なんです。読めたのは教官のおかげなんですよ」
「そうか……」
「あたしにとっては【はじまりの本】になっちゃいましたけど」

全ての出会いになった本だ、この本がなければ堂上にであう事はなかった。
だから色んな意味で【特別】だ。

「今度、借りていいか?」
「え?でも児童書ですよ?」
「お前がずっと大事に読んできた本だろ。それに――出会いの記念になった本の内容を知らんというのもなんだからな」

そんな甘い台詞をさらっと言われるのにも少しは慣れたはずだった。
けどやっぱり恥ずかしいのは普段の堂上とのギャップを知りすぎているから。

「お前程は上手くないけどな」
「そう言えば篤さんの読み聞かせって聞くの初めてかも」
「最近は若い奴らがやるから、やる機会もないしな」
「若い奴らって、篤さんおじさんみたい」
「今さらおじさんじゃないって否定する方がずうずうしい年だぞ」

じゃああたしももうお姉ちゃんとかずうずうしいですかねと返すと、子供に聞くのが手っ取り早いと笑われて郁は瞼を閉じた。

頭上から、包み込む低い声は初めて聞く堂上の読み聞かせ。

大事で大好きな本を誰よりも愛しい人が読んでくれる。

「篤さん――」

返事はなくて、ただ先を知っている物語が静かに語られる。

愛しい温もりと、愛しい声に包まれて郁はゆっくりと意識を手放した。




fin.





というわけでたまたまなんですがありまま様のリクエストが挙式で、これが新婚さんなので丁度あの後っぽい感じもするーーーーーと。
もちろんお約束したミニアール初夜編は別にあるのですが(笑)
そっちはまた後日更新で☆

どうやら二回戦以上がんばっちゃったらしい新婚堂郁。
そこはかとなく薄ピンク♪

ここで昼寝させている堂上さんのたくらみはもう解ってるんだ。
夜になったら、昼寝したから眠くないか?なーんて言っちゃって、ちょっと運動したら眠れるぞとかって郁ちゃんを再び頂く算段な訳です。
策士堂上。

また明日昼間に眠くなっちゃいますよと抗議する郁ちゃんに、今日は二回までにしておくとか
サラリと言ってくれるといい。
17:36 図書館SS(堂郁)

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